福山で初のサラブレッドの重賞としてスタートしたこの椿賞も、早いもので3回目を迎えることになった(第1回は重賞ではなく特別として行われた)。
それまでアラブのレースとして行われてきた重賞も、この1年でほとんどがサラブレッドの重賞へと替った。
そういえば、かつていくつかあった1周1000メートルの競馬場も、今ではこの福山競馬場しか残されていない。
昨年あたりから福山のサラブレッドでも他地区に遠征する馬が出てきたが、この小さくてコーナーのきつい競馬場からダートグレードや中央の重賞を勝つ馬が近いうちに出てくるだろうか。
さて椿賞だが、ここは福山大賞典を制したナムラベンケイで仕方ないような……。昨年9月に兵庫から移籍し、福山では7戦4勝、2着3着各1回というほぼ完璧な成績。前走1月20日のA1寒菊特別は雪の不良馬場でタイムが出やすかったこともあるが、この日のメインレースとして行われたA2の重賞・新春賞で出たコースレコードをすぐに塗り替えた。
相手は、福山菊花賞でそのナムラベンケイをクビ差で斥けているファニーカイザー。前走寒菊特別こそ6着に敗れているが、それ以外はA1で常に安定した成績を残している。
前走A2の重賞新春賞を勝ったヤングブレイヴはどうだろうか。北海道から転入してここまでに3戦。福山での初勝利が重賞勝ちとなり、その勢いがあればここで馬券にからんでもおかしくない。
A1特別で好走したり凡走したりあまりアテにならないのがナムラゼウスとコスモハードリカーだ。成績にムラはあるものの、両馬ともにA1で上位に食い込む力は持っているので、人気がないようなら押さえておきたい。
ナムラベンケイから堅いところに絞るか、それとも2着や3着ならどの馬にもチャンスがありそうなので薄めに手広くいくか、ということになるだろう。
◎ナムラベンケイ
○ファニーカイザー
▲ヤングブレイヴ
△ナムラゼウス
△コスモハードリカー