昨年まで「アラブ王冠」として行われていたレースが、サラブレッド3歳馬のレースとして「福山王冠」となった。今年第35回という回次はアラブ王冠から引き継がれた。
鞆の浦賞で接戦を演じた2頭、クラマテングとサンディナナが中心となりそうだが、中央から転入してきて、未勝利ではあるものの賞金をそれなりに稼いでいるため、古馬B級からA級に格付けされている馬が3頭いて、その取捨に迷うところ。
鞆の浦賞は追い込み届かず2着に敗れたサンディナナだが、今年は一度も3着を外していないという堅実なレースぶり。この馬が連軸という意味での本命。古馬B1クラスで勝ち負けなら、3歳馬同士のこのメンバーでは能力上位。
デビュー以来の初勝利が重賞という期待がかかるのがアナザースター。中央未勝利だが2着1回、3着2回という成績があり、その賞金で古馬A2はメンバー中の最高格付け。3走前のA3特別では、兵庫在籍時に重賞2着が3度あるムサシボーから差のない2着。前走A2特別ではロジュマンに4馬身差の2着。サンディナナが2走前のA3特別でロジュマンに5馬身離されての2着だっただけに、サンディナナよりアナザースターのほうが能力は上かもしれない。ただやはりここまで未勝利ということで対抗に下げた。
話はそれるが、そのロジュマンも3歳。こちらは中央で1勝を挙げているにもかかわらずの福山転入で、すでに古馬A2特別を勝っているだけに、この馬が出てくれば本命だったかもしれない。
鞆の浦賞を勝ったクラマテングには重賞連勝の期待がかかる。
そのほかでは、鞆の浦賞3着でその後に古馬B2を勝っているオリオンオーロラや、中央未勝利から転入後やはりB2勝ちがあるウォータールフランにも可能性はありそう。
◎サンディナナ
○アナザースター
▲クラマテング
△オリオンオーロラ
△ウォータールフラン