9月にGI連続優勝を飾ったS1鈴木圭一郎選手に戦いを振り返って頂きました。
もちろん今後の事も聞いています。ナンバー1の今を知って下さい。
インタビュー / 内野久照
内野:GI連続優勝おめでとうございます。浜松スピード王決定戦(以下、スピード王)から山陽共同通信社杯プレミアムカップ(以下、プレミアムカップ)優勝までの道のりを振り返って頂いてよろしいでしょうか?
鈴木圭:スピード王の優勝戦は朝早起きをしてクランクを交換しました。
6時から12時まで2台のエンジンをバラシてクランクを入れ換えました。
栗原さん(伊勢崎20期・栗原勝測選手)を中心に同期や周りに手伝って頂きました。
スピード王はスタートどん遅れで離れた8番手からになりました。最後まで諦めず走りました。クランクも換えているし勝たないといけないレースだと思っていたし自信を持って行きました。
プレッシャーはありませんでした。もう落ちる所まで落ちたので...。スピード王連覇出来て良かったです。換えたクランクは最終兵器なんですが開催期間を通して1節に1回しか使えない物になります。
下周りをして1走しか出ないクランクです。
内野:新品のパーツはどうなんでしょうか?
クランクは今年になって7・8個買いましたが準決・決勝で確実に着が取れるクランクには出会っていませんね。予選では勝てるけどメンバー揃うと厳しいです。
だから優勝戦で秘密兵器を出しました。
内野:山陽プレミアムカップでまた中古のクランクに換えましたが。
鈴木圭:色々探して考えた結果。栗原さんの物を頂きました。15年程前のクランクでほとんど乗っていない物でした。少し錆びていて埃まみれでした。(笑)
サイズが好みで自分向きのクランクだったので『化石クランク』を投入しました。
プレミアムカップは初日から音が出ましたが雨だったのでまだ疑っていました。ただ3日目のあのメンバー(プレミアムレーサー戦・9月時点でのランクNO1からNO8までの8人が揃った選抜戦)をスタート5・6番手から2番手まで追って行けたので捌けたのでエンジンは良い状態でしたね。レース後エンジンは良い所まで来ていました。後ちょっとかなと思いましたがスタートも進まず大きく振っていかないと捌けないので上積みを目指してシリンダーを交換しました。準決勝戦はスタートも切れたしエンジンは仕上がった感じでした。浜松スピード王で切れなかったスタートが山陽で切れた事も大きかったし良かったですよ。
内野:優勝戦枠番選択で2枠ではなく4枠を選びましたが?
鈴木圭:春の山陽プレミアムカップ準決勝戦で2枠から落ちたので恐怖心もありました。
準決勝戦4枠でしたがあの目線は蘇りますね。あの場面が...。
それと自分らしく行きたいという事で4枠を選びました。
エンジンは音も出たしタイヤはみずき(川口32期・小林瑞季選手)に借りました。
自分の乗った感じとはタイヤの接地感が違っていたので何度も走ってタイヤも自分向きに仕上げました。優勝戦はスタートが行けたのが大きかった。トップスタートだったのでゴールまで長かったです。これで同期の吉原君(伊勢崎32期・吉原恭佑選手)に追い付く事が出来たので本当に優勝出来て嬉しかったです。
内野:同期の存在は大きいですね。
鈴木圭:同期がいなかったらここまでやれていないと思う。養成所では吉原君と一番仲が悪かったけど今は一番良いのかな...?同期は皆仲良しですよ。
同期がいたからGIもSGも取れたと思う。
吉原君がいなかったらSGは取れていないし今の成績も残せていないと思う。
吉原君の飯塚プレミアムカップGI優勝(2016年9月)は僕のSG優勝(2016年10月)よりも早かったのです。雨の優勝戦で貢さん(伊勢崎22期・高橋貢選手)荒尾さん(飯塚27期・荒尾聡選手)に勝ったあのレースはインパクト強かったです。自分が出来なかった事を吉原君はやってのけた。その時の自分は間違いなく負けていました。その事もあり意識して頑張り続ける事が出来たと思います。
内野:同期(32期)を家族で例えて頂きます。
鈴木圭:えっ!家族ですか...。
父:年齢だとやっしー(伊勢崎32期・松本やすし選手)だけど父親的な人はいないですね。
母:年齢的にはりえぴー(伊勢崎32期・藤本梨恵選手)ですがお母さんではないかな...。
兄:町田君(飯塚32期・町田龍駿選手)です。本気で言い合える仲です。自分が間違っていたらしっかり言ってくれます。町田君が間違っていたら僕が厳しく言うこともあります。(笑)
弟:それは流石にいないですね。
姉:どうかな、いないかな...。
妹:りさ(川口32期・片野利沙選手)です。ポケバイからずっと一緒です。ロードレースの時も32期の養成所の時も何も聞かされずいつも現場で合ってビックリしていました。りさはストーカーじゃないかと思うくらい僕と同じ道を歩んでいます。(笑)
ペット:宏和(浜松32期・鈴木宏和選手)です。ペットみたいじゃないですか...。いたずらを良くするので犬がいたずらしているみたいですよ。だから宏和がペットです。
内野:プライベートは何をしていますか?
