17日に行われた園田クイーンセレクションは、1番人気の地元エンタノメガミの圧勝となった。3コーナー手前で一気に進出し、同じ兵庫のワイケイリズムと馬体を併せたときは一騎打ちかと思われたが、直線ではアッという間に突き放した。
年末の兵庫ジュニアカップでは、実績馬タッカーテンビーやゴールデンウィークなどを相手に5番人気ながら、勝ったプラチナクラウンに半馬身差の2着と好走。今回のレースぶりからはさらに力をつけた印象だ。
ちょっと驚いたのは、逃げた福山のスターゴールドが、交わされたあとは後退するかと思ったが、3着に粘ったこと。2走前のサンシャインカップでは、アラブのミスジョージの3着に負けているだけに、それほどでもないのではと無印にしてしまったが、認識が甘かった。
しかしだからといって、アラブのミスジョージがこのメンバーに入って好走するかといえば、おそらくその可能性は少ないだろう。それが競馬の奥深さでもある。
さて、前置きが多くなったが21日の重賞は2つ。
四国・九州地区交流の3歳牝馬による花吹雪賞(佐賀1800メートル)は、高知からの遠征がなく、荒尾から2頭の遠征のみ。
中心になりそうなのは、荒尾の九州ジュニアグランプリを勝ったフジヤマロマンと、佐賀のジュニアチャンピオンを勝ったハシリノキョショウ。直接対決では、地元荒尾ではあるものの九州ジュニアグランプリで決定的な差をつけて勝ったフジヤマロマンのほうを本命にしたい
この2頭に対抗できるとすれば既成勢力よりも新興勢力だが、あまりインパクトのある成績を残している馬はいない。デビューから2連勝のグリッタビーコー、ホッカイドウ競馬から移籍し、2、1着のピンクサイレンスあたりが押さえとなりそうだ。
◎フジヤマロマン
○ハシリノキョショウ
▲グリッタービコー
△ピンクサイレンス
福山での重賞は、アラブによる新春賞。重賞とはいえオープンではなく、A2クラスのものだけに難解。
A3を勝って初のA2クラスでのレースとなるが、山口竜一騎手で2、1着と好調のパスカリランナーでどうだろう。
相手には、前走福山大賞典はしんがり負けだが、4走前にA2特別を勝っているベアーズドリーム。前走A1A2特別で、勝ったフエストクインシーから差のない4着のモナクラムセス。前々走A2特別では人気薄ながらベアーズドリームに先着する2着のレッツゴーカップあたりで。
◎パズカリランナー
○ベアーズドリーム
▲モナクラムセス
△レッツゴーカップ