3歳牝馬による留守杯日高賞。冬季休催明け後、急激に力をつけてきたような馬が見当たらず、4月13日に行われた菜の花賞上位馬の再戦と見てよさそう。
菜の花賞で早めに先頭に立ち、直線競り合って1、2着のマサノパンダとピンクゴールドが実力的にはやや抜けた感じで、3着のミラクルジョンコ以下や、別路線組の逆転はちょっと難しそう。
モエレアンドロメダは菜の花賞4着だが、この時期の北海道デビュー馬は全国に散らばって活躍を見せる馬が多く、上積みがあれば一角崩しも。
2歳時に快進撃を見せたジェベルロバーツは南部駒賞で惨敗して以降さっぱりだが、まだ見限るには早いかも。
◎マサノパンダ
○ピンクゴールド
▲モエレアンドロメダ
△ジェベルロバーツ
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クラス別定の尾張名古屋杯。B級やC級から連勝馬が出てきたことで、狙えそうな馬が何頭もいて馬券的にはおもしろそうな一戦。
現在の格付けよりもっと上の能力があると思われるのがゴールデンミション。中央1勝で障害未勝利のあと転入。2戦目のB1特別で2着に敗れたものの、その後は3連勝でB1特別まで勝った。その前走が4コーナーで逃げていたピクシーザダンスをとらえると、楽に8馬身突き放した。A級でも十分勝負になりそうで、55キロで出られるここはこの馬が中心。
C級からB級まで目下5連勝中のオーリーテンも底を見せていない。特にここ3戦は2着に4馬身、3馬身、3馬身という差をつけて完勝。いきなりここで勝負になってもおかしくない。
重賞実績のあるマルヨスポットまで3頭が中心。
C級で9戦連続連対中のテキサスイーグル、昨年4月のこのレースで3着があるマジックポー、近走A2で一息も盛岡の芝で重賞勝ちのあるオグリホットらにもチャンスはありそう。
人気は割れると見てゴールデンミションから手広く。
◎ゴールデンミション
○オーリーテン
▲マルヨスポット
△テキサスイーグル
△マジックポー
△オグリホット
JpnIIのわりには小粒なメンバーになった。これまでにダートグレードに出走したことのある馬は地元兵庫のディアースパークルのみ。そして重賞勝ちも前走菊水賞を制したディアースパークルのみ。
中央勢も2歳時に芝の重賞に出走していた馬ばかりで、ダートで実績を残しているのは、500万から伏竜ステークスを連勝しているナンヨーリバーだけ。ダート500万の飛梅賞を勝っているピエナエイムは、前走伏竜ステークスではナンヨーリバーに0秒9離された5着だけに逆転まではきびしそう。ウイントリガーは岩田康誠騎手とはいえ、これが初ダートとなるだけにどうだろう。
ピンとくる馬がいない感じのメンバー構成で、やはりダートのオープンを勝っているナンヨーリバーが中心になる。
かといって、地方勢にもコレといった実績馬が見当たらない。地元兵庫勢にしても、兵庫ジュニアグランプリJpnIIで3着と好走したアルアルアルが園田ユースカップでまさかの5着に敗れて以降は戦線離脱して混戦模様。2歳時こそ目立たない成績だったが、菊水賞を逃げ切ったディアースパークルが力をつけたと見て地方勢の筆頭。
パセティックシーンは、菊水賞では直線追い込み届かず2着も、ここまで6戦4勝、2着3着各1回という成績。まだ底を見せていない感じもあり、力をつけていればこのメンバーなら上位に食い込む余地もありそう。
とはいうものの、抜けた馬がいない3歳のこの時期のレースだけに、これまでの成績はイマイチでも、急激に成長を遂げているような馬がいれば穴をあける可能性もある。
◎ナンヨーリバー
○ピエナエイム
▲ディアースパークル
△ウイントリガー
△パセティックシーン