鈴木圭:オートレースを見ています。
それとフェンダーやタンクのデザインを考えています。千社札を作ったりしています。
基本はオートレースの事を考えています。
内野:体調管理はどうでしょうか?
鈴木圭:あっ!ユンケルを飲んでいます。サプリメントよりは漢方のような物が僕には合うのでしょう。基本はユンケルです。宿舎の売店で購入します。
内野:圭一郎選手から見て上手いなと思う選手は?
鈴木圭:雅人さん(川口28期・中村雅人選手)です。
雅人さんが優勝した2016年のオートレースグランプリの準決勝戦(2016年8月13日第11R)を見て頂いたら分かります。スタート後4・5番手から捌いてきて前を走る金子さん(浜松29期・金子大輔選手)恵匠さん(伊勢崎30期・新井恵匠選手)までも捌き切って1着を取りました。あのレースは凄いなと思いました。雅人さんの捌きは僕にはありません。もちろんどんな場面でも捌ける様にしたいですね。
内野:ライバルはいかがでしょう?
鈴木圭:金子さんと吉原君とレースをする時はバッチバチですよ。金子さんは意識していますね。吉原君は気持ちが伝わってきます。
自分は意識していませんが...。(笑)
内野:愛車『カルマ・calma』の由来を?
鈴木圭:イタリア語で『冷静』という意味です。『冷静』でいないと事故に繋がる。
だからこの言葉を大事にしているので好きな言葉も『カルマ』です。
デビューからずっと『カルマ』です。
これまで『カルマ』は3K・4K・5Kとありますがこれはポケバイのエンジンの型式です。今のカルマS5KのSはなんだかわかりますか?
内野:簡単です。鈴木のSです。
鈴木圭:ブー!違いますよ。僕の事何も知らないのですね。スペシャルのSです。覚えていて下さい。
内野:はい。解りました。他にこだわっている事も教えて下さい。
鈴木圭:こだわりですか?整備ではエンジンの音を出す事です。あとは周りに流されない事です。
内野:もちろん着用しているチャンピオンもこだわりですよね。
鈴木圭:チャンピオンはナンバー1ではなかった時にチャンピオンになりたい。ナンバー1になりたいと思っていたのでずっと着用しています。チャンピオンが好きです。デザインも格好いいしゴールドの文字が好きですね。
ただ最近は黒の生地にゴールドの文字という物が中々無いので見かけた方は是非プレゼントして下さい。サイズはMです。(笑)宜しく御願いします。
内野:工具もこだわりの金ですね?
鈴木圭:人の物と混ざらない事とゴールドは格好いいですから使っています。
内野:ヘルメットへのこだわりも教えて下さい。
鈴木圭:自分がデザインする事です。ナイターとミッドナイトで被っている物はKEN.JAPANさんにスワロフスキーでデコレーションして頂きました。
内野:この際なので何でも色々聞いて行きますね?好きな食べ物は?
鈴木圭:カレーライスです。大阪の『インデアンカレー』がおすすめです。チキン南蛮の美味しいお店も福岡で見つけました。嫌いな食べ物はイクラです。絶対に食べません。(笑)
飲み物ではジンジャーエールとカルピスが好きです。お酒は飲みません。ジンジャーエールは辛口のウィルキンソンが好きです。
内野:レース場での過ごし方1日の流れを教えて下さい。
鈴木圭:浜松での1日の流れで良いですか。
起床は5時50分です。
5時55分にロッカーです。6時に仲口さん(浜松24期・仲口武志選手)のコーヒー作りから始まります。アイスコーヒーなので作った後冷蔵庫で冷やします。
それからヘッド周りの調整をします。エンジンが冷えていないと出来ない作業です。それとタイヤの準備をします。タイヤウォーマーを巻いたりもします。
8時30分に冷えたコーヒーを仲口さんへデリバリーします。
9時にエンジン始動・暖機をします。それから朝練をしてレースまでタイヤ作りと整備です。調整を行います。
夕方の練習はレース後すぐには行けないので12Rの場合は予備車で練習することが多いです。レース後すぐ練習は行いません。エンジンがダメになるので...。
内野:圭一郎選手の調子はどこを見るといいですか?
鈴木圭:2コーナーから3コーナーに掛けて前の人との動きを比較して離されていたら良くないですね。試走タイムは良い人より5個上回りたいです。
内野:一番喜びを感じる時は?
