NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
荒れるという印象をなんとなく持っていた道営記念だが、一昨年は1、3番人気、昨年は2、1番人気の決着と堅く収まっている。
ぼくが最後に生で見た道営記念は、成績を見た限りでは2003年のような気がする。4番人気のビックネイチャーがレコードで勝ったことはむしろ当然のように思ったが、2着に12番人気のライトクラウンが突っ込んできたのにはぶったまげた。いや、正直に言うと、馬券的には「なんでオマエが来るんだよ」という悔しい思いだったような気がする。
そんなことがあって、道営記念は荒れるレースと記憶に焼きついてしまったのかもしれない。
さて、今年はどうか。
前走瑞穂賞での4着完敗で人気を落としそうだが、3歳2冠馬のボクでどうだろう。瑞穂賞では直線で伸びが見られず人気薄のコンテに逃げ切られてしまったが、その前のディープインパクト・プレミアムでは、今年ステイヤーズカップと星雲賞を連勝し、ブリーダーズゴールドカップJpnIIでも地方最先着の4着と好走したカオリノーブルに1馬身の差をつけて完勝。門別コースは昨年のデビュー戦と2戦目以来だが、長くいい脚を使うこの馬にとって、門別の長い直線はプラス材料だろう。
相手筆頭は、3年ぶりに北海道に戻り、ここ2戦を連勝、調子を上げてきたモエレソーブラッズ。
昨年のホッカイドウ競馬古馬チャンピオン、ギルガメッシュは、今シーズン未勝利もそこそこの競馬はしている。瑞穂賞3着から間隔を開け、本調子に戻っていればあっさり勝ってもおかしくはない。
今シーズンオープン3勝のアーペレーヌ、ステイヤーズカップと瑞穂賞でともに2着のトウショウヘリオスが連下候補。
◎ボク
○モエレソーブラッズ
▲ギルガメッシュ
△アーペレーヌ
△トウショウヘリオス