北陸・東海・近畿地区のJRA天皇賞・秋ステップ競走代表馬選定レースとして名古屋競馬場で行われる名港盃。
今年6月、デビューから約8カ月で50勝を挙げた山本茜騎手がここは重賞初制覇のチャンス……と思ったが、ウイニングウインドは丸野勝虎騎手に乗替りとなった。4月の東海桜花賞では、逃げて、粘って、粘って、粘って、タイトルはもう少しのところまで来ていたのだが、中央から移籍緒戦のマヤノモーリスに最後の最後で半馬身差されてしまった。ここ2戦も2番人気ながら勝利。特に前々走ではレッドストーンの追撃を許さずの逃げ切りは価値がある。2キロ減量での勝利だが、57キロは東海桜花賞で経験済みで、ここは初重賞制覇のチャンス。
で、山本茜騎手はといえば、こちらもお手馬のマジックスクエアに乗るわけだが、今年名古屋に移籍してきてからは勝ち星がなく、勝ち負けは難しい。
本人にとっては残念な乗替りとなったが、これも一流ジョッキーとなる過程での試練かもしれない。
ウイニングウインドが本命で、相手筆頭は園田フレンドリーカップを制したケイアイダンシングで、もう1頭は中央から戻ってきたタカラアジュディ。
中央の障害オープンから移籍緒戦となるシアトルリーダーは、平地を走っていた時代は1000万下を勝ったが、ダート経験は1戦のみで大敗だったため、ここは疑ってかかる必要がある。押さえはこの馬と、オグリキャップ記念3着のトーコーカントまで。サラのオープンクラスで好勝負をしているアラブのモナクカバキチだが、重賞のこのメンバーでは流れが厳しくなりそうで、ここは見送る。
◎ウイニングウインド
○ケイアイダンシング
▲タカラアジュディ
△シアトルリーダー
△トーコーカント
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荒尾競馬場で行われる3歳馬による荒炎賞は、佐賀から2頭が参戦。
佐賀の牡馬トップクラスが出走してこなかったのがやや残念だが、それでもここは佐賀勢2頭が有力。中心は、ル・プランタン賞を制し、前走は関東オークスGIIに遠征(9着)したブライダルサンデーで間違いないだろう。
相手には、鯱の門特別でブライダルサンデーの3着があるスイングブレーヴ。母が荒尾から大井に移籍し、重賞戦線で活躍したスイングバイということでも注目される。
荒尾勢で一角崩しがあるとすれば、ケイウンヘイロー。九州皐月賞荒尾ダービーで9着に敗れたあとは、3連勝と好調だ。
3連複や3連単の3着ならほかの馬にもチャンスがあるだろうが、1、2着の勝負はこの3頭のように思う。
◎ブライダルサンデー
○スイングブレーヴ
▲ケイウンヘイロー