鈴木圭:エンジンの音が出た時です。(笑)
内野:オートレース以外の質問だったのですが(笑)
鈴木圭:オートレース以外の喜びはないですよ。(笑)
内野:6期連続ナンバー1です。
鈴木圭:JKAから電話を頂きました。移動中だったのですが次もナンバー1です。と聞かされた時は涙が出ました。今年の前半は落車(伊勢崎優勝戦・浜松2級車での練習・山陽プレミアムカップ)が続き周回誤認(伊勢崎)もありました。その時はレースに集中出来ずお客様にも迷惑をかけてしまった。申し訳ない気持で一杯でした。その後は家から一歩も出ず悩みました。オートレースから離れたいと思いました。今年は落ちる所まで落ちたので正直ナンバー1になれないと思っていたので本当に嬉しかったので涙が止まりませんでした。
内野:圭一郎選手にとってオートレースとは?
鈴木圭:仕事ではないですね。まだまだですし...。趣味かな?趣味ですね。僕にはこれしかないです。オートレースしかありません!オートレースは僕の生き甲斐です。
内野:ポケバイスクールは?
鈴木圭:未来のオートレーサーを育てる事とオートレースを知ってもらう為にやっています。バイクを乗る楽しさも知ってもらえると思うので続けて行きます。
僕も7歳からポケバイを初めて青木治親さん(川口29期・元ロードレーサー世界チャンピオン)との出会いがあって今があるので...
内野:次回はSG全日本選抜です。2019年残り3ヶ月切りましたが?
鈴木圭:計画は立てていません。残りのオートレースを楽しみたいと思います。
内野:オッズパークを御覧の皆様へメッセージをお願いします。
鈴木圭:試走を見て下さい。タイムもですがバックストレッチの動きに勢いがあればエンジン良い状態なので自身を持ってレースに挑みます。その時は買って下さい。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
飯塚所属の25期。デビュー当時から頭角を現し2008年にはSGタイトルホルダーに。順風満帆な選手生活を送っていたが、2013年に大きな落車事故に巻き込まれる。なんとか復帰を果たすも思ったレースが出来ず引退を考える。しかし、周りに支えられリハビリを乗り越え、今年は2度のGII制覇を含め4度の優勝。復帰して丸6年。近況の状況や、当時の想いなどをお聞きしてきました。
インタビュー / AKI
AKI:改めて、GIIウィナーズカップ優勝おめでとうございます!
有吉:ありがとうございます。
AKI:優勝できそうかな?と言う感覚はあったんですか?
有吉:出来るかもしれない。けど、そんなに自信はなかったかな。エンジンは準決が終わってバルブを思い切って交換。そしたら、準決の時より良くなって直線の感じが違っていた。スタート切れればもしかして...という気持ちはありました。ただ、スタート行っても青山(青山周平選手 伊勢崎・31期)や圭一郎(鈴木圭一郎選手 浜松・32期)がいたからどうかな、とも思っていた。優勝出来る!という自信はなかったけど、エンジンの状態は良いし浜松でずっと良かったタイヤもあと一走行ける感じが残っていて、良いレースは出来るんじゃないかな、という感覚はありましたね。
AKI:優勝戦振り返りますが、スタートタイミングは0.01でしたよね!!
有吉:後で見てびっくり(笑)けど、フライングを切ったと言う感じはなく、スタートバシッと切れたなという感覚。ただ、レース後、周りにやばかったよと突っ込まれました(笑)
AKI:スタート直後は前の田中正樹選手(飯塚・29期)の内を覗きましたよね!
有吉:行き過ぎたと思った。正樹もエンジンが良さそうで抑えられてしまった。事故など何もなくて良かった。ただ、最近は、インで堪えれるようになってきた。これは、乗り方的に。最近は、序盤はあまり大きなコースを走らない方が良いのかなと思うようになりました。トップに立ってからは大きく走る様にしています。
AKI:青山選手や圭一郎選手の追いを気にされていましたが。
有吉:後ろには、ごちゃごちゃしてほしいと思っていたんですが、自分の希望通りごちゃごちゃしてくれました。2周目の4コーナで一回滑って「あ、これ無理したらだめ。」って思ったんですが、そこで冷静になれたのも良かったかな。ソフトに乗りました。
AKI:スタートで展開をつくって早めに先頭に立ちましたが。
有吉:残り6周で先頭に立ってからは長かった。本当に長かった。早く残り1周になってくれと思っていました(笑)
AKI:レースは緊張されましたか?
有吉:全然ですね。ただ、レース前は緊張します。隠してるつもりはないんですが表に出ないのか。すっごく気持ち悪くなります。エズきます(笑)ただ、発売を締め切ってヘルメットを被ると全然緊張しない。もう、行くしかないと思う。そこで欠車しますなんて言えないですし(笑)そこまでいくと腹がくくれるんでしょうね。それまでの時間は緊張しますね、朝起きてから。考えてる時間のほうが緊張しますね。
AKI:それにしても、浜松は相性がいいですよね!
