NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
ワンパクメロの安定した成績がひときわ目を引く。
ダービーウイーク創設の年、06年の九州ダービー栄城賞では、7番人気ながら2着に入って驚かされたが、このころからかなり力をつけていたようだ。このあと地元佐賀では11月の古馬B2で4着があったが、それ以降は今年の佐賀記念JpnIII(8着)を除けば18戦連続、1年の長きに渡って連続連対を続けている。しかも、地元佐賀の1800メートル以上のレースでは13戦して11勝、2着1回。唯一着外となったのは佐賀記念で、九州勢同士なら敵なしともいえる実績。このレース連覇の可能性はかなり高そうだ。
相手にはオリオンザクロノス。昨年暮れの佐賀転入以降、17戦して3着を外したのは2度だけ。そのうちの一戦がサマーチャンピオンJpnIIIだが、地元勢最先着の4着はむしろ評価できる。この馬は短い距離のほうがよさそうだが、前走2000メートルの雷山特別でワンパクメロの1馬身半差2着に食い下がっているだけに、それほど心配する必要はないかもしれない。
ザオリンポスマンが2着争いの強敵。昨年の九州大賞典2着に加え、昨年5月以降、ダートグレードを除けば3着以内を一度も外していない。とはいえ、4月以降勝ち星がないのも事実で、ワンパクメロを負かすにはよほど展開が向くなどしないと難しそうだ。
ほとんどこの3頭の争いだろうが、9月の1750メートル戦でワンパクメロに土をつけているマリットチャージ、佐賀転入後3戦して未勝利も距離延びてよさそうなカレンパパあたりは穴馬として狙っておもしろそう。
◎ワンパクメロ
○オリオンザクロノス
▲ザオリンポスマン
△マリットチャージ
△カレンパパ