NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
ヴァンクルタテヤマに騎乗予定だった赤木高太郎騎手の落馬負傷により、地元の倉富隆一郎騎手に大きなチャンスが巡ってきた。応援したい気持ちはあるが、ここはイイデケンシンから。UAEダービーでは8着に敗れたとはいえ、外からハナを奪いに行ったスピードは一級品。ジャパンダートダービーJpnIは最下位に敗れたが、前走関越ステークスでは古馬を相手に2着に粘った。そのときは52キロで、今回は54キロになるが、相手関係を見れば十分に勝負になるだろう。
相手には、前走プロキオンステークスGIIIを制したヴァンクルタテヤマと、連覇を狙うキングスゾーン。キングスゾーンは、昨年から1キロ増のみ、56キロなら勝負になるだろう。イイデケンシンより外枠に入ったので、さすがに無理には行かず2番手からの追走になるだろうか。
ダンツキッスイも雪のためダート変更になった500万下を勝ったことがあるだけに見限れない。昨年の佐賀記念JpnIIIを制しているサイレントディールは近走不振だが、中央のダートでは斤量を背負わされることが多く、55キロで出られる今回は巻き返すチャンス。
地元九州勢だが、ザオリンポスマンは昨年のこのレースで勝ち馬から0秒3差の5着だったが、いかにも中央勢のメンバーが軽かった。
昨年もそうだったが、ハンデ戦にしては上下の差が少なく、今回であればトップハンデのヴァンクルタテヤマを59キロくらいにするか、もしくは最軽量ハンデを50キロくらいまで下げるかすれば、地元のザオリンポスマンやオリオンザクロノスあたりにもチャンスが出てくると思うのだが。
◎イイデケンシン
○ヴァンクルタテヤマ
▲キングスゾーン
△ダンツキッスイ
△サイレントディール