有吉:そうですね。ただ、走りやすいとかは全く思ったことはなくて(笑)湿走路は滑るし。最近は風も気になるし。けど、なんか勝てちゃう。自分に合うんでしょうね。枠番の巡り合わせだったり。復帰後最初のSG優出も浜松だったし、色々合ってる感じがします。
AKI:復帰して6年経ちましたが、体とバイクとの兼ね合いはどうですか?
有吉:未だに、練習や試走の時にバイクの押さえ方など考えながら変えたりしているんですが、少しずつハマってきたかなという感じはありますね。ただ、スタートで浮いたり失敗すると変なところに座って、そのまま走ってしまうと気持ち良くは乗れない。そうなると、捌きにくくなるし、エンジンが良くないとさらに上手く乗れなかったりします。
AKI:良い方向には向かってきてるんですね!
有吉:そうですね。体の感覚は最近良くなってきています。ただ、エンジンが良いからあまり身体の違和感を感じないというか、勝つことも出来てるというか。エンジンが悪くなると...と考えると不安しかない。今のところは大丈夫。セッティングを合わせることが出来れば。エンジンのベースは良いですよ。
AKI:今年は4回の優勝(内2回はGII)ですがご自身ではどう感じていますか?
有吉:優出の時点でびっくり。なんていうか...上手く説明できないんですが不思議なんですよね。まだ、身体の違和感をある中バイクに乗っていて、復帰した時のダメな感覚が残っているんです。なので、自分が優勝出来るわけがないって感じ。これが完璧に身体の違和感なく乗れていれば『優勝出来た!』という感覚があるんでしょうけど。巡り合わせとか良いタイヤとか「優勝させてもらってる」という感じなんです。
AKI:自分自身、半信半疑な感じなんですか?
有吉:そうですね。全くもって自信はない。昔から、自信は持てないほうですが、復帰して優勝重ねても半信半疑です。これはレースの結果よりも自分の身体の感覚の問題です。
AKI:現在はタイトルを取るほどまで来ましたが、復帰当初は引退も考えられたと聞きましたが。
有吉:考えました。というか、引退を決意していました。2013年の9月に落車をしたんですが、その年はスーパースター王座決定戦の出場ポイントを持っていて。医者には止められたんですが12月に1度復帰したんです。けど、エンジンは自分でかけられないし、乗っても足は付けれないし上がらない...外線1周で「これはだめだ」と思いました。そこから、休場してリハビリに専念。翌年のオールスターに選ばれていたので3カ月後には2度目の復帰。けど、そこから落車のオンパレード。復帰してからの落車って結構多いと思う。もちろん成績も良いわけないし、復帰節の川口最終日には試走で落車。乗り方を探ってた時期で変な腰回りになってしまっていたんでしょうね。その辺りでだいぶ心は折れていたけど、周りの仲間が静かに見守ってくれていたし、なにか整備をしだしたら手伝ってくれて。その時は、ぼろぼろになるまでやろうかなと思っていたんです。
けど、ある日全く乗れなくなって。落車前のハンデよりも20~30前で走っていた時に、自分よりハンデが軽い選手より遅かったレースがあって。なんかていうか、耐えられなかった。こんなに乗れないのかと。もうやだって感じ。その時、引退を決めました。
AKI:引退を決めてからなにか行動は起こしたんですか?
有吉:復帰してなん節か経った川口の開催の時に引退を決めたんですが、その時に同期が何人かいて。もう挨拶回りですね。色んな人がいるんで良い意味で受け入れてくれる人もいたし、受け入れながらやっぱり辞めないで欲しいと言う人もいたし、辞めたらダメやろ!と言う人もいた。みんなそれぞれ考えてくれてのこと。
AKI:そこから、引退を踏みとどまれたのは?
有吉:川口の帰り、徹(久門徹選手 飯塚・26期)と亮(高林亮選手 飯塚・27期)に空港でご飯食べながら引退のことを話しました。そしたら、もちろん徹は「だめやけ。」と言って止められました。そこから、徹が斡旋のなかった人達に連絡をしてくれたみたいで、急遽みんなで集まることになって。空港に着くと竹ちゃん(竹谷隆選手 飯塚・23期)もいて。「これ絶対説得されるやつだ」と思いましたね(笑)けど、俺の中じゃ99%、ほぼ100%に近い状態で引退は決めていたんです。
AKI:そこから説得が始まるわけですね。
有吉:はい。本当に色んな選手が集まってくれてとにかく説得。辞めるなと。その時、同期の亮ちん(岩崎亮一選手 山陽・25期)もいたんですが、亮ちんが一言「お前、オートレース取ったらなんもないやろ」と言われた。(笑)当時は失礼な!とは思ったけど、言われた時も特に反論することもなく。後から、「あんなこと言ってくれる人おらんよ」って周りに言われて。竹ちゃんとかも、少し休んでもいいんじゃないかな、と言ってくれた。「そうだな。俺リハビリするわ。」と言って休みをしっかりもらうことにしたんです。リハビリもしながら考える時間を作って。普段でもほぼ全レースを見るんですが、当時もオートレースを忘れていいのに見ちゃうんですよ。同期とかの活躍を見たら、やっぱ走りたくなったんですよね。
AKI:その思いはどれくらいで沸いてきたんですか?
