金沢の今年の3歳世代は、ここまでことごとく人気馬が負け、という重賞が続いていて、力関係がよくわからん、というのが正直なところ。
馬インフルエンザの影響で、金沢限定で行われた9月10日の兼六園ジュニアカップは、デビューから2連勝で1番人気に推されたスカイヒーローが3着に敗れ、3番人気エムザックライアン、4番人気マイアンジェリカという決着。
12月2日のサラブレッドヤングチャンピオンでは、1番人気マツノヴェイロンが8着に沈み、5番人気ソルトバイオ、6番人気キヌガサスターという決着で、連勝馬券はすべて万馬券。兼六園ジュニアカップの1、2着馬は、6着、3着という結果。
1月4日に行われた牝馬のプリンセスカップでは、なんと9番人気のティアミホが勝ち、マイアンジェリカが2着。1番人気のフジヤマオードリーは3着だった。
そしてこれら重賞の連対馬は、いずれもその後順調に勝ち進んでるわけでないというのを見れば、今回もいかに混戦かというのがわかる。
で、一応本命にはキヌガサスター。デビューから7戦していずれも3着以内という堅実な成績が目を引く。明け3歳になってからは2戦2勝。3歳になってもっとも成長しているのはこの馬ではないかという可能性を感じさせる。
中央や名古屋への遠征では勝負にならなかったが、その後地元で1、2、1着というマツノヴェイロンが相手。
近走復調気配のエムザックライアン、デビューから11戦してすべて4着以内というマイアンジェリカなども堅実に走っている。
どれが強いかわからないというメンバー構成なら、4月デビューのスタートップガンにも可能性がありそう。
とはいえ、ここまでの重賞が最初に書いたような結果なので、またまた思わぬ伏兵が、ということも考えておいたほうがよさそうだ。
◎キヌガサスター
○マツノヴェイロン
▲エムザックライアン
△マイアンジェリカ
△スタートップガン
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昨年まで福山桜花賞として行われていたレースが今年からサラブレッドのレースとなったため、同条件のアラブのレースとして福山さつき賞が新設された。
福山でもアラブの層がだいぶ薄くなってきたのを象徴するかのように、重賞のここにもB級からの出走がある。それだけに力関係のはっきりとしたメンバー構成。
ここは素直に、重賞11勝という実績ナンバー1のユノフォーティーンから。今回唯一55キロ(他馬はすべて53キロ)を背負うが、この程度なら問題ないだろう。一昨年、昨年と福山桜花賞を連覇していて、今年勝てば実質3連覇となる。
ユノフォーティーンは目下5連勝中で、その5戦でいずれも2着なのがフジノコウザン。一戦ごとに着差を詰めていて、前走がハナ差なので今回は逆転か、とも考えたくなるが、フジノコウザンは2000メートルを超える距離に実績がなく、ここは狙いを落とす。
この距離なら、福山アラブ大賞典で、重賞初挑戦初制覇を果たしたホワイトモンスターを2番手に評価。
休み明けをひと叩きしたバクシンオーがどこまで。
◎ユノフォーティーン
○ホワイトモンスター
▲フジノコウザン
△バクシンオー