スプリング争覇は、27日のオグリキャップ記念に向けての一戦ということで、さすがに好メンバーが揃った。
昨年はレッドストーンが逃げ切り、本番のオグリキャップ記念も制した。顔触れを見るとその昨年とは一変。なんと、1頭も同じ馬がいない。地区限定の古馬重賞ではめずらしい。12日に行われる名古屋・東海桜花賞にも昨年のスプリング争覇と重なるメンバーがいないので、それだけ勢力図が変わったということなのだろうか。
数頭を除いてどの馬にもチャンスがありそうなメンバー構成で、馬券的にも楽しめそうだ。
ここは昨年末の東海ゴールドカップを制した牝馬ニッシングリンから。続く兵庫牝馬特別ではクビ差の2着に敗れたが、その相手というのが金沢のチヨノドラゴン。4日に行われた船橋・マリーンカップJpnIIIでは5着(4位入線、降着)と好走。勝ったトーセンジョウオーに大外枠から競りかけていって、最後は脚いろが鈍りミリオンベルの進路を妨害することになったが、あのメンバーで勝ち馬から0秒5差は価値がある。そのチヨノドラゴンと同じレベルと考えるなら、ここでは力が抜けている。前走マーチカップは5着に敗れたものの、勝ったクインオブクインの直後の位置どりで厳しいレースだった。
相手はティアマット。ダービーグランプリGIや中央遠征では勝負にならなかったが、地元笠松では、岐阜金賞勝ちを含め、昨年3歳時の8月から8連勝中。まだ4歳なだけに将来への期待も込めたい。
05年9月に笠松転入以来18戦連続連対のエイシンダイオーは、前走マーチカップでは初めて3着となったが、東海ゴールドカップ2着もあり、勝ち負けになっても不思議はない。
昨年3歳時に若草賞、スプリングカップを連勝したイエロージャケット、中央から転入初戦のセイウンドリームまで印はつけるが、上位3頭の争いになると思う。
◎ニッシングリン
○ティアマット
▲エイシンダイオー
△イエロージャケット
△セイウンドリーム