有吉:1ヶ月くらいかな?辛いよりバイクに乗りたいが先に来た。恥ずかしいレースをしてもいいや。成績が悪く乗れなくて引退する分には仕方ない。トコトン8着引いて、引退なら引退で。やりきろうと思った。だから、それまでは自分から引退することは止めようと思ったんです。吹っ切れたんでしょうね。それに、自分でもオートレースしかないと思いました(笑)だめだ俺、なんも出来ない(笑)
AKI:良い仲間に巡り会えましたね。
有吉:周りがいなかったら本当に辞めてたと思うけど、辞めていたら凄く悔しかったと思う。
周りが止めに入ってくれて本当に良かった。復帰してからも周りは何も変わらずそっと見守ってくれて、何かしだしたらすぐに手伝ってくれます。周りに恵まれましたね
AKI:有吉選手にとってオートレースとはなんですか?
有吉:大きな怪我を経験したり復帰したり...もちろん人生そのものになってしまいましたね。本当に嫌いになる時もあるけど、やっぱり好きな時の方が多い。そう言うもの。
AKI:なんだか恋人みたいですね(笑)
有吉:そうですね(笑)わかりやすくいうとそうです。そう言う感じかな。
AKI:今後の目標はありますか?
有吉:スーパースター王座決定戦にもう一度出る事。ここまで言えるようになった自分が怖い(笑)
レース的には、1つ1つしっかり走っていくことですね。乗り方、車の抑え方とかまだまだ課題はあるので。身体が少しでも良くなっていけばそれに対応出来るようになると思うし、やっぱりエンジンが悪い時でも扱えるようにならないと。そこを課題として頑張っていきます。
AKI:10月にはS級に上がりますがいかがですか?
有吉:嬉しさと悲しさと...(笑)以前、一度S級に上がった時もあったけど、その時はすぐにA級に戻ったてしまった。今回ももしかしたらそのパターンの可能性も0ではないと思う。今回は特にランクもグッと上がりすぎて基本的には7、8枠からのレースが確定。でも、前回S級に上がった時よりは自分のレベルが間違いなく上がっています。
AKI:厳しくなると言うお話ですがどんなレースをしていきたいですか?
有吉:単純に良いレースがしたい。やる事をしっかりやっていかないと結果を残せないポジションになると思うので、今以上に整備の方に神経を向けていきます。復帰当初は朝から晩まで腰回りをやっていたけど、体が良くなってきた分整備に向けれる余裕も出てきました。
AKI:カミソリスタート復活は?
有吉:カミソリスタートもたまに戻ってくる。たまに。その部分はクラッチ関係をやらないといけないと思うんですよ。研究して練習してる。スタートも課題ですね。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様へ。
有吉:今はネット投票も増えてるんですけど、やっぱり本場で生のオートレースを観戦して、他競技にない迫力を生で感じて欲しいです。オートレースをあまり知らない方は車券を100円でも買って応援するところから入って欲しいなと思います。
いろんな都道府県に住んでる方から応援の手紙とかメッセージだったりいただくんですけど、本当にそれが力になっています。自分が目標にしているスーパースター王座決定戦に出場出来るか出来ないかはファンの皆様次第です(笑)ファンの皆様から元気玉を頂きたいな、オラに分けて下さい(笑)これからも応援をよろしくお願いします!
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
オートレーサー選手インタビューに早くも登場はデビュー7年目これまで3回の優勝がある勝負の世界で生きるクールビューティこと32期女子レーサー岡谷美由紀選手です。オートレースに懸ける思い。同期の存在。そして知られざれるプライベートにも踏み込んで話を聞きました。これであなたも岡谷美由紀を好きになる。ファンになる。そして応援したくなる事間違いなしです。
インタビュー / 内野久照
内野:インタビューご協力ありがとうございます。実は岡谷選手はどんな人なの?美由紀ちゃんは何が好きなの等ファンの皆様からリクエストもあり僕が担当で参りました。
岡谷:自分の事は殆ど話をしていないので知られていないですよね(笑)
内野:それでは早速ですがご出身は?
岡谷:長野県諏訪市出身です。自然豊かで田舎です。幼いころは泥遊びをしていました。(笑)
内野:スケートを長年していたと聞きました。何歳から始められたのですか?
