ユキチャンが出られないのは返す返すも残念だった。ユキチャンが出ていたら、平日の金沢競馬場にどのくらいのお客さんが入っただろうか。
白山大賞典は、同時期の南部杯に一線級がまわることもあって、年によっては中央のメンバーが手薄になることもあり、ダートグレード1勝(関東オークス)の実績のみのユキチャンにとっては最適のレースと思ったのだが……。もしかして補欠になるかなということは考えていたのだが、まさか補欠5頭の中にも入れないとは驚いた。
というわけで出走したシリウスステークスGIIIは、3番手を追走しながら直線で馬群に沈み8着という結果。先行勢総崩れの展開はさすがに厳しかった。やはりゆったり流れる地方のダートグレードでこそという馬だろう。どこかできっかけをつかんで、地方のダートグレードでも除外されないようになれば、レマーズガールやグラッブユアハートのような活躍もできると思うのだが。
出ない馬の話が長くなってしまったが、ここは勢いのある3歳馬スマートファルコンから。皐月賞にも出走したが、ここまでダートでは5戦3勝、2着2回。ダイナミックグロウとのハナ争いがカギとなりそうだが、KBC杯では楽に突き放しているだけに、勝負付けはすんでいる。ただ今回は大外枠に入っただけに、ダイナミックグロウに先に行かれるかもしれないが、2〜3番手からでもゆったりした流れになれば問題はないだろう。
地方勢はマルヨフェニックスが中央勢を相手にどこまで食い込めるか。帝王賞JpnIでは勝ったフリオーソから0秒4差の4着だけに、このメンバーなら勝ち負けになってもまったく不思議はない。
実績ではサカラートが最上位だが、別定59キロはいかにもきびしい。好位から中団を追走して、どこまで差を詰められるか。
ダイナミックグロウは内枠から先行して粘ってどこまで。東海ステークスGIIはいかにもフロックっぽかったヤマトマリオンも連下なら。
トライアルのイヌワシ賞を勝った笠松のトミノダンディ、笠松に遠征してオータムカップを勝った地元金沢のマヤノオスカーらにも期待したいころだが、中央勢が相手では掲示板が精一杯で、馬券にからむまでは厳しいだろう。
◎スマートファルコン
○マルヨフェニックス
▲サカラート
△ダイナミックグロウ
△ヤマトマリオン