NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
ワンパクメロは佐賀記念JpnIIIこそ6着だったが、九州大賞典と中島記念をともに連覇した実力は、九州では圧倒的。特に今回は、その2番手を争っていたマリットチャージ、オリオンザクロノス、ザオリンポスマンらが不在とあっては、絶対的な存在だ。
しかし気になるのはアルカライズ。中央から転入初戦となった前走の鏡山特別では、3番手追走から向正面で仕掛けると3〜4コーナーで先頭。直線は軽くムチを入れただけで後続を寄せ付けず完勝となった。勝ちタイムは2分9秒4。ちなみにワンパクメロの2000メートルの持ちタイムは2分9秒2だが、これは昨年8着に敗れた佐賀記念JpnIIIのときのもので、強力なメンバーに引っ張られて出たタイム。九州同士のメンバーでは07年中島記念での2分9秒6が最高だ。アルカライズは前走の直線でまだ余裕があったとすれば、ここは一気に逆転して九州の頂点に立つ可能性はある。
この2頭にからんでいける可能性があるとすれば、中島記念3着で、昨年5月から10戦連続で3着を外していない上がり馬カミノチカラくらいだろう。
3頭ボックスでは当たっても儲からないだろうから、ここは思い切って新興勢力のアルカライズを頭で狙ってみたい。
◎アルカライズ
○ワンパクメロ
▲カミノチカラ