ブルーコンコルドが南部杯GIを勝ったときに服部利之調教師は「JBCも使うけど、年末の園田(兵庫ゴールドトロフィー)が目標」と言っていたのがなんとも印象的だった。
さて、その真意はどこにあったのだろう。1400メートルなら確実に勝てるという自信だったのだろうか。それとも園田に行きたい何かがあったのだろうか。
とはいうものの、いざフタを開けてみるとここには出てこずに翌日の東京大賞典GIのほうを狙ってきた。強敵になりそうなのはアジュディミツオーとシーキングザダイヤくらいだし、JBCマイルでの直線での伸びを見れば2000メートルまでこなせると思っても不思議はないかもしれない。ジャパンカップダートも9着だったとはいえそれほど大きく負けているわけではない。
ちなみにぼくは、東京大賞典GIのほうは休み明けのアジュディミツオーより、そのブルーコンコルドを本命にするつもりだ。
さて、28日に行われる兵庫ゴールドトロフィーGIIIだが、ブルーコンコルドのいないここは、JBCマイルで直線一旦は先頭に立ち見せ場をつくったメイショウバトラーに勢いがありそうだ。
相手には東京盃GII勝ちのリミットレスビッド。58キロがどうかだが、このレースはここ4年、59キロを背負った実績馬が連対している。岩田康誠騎手が鞍上なのもプラス材料。
おそらく人気の組み合わせだろうからあまり手は広げられないが、押さえには昨年の覇者ニホンピロサート。そして地方勢で可能性があるるとすれば、船橋のコアレスデジタル。クラスターカップGIII(盛岡)で、勝ったアグネスジェダイから0秒6差の4着だけに、3連単の3着なら十分にありそうだ。
地元の期待はジョイーレ、ベストタイザンあたりだが、どちらもメイショウバトラーと競り合って勝負になるイメージはなく、ここは見送る。
◎メイショウバトラー
○リミットレスビッド
▲ニホンピロサート
△コアレスデジタル