岡谷:スケートは4歳頃から始めました。近くに屋外スケート場あったのでそこに通い始めました。
内野:何年間続けたのですか?
岡谷:18歳まで14年間続けました。クラブチームに入っていました。
内野:クラブチームとなると毎日スケート漬けだったのですか?
岡谷:学校終わってからは3時間程でしたが休みの日は朝練が1時間・午前3時間・午後3時間・夜1時間と1日8時間スケートに打ち込みました。高校卒業後もオリンピックを目指しスケートに没頭しましたがお金も掛かる事からスケートからの引退を決意しました。
内野:オートレーサーになるきっかけは?
岡谷:スケートを引退してから約10年OLをしました。ボートレースの試験も受けました。
オートレースは坂井さんの事故の記事を見て知りました。オートレースに女子レーサーが存在する事が分かり調べた時期にちょうど32期の募集がありました。
目指したきっかけは稼げるスポーツ選手になりたかったのが事実です。
頑張った分だけ収入になる。ただ競い合うのは好きじゃないかな...
オートレースは1回で合格しました。
内野:養成所はどんなところですか?
岡谷:体力的に100倍スケートの方が大変でした。精神的には3倍オートレースが辛かったです(笑)
内野:『ディアマンテ』車名の由来は?
岡谷:イタリア語です。ダイヤモンドです。
内野:いつも着用しているTシャツは?
岡谷:はい。ダイヤモンドです。いつもこのブランドです。
内野:ルーティンはありますか?
岡谷:あんまり決めると出来なかった時に乱れるので...。
内野:では必ずやる事は?
岡谷:う~ん!ただ手袋は必ず右手からはめています。
内野:手袋以外で身に付けている物について聞かせて下さい。
岡谷:ヘルメットは以前タンクやフェンダーと同じ柄にしていたのですが少し走っただけで落車してしまって使えなくなりました。(笑)今の物は自分でステッカーを貼った物です。時期は決めていないけど新しい物も考えています。練習着は金子大輔選手に頂いた物でもう5年程使っています。ツナギは父親にデザインしてもらった物をずっと使っています。結構汚れてきているので来年以降に色々と新しく出来たらいいなと思っています。
内野:オートレースの魅力とは?
岡谷:人と競い合う事は好きではないけどレースをする事は好きです。スピード感と着順が決まる事に魅力を感じています。
内野:今年2019年早くも8ヶ月が過ぎようとしていますが今年を振り返って下さい。(インタビュー当日8月25日)
岡谷:今年は10m前で優勝する事を目標にしていたけど今の位置の20m前でも勝てない日々が続いています。
内野:原因は何なんでしょうか?
岡谷:タイヤの跳ねに苦しめられています。常にタイヤの跳ねとの戦いです。
内野:これまで3回の優勝がありますが?
岡谷:初優勝は川口でした。すでに同期が優勝していたので嬉しさよりもほっとしました。安心した感じでした。
内野:デビューの時、新人の時はどんな選手でしたか?
岡谷:デビュー戦はフライングです。友達が見に来ていて気を取られ力んでしまいました。
結果は8着でした。デビューから20走1着がなかったです。走っても走っても8着でした。
ハンデは100mまで拡がりました。
師匠の斎藤努さん(浜松・22期)にもの凄くお世話になりました。アドバイスをもらいました。ビデオも撮ってもらい指導して頂きました。その恩があるからこそ今でも良い関係でいられます。感謝しています。
内野:勝つ為に結果を出す為にどう取り組んだのですか?
岡谷:人一倍練習しました。人一倍整備に没頭しました。バイク経験者ではないので追い付く為にやり続けるしかないと思いました。『勝ちたい』ですから沢山練習しています。
内野:今、目標にしている事は?
岡谷:グレードレースの優勝戦がまだないので絶対に出たいです。
内野:クールビューティと言われていますが?
岡谷:クールビューティですよね...あっ!まず美人じゃないです(笑)
クールに見られるけど心は熱いんですよ!
内野:32期同期の存在は?
岡谷:切磋琢磨して刺激になっています。同期は仲間であってライバルであるけど皆仲良しです。
内野:同期を家族で例えるなら?
父はやっしー(松本やすし選手 伊勢崎・32期)
母はいないかな
兄はおっしー(押田幸夫選手 川口・32期)
弟は友和(中村友和選手 浜松・32期)
姉はりえさん(藤本梨恵選手 伊勢崎・32期)学年が2個上なのでいつでもさん付けです。
妹はりさともえ(片野利沙選手 川口・32期と岸萌水 元選手 浜松・32期)
ペットは圭一郎(鈴木圭一郎選手 浜松・32期)
内野:益春菜選手(川口・32期)の存在は?
岡谷:強かった。良い刺激になった。今でも追い付けなかったと思う。
内野:スケートとオートレースで大きな違いは?
