レディースジョッキーズシリーズの取材で名古屋競馬場を訪れた。
結果については、当日騎手紹介の司会としても活躍した赤見さんが速報として伝えているとおり。騎手を引退しても女性ジョッキーたちのイベントでは大活躍だ。
ちなみにグリーンチャンネルの取材では、元JRAジョッキーの細江純子さんが来ていた。こちらは競馬界で活躍する女性たちを取り上げる番組の取材だそうで、そちらでもレディースジョッキーズシリーズの様子はご覧いただけると思う。
で、ぼくは何を伝えるかというとヤキソバだ。
だいぶ間があいてしまったが「帰ってきた今月のヤキソバ」の第3弾は名古屋。その1とその2が笠松だったので、東海地区ばかりになってしまうのだが、まあそれだけギャンブルフードが充実してるということで。
名古屋のヤキソバというと行列しているのは正門を入ってすぐ右側のお店なのだが、ぜひともおすすめしたいのがパドックに一番近い「大島屋」さんのヤキソバ350円也。
コシのあるストレート麺にこってりとやや甘めで濃い目のソース。名古屋というのはおもしろい場所で、食文化的に関東と関西とが入り乱れているのだが、このヤキソバは完璧な関西風。具は、たっぷりボリュームのある豚肉とキャベツ。青のりはかかっていない。
で、ここの特徴はなんといってもヤキソバを焼く鉄板だ。鉄板というと普通は平面だが、ここの鉄板は円筒形をしているのだ。それが斜め45度くらいに設置されていて、ぐるぐると回転している中に材料を順番に入れていくと、半自動的にヤキソバが焼けるという画期的なもの。
文字で書いただけではおそらく想像しにくいと思うので、ぜひとも現地で確かめていただきたい。
その円筒形鉄板ではおそらくヤキソバしか焼いていないのだろうが、野菜炒めでもチャーハンでもできるのだそうだ。
冬期休催になる地域はいよいよ大詰めで、金沢はすでに年明けには重賞がなく、8日(祝)が開催最終日。岩手は3月末に1開催あるものの、15日までの開催でひとまず冬休みに入る。重賞は8日のトウケイニセイ記念が今シーズンのオーラスとなる。
近走のレース結果からはヤマニンエグザルトが人気になるのだろうか。11月の盛岡から3連勝で、1番人気の早池峰賞を制した。しかし水沢1600メートルの勝ち鞍というと、3月まで遡らなければならない。しかもA1とはいえ5頭立ての格下相手だった。さらに今回はスタート後すぐに4コーナーになる水沢のマイルで大外枠に入ってしまった。ここは連勝中の勢いというだけでは不安のほうが大きく、狙いを下げる。
で、狙いは明け4歳の2頭。本命はテンショウボス。桐花賞では好位3番手を追走し、3コーナーで先頭に立つ積極的なレースで、勝ったオウシュウクラウンとはそれほど差のない4着だった。水沢のマイル戦は今シーズンに限れば5戦2勝、2着2回、3着1回。菅原勲騎手に戻るのも心強い。
もう1頭の明け4歳馬はダインディキング。早池峰賞ではヤマニンエグザルトの3着に敗れたが、それほど差はなく逆転も可能だろう。休養明け4戦目で、シーズンを通して使われてきた馬たちよりも上がり目がある。
この2頭の組合せを厚く、ヤマニンエグザルトへは元返し程度押さえておく。人気がないようならベルモントシーザーまで。
◎テンショウボス
○ダンディキング
▲ヤマニンエグザルト
△ベルモントシーザー
ばんえい競馬には2歳にも三冠体系があって……と書こうとしたのだが昨シーズンから2歳一冠目のナナカマド賞が特別に格下げとなっていたのだった。おまけに通年開催となったことで従来11月か12月に行われていたホクレン賞が正月開催となり、残念なことにばんえい競馬には2歳の重賞がなくなってしまった。
で、ホクレン賞、黒ユリ賞(牝馬)、イレネー記念は明け3歳馬によって争われる重賞ということになった。しかしばんえい競馬はレース体系などから4月から翌年3月までが1シーズンで、したがってこれらの重賞も「2歳シーズンの重賞」という認識となっている。ばんえいマメ知識ということで。
というわけで4日に行われるホクレン賞は、今シーズンの2歳世代(明け3歳世代)にとって最初に行われる重賞となるわけだが、この世代には連勝するような抜けた馬がなく混戦。
シーズン当初から注目されていたコーネルフジは、特別に格下げとなったナナカマド賞を制したものの北見、帯広と6戦して未勝利。
デビューから3連勝でコーネルフジの対抗馬として注目されたシベチャタイガーも結局ここまで特別未勝利で影が薄くなってしまった。
さて、何から狙おうか迷ったのだが、12月23日のヤングクラウンズカップで障害を越えてから力強く伸びたカネサリュウから。どうも冬の帯広というと大外枠というだけで目が行ってしまうのだが。
そのヤングクラウンズカップでは5着に敗れてしまったが、障害をあとひと腰ということろで越えられなかったシベチャタイガーも見限れない。
さらには24日のクリスマス特別を勝ったヤマトナデシコに、それら2つの特別の上位馬を連下で。
とはいうものの、600キロを越える重量はいずれの馬にとっても初めての経験だけに、これまでの実績どおりの結果に収まらない可能性も十分にある。
◎カネサリュウ
○シベチャタイガー
▲ヤマトナデシコ
△ニシキガール
△プリンセスモモ
