NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
昨年は春の札幌開催が行えず、門別競馬場で行われた赤レンガ記念だが、今年は本来の施行場である札幌競馬場に戻ってきた。「本来の」とは、通称「赤レンガ」と呼ばれる北海道庁旧本庁舎が札幌市中央区にあるからだ。
別定重量に最大6キロ差があるうえに、転入緒戦の馬が5頭もいて難解な一戦。
中心はやはりギルガメッシュ。昨シーズンは、7戦5勝、2着1回、4着1回というほぼ完璧な成績。断然人気で臨んだ道営記念はジンクライシスに逃げ切られてしまったが、そのジンクライシス不在のメンバーとあれば負けられないところ。ホッカイドウ競馬では、素質馬は若いうちに他地区に転出してしまうことが多く、逆に古馬の活躍馬は中央や南関東からの転入馬が多いが、この馬は貴重な北海道生え抜きの活躍馬。そういう意味でも応援したい。
相手は中央から転入のマチカネキララ。転入前は2戦連続9着だが、前走のオパールステークはそれほど大きく負けているわけではない。今年6歳だが、ここまでまだ12戦。今後何年かにわたって活躍してくれる可能性もある。やや心配なのは、未経験のダート適性がどうか。
サクラハーンは、ホッカイドウ競馬在籍組では唯一、昨年の道営記念に出走していないが、昨年は星雲賞でバンブーボカをしりぞけて勝った実績があり、札幌1700メートルは4戦2勝、2着2回という成績。
短距離路線で活躍していたダイワメンフィス、サクラグッドラックは距離適性がどうかだが、実績的にはここでいきなり通用してもおかしくない。
◎ギルガメッシュ
○マチカネキララ
▲サクラハーン
△ダイワメンフィス
△サクラグッドラック