悲願のGI制覇なるか、シーキングザダイヤ
秋の古馬GI緒戦、マイルチャンピオンシップ南部杯GI(盛岡、10月9日)は、なんといってもシーキングザダイヤである。
ダートのGIはここまで8戦して2着がなんと7回。G3は04年12月に兵庫ゴールドトロフィー、G2は前走で日本テレビ盃を勝っているが、いまだGIタイトルには手が届かない。ちなみに芝でもタイトルはG2のニュージーランドトロフィーまでだ。
馬券を買っているだけのファンはいいが、こういう馬の馬主さんは毎回どんな心境なのだろう。GIで2着するたびに寿命を縮めているんじゃないかと心配になってしまう。
実績的にはシーキングザダイヤが本命だが、どうも馬単の頭で狙うには勇気がいる。相手には実績からヒシアトラスとブルーコンコルドだが、ブルーコンコルドはマイル実績が前走かしわ記念での2着しかないのが気になるところ。なので、オッズ次第だがシーキングザダイヤとヒシアトラスの馬連か、馬単の表裏で勝負。
南部杯はわりとヒモ荒れの多いレースで、穴ならウツミジョーダンかジンクライシス。どちらもダートGIで3着の実績がある。が、ジンクライシスは前走エルムステークスで2着と好走しているのでそれほど穴にはならないかもしれない。
気になるのがタイムパラドックスだが、前が競り合って追い込みが決まった昨年のJBCクラシックのような展開は、今回のメンバーでは考えづらいので見送る。
◎シーキングザダイヤ
○ヒシアトラス
▲ブルーコンコルド
△ウツミジョーダン
△ジンクライシス
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ビューチフル・ドリーマーの謎
南部杯の前日、10月8日には牝馬による地方全国交流のビューチフル・ドリーマーカップが行われる。
00年に東北地区交流の重賞に格上げとなり、01年は東日本交流、02年から東日本・九州交流、そして昨年から全国交流となった。
例年他地区から何頭かの遠征があるが、他地区の馬が勝ったのは昨年がはじめてで、北海道のドリームチャッターが勝った。
今年は北海道から2頭、大井、川崎から各1頭が遠征してきた。
ここは将来の期待も込めて、ダービーグランプリで差のない3着のサイレントエクセルに勝ってもらわなければならない。
相手には北海道のヨイチイースト。前々走ノースクイーンカップでは5馬身離された2着だが、勝ったサンマルアンサーは牡馬との瑞穂賞も圧勝で、もはや全国レベルだ。
あとは未知の魅力で中央から移籍緒戦のA2戦を勝ったハセノベルカント。水沢のフェアリーカップ1、2着のグローリサンディ、タカエイチフジまで。
連覇を狙うドリームチャッターは、昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっていて、前々走ノースクイーンカップのレースぶりからも今回は厳しそう。
◎サイレントエクセル
○ヨイチイースト
▲ハセノベルカント
△グローリサンディ
△タカエイチフジ
ところで表題。ビューチフルドリーマーは小岩井農場が輸入し日本の名牝系の祖となっている繁殖牝馬なのだが、なぜレース名になると馬名のまん中に「・(ナカグロ)」が入るのだろう。毎年このレースのたびに不思議に思っているのだが、理由を知ってる方がいれば教えてください。