ばんえい競馬は明け5歳馬による重賞・銀河賞。
クラス別定で上下の重量差が50kgもつくことになった。よほど力が抜けていない限り同世代で50kg差を克服するのは困難で、カネサブラックにとっては厳しい戦いを強いられそう。
重量的に有利になったスーパーロイヤルが中心で、スーパークリントンも恵まれた。大外のコブライチが来ればおそらく高配当。
◎スーパーロイヤル
○スーパークリントン
▲コブライチ
△ナリタボブサップ
△カネサブラック
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名古屋記念は、下級条件から14連勝中で名古屋グランプリGIIでも期待された(8着)ムーンバレイが東海地区での争いなら重賞初制覇を果たせそう。52kgというのもいかにも有利だ。
東海菊花賞でレッドストーンを差し切ったウイニングウインドとの組合せで堅そうな感じ。食い込む余地があるとすれば連覇がかかるレイナワルツと、調子次第だが川崎から転入緒戦となるブルーローレンス。
◎ムーンバレイ
○ウイニングウインド
▲レイナワルツ
△ブルーローレンス
* * *
園田の新春賞は、前走園田金盃を制したタガノインディーから。その園田金盃では、スタート後は先頭に立ったが、その後一旦好位に控え、3〜4コーナーで外に持ち出し直線差し切るという自在なレースぶりを見せた。ジョイーレやベストタイザンがいないここはトップハンデ57kgも問題ないだろう。
大阪スポーツ賞で後方から豪快に差し切ったコウエイプライムが2連勝中と好調。直線での末脚にかけるという極端な脚質だけに展開がハマらなければという不安はある。
ロードバクシンは全盛期ほどの力がないとはいえ、05年あたりから重賞では人気を落としたときに好走することがあり、このメンバーなら勝っても不思議はない。
格下だが好調のバンブージーコ、ピットサンデーも連下なら。
◎タガノインディー
○コウエイプライム
▲ロードバクシン
△バンブージーコ
△ピットサンデー
ところでロードバクシンが2月に引退し、種牡馬入りするとのこと。重賞への出走はこれが最後となるようだ。
兵庫にサラブレッドが導入された2世代目で、ダートグレードの兵庫チャンピオンシップを制したのには驚かされた。ここまで重賞は12勝していて、兵庫の功労馬といえるだろう。
ばんえい帯広記念は連覇がかかるミサイルテンリュウがここに向けて調子を上げてきた。賞金別定でプラス10kgのトップハンデだがこのメンバーなら克服できるだろう。昨年は雪の軽馬場を味方につけての勝利。今年は雪にはならないようだが今の力関係ならそれほど軽い馬場にならなくてもだいじょうぶだろう。
相手は悲願のばんえい記念制覇を目指すミサキスーパーに、高重量戦で力を発揮するシンエイキンカイ。サダエリコは本来の調子が戻っていれば好勝負なのだが。
◎ミサイルテンリュウ
○ミサキスーパー
▲シンエイキンカイ
△サダエリコ
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明け3歳馬による重賞として定着して3年目の水沢・金杯。エーデルワイス賞GIIIの覇者パラダイスフラワーが出てきた。全日本2歳優駿GIはさすがに相手が強く9着だったが、地元勢同士なら当然中心になる。
ほかのメンバーは勝ったり負けたりで今ひとつ力関係が判断しにくいが、南部駒賞、寒菊賞の上位馬ということになるだろう。
◎パラダイスフラワー
○カネショウエリート
▲マツリダワルツ
△クールビズ
△アンダーボナンザ
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名古屋・新春ペガサスカップは、メンバー中唯一の重賞勝ち馬ワイティタッチから。12月には早くも古馬B5組に編入され、5着だったがそれほど差のない競馬だった。
2連勝中のニシキコンコルド、前走でその2着だったサンキンカミカゼ、地元名古屋では2戦2勝のシンメイジョアーあたりがよほど力をつけていないと逆転は難しそう。
◎ワイティタッチ
○ニシキコンコルド
▲サンキンカミカゼ
△シンメイジョアー
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2600メートルの福山大賞典は、人気になるのはバクシンオーだろうか。ただ3歳時に古馬オープンクラスと戦って勝ったのがスプリントカップだけというのは不安材料。ラッピドリーランの2番手から直線抜け出して勝ったかという展開の福山菊花賞ではうしろから来たヤスキノショウキに差されてしまった。ここは中心には押しにくい。
だからといってバクシンオーを押しのけてこれが本命と推せる馬もいないのだが、ここは休養明け2戦目となるユノフォーティーンに賭けてみよう。
相手には、その福山菊花賞の勝利が3歳時のキングカップ以来2年8カ月ぶりの重賞制覇となったヤスキノショウキ。
ラピッドリーランは、一度2250メートルの福山菊花賞を勝ったことがあるが、この距離ではよほど展開が向かないと厳しそうで狙いを下げる。
◎ユノフォーティーン
○ヤスキノショウキ
▲バクシンオー
△クロマルジョージ
△ラピッドリーラン