NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
九州産馬による交流として行われるたんぽぽ賞。前哨戦のノカイドウ特別、ミヤマキリシマ特別ともに人気どおりの決着にはならず、さらに今回JRAからあらたに未勝利馬の参戦もあり、力の比較がしにくくきわめて難解な一戦。
さすがに自信はあまりないが、中心はガトリン。新潟の新馬戦で勝ち馬から0.8秒差の7着。2戦目は8頭立ての7着だが、スタート後2番手につけたものの逃げ馬に進路を妨害され、最後方まで下がる不利があってのもの(加害馬は降着)で参考外。休み明けと初ダートという不安はあるものの、未知の魅力でこの馬の素質に期待したい。
未知の魅力ということでは6月のデビュー戦4着以来、これが2戦目となるカシノカスケードも。
ノカイドウ特別組では早めに先頭に立って2着だったエルエルボーイと、それを差し切ったテイエムヨカアンベ、ミヤマキリシマ特別組では、迫ってきたカツイチビークァイを振り切ったテイエムノゾミに可能性がありそう。
本命にしたガトリンの父エックスコンコルドは、サンデーサイレンス産駒で中央に登録されたが未出走のまま引退し、種牡馬となった。98年から03年まで九州で供用され、中央・地方に競走馬として登録された産駒は31頭。3歳のガトリンは最後の世代で、現在中央に所属している唯一の産駒となっている。
サンデーサイレンス産駒で未出走のまま種牡馬入りして活躍した馬としては、ミツアキサイレンスなどを出したエイシンサンディが有名。エックスコンコルドはすでに04年に用途変更となっているが、ガトリンには重賞勝ち馬の父となれるかどうかがかかっている。
◎ガトリン
○カシノカスケード
▲エルエルボーイ
△テイエムヨカアンベ
△テイエムノゾミ