岡谷:体作りが変わりました。体重を増やさない様にしています。
内野:維持する為に何をやるのですか?
岡谷:はい。毎日体重計に乗る事です。(笑)スケート時代からすると10kg減っています。
スケートでは筋トレが中心。150kgのバーベルを挙げていました。今では考えられないですね。(笑)今は走ったり家で出来る運動・ストレッチ等をしています。
内野:座右の銘は?
岡谷:『人生一度切り』だからこそ我武者羅にやれる。明日死んでも後悔しない様にしたい。
内野:岡谷選手にとってSGとは?
岡谷:SGは目標です。もちろん活躍したいです。
内野:そのほかのグレードで意識しているレースはありますか?
岡谷:記念(GI)を獲りたいです。はい、獲ります。
内野:オートレースから離れた質問ですが行ってみたい国は?
岡谷:イタリアに行きたい。おしゃれだから。
内野:1ヶ月休みがあったら何をしたい?
岡谷:南の国に行きたい。現実逃避したい。
内野:好きな男性のタイプを教えてもらっていいですか?
岡谷:尊敬できる人、穏やかな人。
内野:もちろんイケメンでないとダメですよね?
岡谷:見た目では絶対に決めません。
内野:(ニヤリと笑って心の中でガッツポーズをしましたが岡谷選手には伝わっていませんでした。)
内野:好きな動物は?
岡谷:ペンギン
内野:どこが好きですか?
岡谷:歩き方が可愛い。
内野:お休みは何をしていますか?
岡谷:DVD・映画鑑賞です。
内野:おすすめは?
岡谷:『ショーシャンクの空に』
内野:好きな食べ物は?
岡谷:お寿司です。
内野:どのネタが好きですか?
岡谷:えんがわですが最近は食べていません。
内野:料理はされますか?
岡谷:します。得意です。
内野:何が得意ですか?
岡谷:ハンバーグです。隠し味がある。でも教えない。秘密です。
内野:何かスポーツはされますか?
岡谷:ボーリングはしますね。最高スコアは190後半でした。
内野:好きな野菜は?
岡谷:パプリカ
内野:好きな果物は?
岡谷:桃と梨です。
内野:生産地はどこがおすすめですか?
岡谷:もちろん長野産です。(笑)
内野:パプリカはどこのが良いですか?
岡谷:日本産であれば...
内野:2020年東京オリンピック。観戦予定はありますか?
岡谷:BMXとスケボーを申し込みましたが外れましたので行けないです。
内野:スピードスケートの小平奈緒さんとの関係を教えて下さい。
岡谷:小平奈緒選手は学年が2個下です。長野県代表として一緒に練習した事があります。
レース開催中に小平選手がオリンピックで金メダルを獲ったのであの時は凄く感動しました。凄いなと思いました。自分も頑張ろうと思ったその節に優勝する事が出来ました。
内野:岡谷選手にとってオートレースとは
岡谷:『自分の生き甲斐であって生きる糧』です。
内野:岡谷選手の調子はどこを見たらわかりますか?
岡谷:直線です。バックストレッチです。2コーナーから3コーナーに掛けての直線が出ているか否かで判断して下さい。試走は枠に関係なくタイム通り見て下さい。
内野:色々と質問を沢山させて頂きましたが最後にこれからの目標を改めてお願いします。
岡谷:はい。記念レースで活躍して優勝したいです。
内野:オッズパークを御覧の皆様にメッセージをお願いします。
岡谷:これからはもっと女子レーサーが増えるので是非女子レーサーの活躍に注目して下さい。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。
浜松所属の29期。小学校卒業後に5年間の留学へ行き英語が堪能。勝利者インタビューでは「BET ON ME!」と言いながらグーサインをする姿が大人気。他にはないキャラクターと派手なパフォーマンスでファンを沸かせています。2018年にはオッズパーク杯SG第37回オールスターオートレースを制覇。遂に、SGタイトルホルダーの仲間入りを果たしました。ここ数年のレースでの活躍とキャラクターが合わさって存在感は抜群!そんな、佐藤貴也選手にスポットライトを当てました。
インタビュー / AKI
AKI:佐藤選手と言えば、やっぱりパフォーマンス!ですよね!
佐藤:そうですかね?(笑)やっぱりファンの方には楽しんでもらいたいですし、自分も楽しみながらやっている感じです。昔から目立つ事は好きでした。やらなきゃいけないと思ってやっているワケではなく、人と違うこと、新しい事をするのが好きです。
ファンの方にも楽しんでもらえてるみたいなので、やっぱり嬉しいです。
AKI:BET ON ME!は佐藤選手の代名詞にもなっていますが、どのようにして生まれたんですか?
