青藍賞は、地方全国交流なのだが、他地区からの遠征が1頭もないのはなんとも残念。
しかし、地元馬同士の争いとはいえ、タイキシェンロンは7月2日の栗駒賞(4着)以来顔を見せず、エアウィードもシアンモア記念を勝って以降は不振が続いていて、なんとも難解なレースとなった。
ならば本命は、南関東から戻って休養明け叩き2戦目となるウツミジョーダンを推してみる。05年の川崎記念で3着したときほどの力はないかもしれないが、昨年暮れから今年にかけても浦和記念4着、川崎記念6着と好走はしている。それだけの力が発揮できれば、このメンバーなら実力上位だろう。
相手には、マーキュリーカップ、クラスターカップと強いメンバーにもまれているベルモントシーザー。
そして本調子にないとはいえ、連覇を狙うエアウィードも地元馬同士の争いならはずすわけにはいかない。
さらに昨年2着のローランボスコに、重賞はこれが初挑戦となるヤマニンエグザルトまで。前走すずらん賞を勝ったミサキノハンターは斤量に恵まれた感があり、高松騎手でも減量特典がない今回は見送る。
◎ウツミジョーダン
○ベルモントシーザー
▲エアウィード
△ローランボスコ
△ヤマニンエグザルト
姫路というと、関西圏以外のファンにとってはどうにも行きにくい競馬場のひとつではある。
新幹線が停車する姫路駅から無料バスがあるから決して交通の便が悪いわけではないのだが、なかなか行くきっかけがない。
ダートグレードをはじめ大レースはほとんどが園田競馬場だし、園田・姫路の競馬は基本的に火水木の開催だから、たとえばJRAの京都や阪神に行ったついでにといっても間が空いてしまう。
ぼくは現存する競馬場にはJRAも含めてすべて足を運んでいるのだが、そういうわけで姫路はもっともご無沙汰している競馬場かもしれない。確かな記憶はないのだが、もしかすると21世紀に入って訪れていない唯一の競馬場かもしれない。
そして記憶が正しければ姫路競馬場に足を運んだのはこれまでにおそらく2度。近年廃止された、宇都宮や高崎や足利や上山や三条や益田や中津や(順不同)、それに旧盛岡競馬場までを含め、現存する競馬場の中では、2回というのは最小訪問回数の競馬場かもしれない。
だからといって決して嫌いな競馬場というわけではなく、行きたいんだけどなかなか行くきっかけがないんだよなあ、姫路は。ということが言いたかっただけなんだけど。
というわけで、姫路チャレンジカップ。
笠松と名古屋から各2頭に、金沢と福山、それに地元兵庫が5頭というメンバー構成。おもしろいのが、前走盛岡のクラスターカップGIIIに出走した馬が4頭もいるということ。
最先着は金沢から遠征して岩手に期間限定所属していた内田利雄騎手が手綱をとったマヤノチャーナで、勝ったアグネスジェダイから0.7秒差の5着は大健闘だった。中央から金沢に移籍して2戦は4、5着という成績だったが、中央時代も活躍のしていたのは短距離で、これは距離が長かった。クラスターカップでの厳しいペースの経験は必ずや生きると見て、この馬から狙ってみたい。
相手は、同じくクラスターカップに挑戦し9着だった名古屋のナシュータック。それから地元勢では、ホクザンスターダム、プリティスキャン、トーセンノースランへ流す。
◎マヤノチャーナ
○ナシュータック
▲ホクザンスターダム
△プリティスキャン
△トーセンノースラン
せっかく「今月のヤキソバ」を復活させたのに、4月に笠松のを2つ取り上げたままごぶさたになってました。最近はなかなかそれなりのヤキソバってのも少なくなっちゃったのよ。
というわけで『帰ってきた「今月のヤキソバ」 その3』は岩見沢。
ばんえいの競馬場にはなかなかそれなりのヤキソバというのがないんだけど、久々に岩見沢で発見。
スタンド2階のいちばんスタート寄り、馬場側に面したところに、その400円のヤキソバはあった。
中を覗くと調理場のようなところがあるので、そこで作ってるのかとも期待したけどどうやら作り置きらしい。売り切れたらおしまいという雰囲気。
具は、キャベツ、玉ねぎ、ピーマンに、肉は豚肉ではなくハム。写真を見てもわかるとおり、ソバとは別に炒めているようで色鮮やかなのが目を惹く。
ひと口食べてみた感想。
やきそばパンに入ってるヤキソバみたい。
何がそう感じるかはわからないけど、まずそう思った。もしかして温かくなくて、ソースがしっとりしてないからでしょうか。
これをもう一度熱したフライパンにバサッとやって、出汁をかけてさらにソースをかけてしっとりさせたらおいしくなると思うんだけどなあ。鰹節と青海苔もかけたいところではある。
* * * *
さて、ばんえいの重賞は4歳牝馬のクインカップ。
実績では黒ユリ賞とばんえいオークスと重賞2勝を挙げているウィナーサマーが断然。しかし、それ以外は270万と220万のクラスの馬たちで、なんと重量差は60kg。いくら実績があっても同世代同士のレースでこの差はきびしい。ゆえにウィナーサマーは見送りの一手。
中心は、今シーズン成績が安定していて、270万のクラスでも好勝負を続けているニシキシャープ。
藤本匠騎手に乗替ったラヴクイーンが相手で、昨年12月のばんえいオークスではウィナーサマーと差のない3着のアロアローズも実績では上位。
ここまで3頭の勝負だとは思うが、トヨトミタカラヒメ、ハヤフジクインまで押さえる。
◎ニシキシャープ
○ラヴクイーン
▲アロアローズ
△トヨトミタカラヒメ
△ハヤフジクイン
重量差が結果を大きく左右するレースで、例年荒れる傾向にあるだけに、絞らず手広く狙いたい。