8頭立てと頭数こそ少ないが、福山、金沢、笠松からそれぞれトップクラスの牝馬が遠征してきて興味深い対戦になった。
むしろ地元兵庫勢がやや寂しい感じ。本来なら、のじぎく賞を圧勝したエンタノメガミに期待したかったところであろうが、川崎に移籍してしまい、これも残念なことに移籍緒戦のロジータ記念では内田博幸騎手で1番人気に推されたものの10着に敗れた。
第1回、第2回こそ地元兵庫勢のワンツーだったが、第3回の昨年は笠松ニッシングリン、金沢チヨノドラゴンという決着で、地元勢はゲッケイジュが3着という結果だった。
今回、地元勢最上位はA1格付けで善戦しているレッドクレオパトラで、昨年は4番人気で11着だった。ちなみに2年連続出走している地元勢で、昨年の最先着は5着だったラストステージだが、近走はA3クラスで苦戦が続いている。
実績を見れば笠松のクインオブクインが断然。前走は名古屋のA2で3着だが、全国を駆け巡りダートグレードで揉まれてきた経験は大きい。ほかにダートグレードに出走経験があるのは、2年前の3歳時に兵庫チャンピオンシップJpnIIで9着のラストステージしかなく、やはりクインオブクインが中心になる。
相手には金沢のリュウヨウ。金沢に移籍して重賞初挑戦となった読売レディス杯では、東海地区で重賞実績のあるマイネフォクシーに4馬身差をつける圧勝。その後も金沢でトップクラスの牡馬にまじって善戦している。
クインオブクインと比べると力は劣りそうだが、田中学騎手で地の利を生かせばレッドクレオパトラも争覇圏。
福山のサラブレッドでトップを争っているアブソルートウインが遠征してきたのも楽しみだが、夏の金杯でアラブに完敗している上に、大井時代は古馬C1で精一杯という感じだったので、過大な期待は禁物。
地元勢では過去の実績からラストステージも押さえる。
が、勝負になるのは上位3頭だけだと思う。馬券も絞りたい。穴を狙うなら3連複か3連単の3着だろう。
◎クインオブクイン
○リュウヨウ
▲レッドクレオパトラ
△アブソルートウイン
△ラストステージ