今シーズンのばんえいの3歳三冠は、一冠目が7月29日に行われた「ばんえい大賞典」で、二冠目がこの「ばんえい菊花賞」、そして三冠目が12月24日に行われる「ばんえいダービー」となっている。
ばんえいダービーは、当初しばらくの間は5月後半の開催だったものが、96年からは秋の9月〜10月にかけて行われるようになり、05年からは菊花賞より後のクリスマス時期となっているのに対し、ばんえい菊花賞は、そのレース名ゆえに第1回以来ずっと11月に行われている。
帯広コースには94年度にロードヒーティングが設置され、冬季開催が可能になり、さらに05年度からは通年開催になるなど、徐々に年間の開催日程が延びてきたため、それにともない重賞日程も変化してきている。
今回、予想の重要なポイントとなるのが、一冠目のばんえい大賞典が別定戦だったのに対し、ばんえい菊花賞は定量で行われるということ。ばんえい大賞典は、最軽量の牝馬プリンセスモモが制したが、今回は真に実力を問われるレースとなる。
で、実力ということになると、10月7日のオッズパーク杯秋桜賞で、ともに上から2番目のハンデ660キロを引いて1、2着となったシベチャタイガーとアローファイターを巡る争いとなるだろう。
2頭はそれほど差のない対戦成績だが、間隔をあけてここに臨むアローファイターを本命にした。
今シーズンほとんど見せ場のないカネサリュウだが、2歳シーズンのホクレン賞、イレネー記念を勝ったことで今期は古馬500万という高いクラスに入って苦戦を強いられ、同世代との対戦では負担重量に苦しめれれている結果で、定量のここで巻き返す可能性は十分。
コーネルフジも同世代同士の争いなら好勝負。
◎アローファイター
○シベチャタイガー
▲カネサリュウ
△コーネルフジ