佐藤:10年位前、新しくツナギを作る時に「BET ON ME!」の文字をツナギに入れたのがキッカケです。そこから自分でも言うようになりました。自分の車券を買ってね!という意味で書いたのがそのまま今のパフォーマンスにつながって、今じゃ代名詞みたいになりましたね。真似をしてくれるファンの方もいるので嬉しいです。
AKI:SNSの更新も頻繁にされていて色んな事をされてますよね。
佐藤:そうですね。休みの日も色んな所に出掛けてネタには困りません!自分はかなりの行動派です。Instagram、facebook、twitterをやっています。レースに行く前、終わった後や、プライベートの事、イベント情報などアップしていて、レア情報もありますので、是非ご覧下さい。
AKI:レースでは昨年SG制覇を達成しましたが、何か変化はありましたか?
佐藤:自分なりには変わってないですけど、周りの感じは変わりましたね。チヤホヤしてくれます(笑)SG制覇までは長かった!とかは特に感じてないです。いつかは取れるかな、とは思っていたので。
AKI:近況は良い状態を維持していますが、いつ頃から安定していますか?
佐藤:んーいつ頃ですかね。皆さんが、「なんか、コイツ速くなってきたな」と思ってもらえる様になったくらいですかね?(笑)整備に関しては、以前よりも大きな事をするようになったかな。パーツもちょこちょこ変えたりしています。その甲斐もあってか、割と良いところで安定はしてくれていますね。
AKI:課題はありますか?
佐藤:特にはないです(笑)自信の方があります!!
AKI:おぉ!!(笑)特に自信があるところは?
佐藤:思い込みが激しい所ですかね!(笑)スタートに関しても、昔から自分は速いと思っていたら今の様になりました(笑)これも思い込みからです。どんな走路でも自分が速いと思って走るだけです。自分は凄くポジティブですね。これは、昔からです。
AKI:レーサーになって苦労した事とかはあるんですか?
佐藤:ないです!(即答)
AKI:おぉ!!!!!!(笑)
佐藤:特に挫折とかもないですね。困ることは有りますが、挫折とか悩むとか程ではないです。エンジンが悪くても、これをやってみよう、次はあれをやってみようと、どんどん考えていきます。
AKI:目標は掲げるタイプですか?
佐藤:いえ、目標は立てないタイプです。SGを取りたいと言う気持ちはもちろん有ります。大きいタイトルが欲しいとか、S1になりたいとか。もちろん取りたくないわけではないです。ただ、具体的な目標を掲げた方が僕は気が空回りして悪くなることが経験上多い。このレースは1着を取りたいとか、今日は優勝したいとか考えすぎると危なっかしくなるので、目標を掲げず、いつも同じ雰囲気でレースに臨むようにしています。
AKI:レースでの佐藤選手の見どころは?
佐藤:自分はスピード型の選手ではないけれど、後ろを抑えて走る方を得意としています。混戦の方が好きです。自分の持ち味が出せると思っています。
AKI:スピード戦に持ち込める人はなにが違うと思いますか?
佐藤:それが分かっていたら僕もやってます(笑)自分にはない何かがあるんでしょうね。
ただ、僕のレーススタイルのイメージってあると思うんですが、その思い描いているレーススタイル以外でも勝ちますよ!と言うところも見てもらいたいです。スタートきめて逃げ切る時だけではなく違うレーススタイルでも、意外とこの子走りますよ!と言うこところ見てもらいたいです(笑)
そして、自分はレース以外で盛り上げたいという気持ちが強いので外でも色々やりますよ!!
AKI:スポーツ報知とのスポンサー契約が始まりましたね!
佐藤:元々、記者の方と長い事お付き合いさせてもらっていて。自分の記事も色々とアップしてもらっていました。昨年、SG取ってから自分の中でレース以外にも行動していこうかなと思っていて、その事を記者の方に話したところ動いてくれました。今後、紙面に取り上げてもらえる機会が増えると思うので、是非スポーツ報知を買って見てください。
AKI:先日、浜松で行われたGI秋のスピード王決定戦を振り返って。
佐藤:オートレースグランプリ以降、地元レースが続いていたのでGI開催までに納得いくまでパーツ交換や整備を行っていました。その甲斐もあり、今回のGI開催の仕上がりは上々で微調整程度で済みました。その分、空いた時間にドドド対策等に時間を使えたのも良かったですね。初日のフライングに関しては、最近いろんな場面でスタートの失敗が増えてきていたのでクラッチ周り等のセッティングを変えて挑んだ結果、タイミングを合わせられずフライングをしてしまいました。ただ、その後シリーズ中もしっかり良いスタートは切れていたので今後も心配していません。
次節は、相性の良い山陽でのプレミアムカップになりますので個人的には次節が楽しみです。
AKI:特別GIプレミアムカップへの意気込みをお願いします。
佐藤:今年はまだスーパースターのポイントを持っていません。早く確定することに越したことはないのでSSポイントは欲しいですね。あと、皆さんそろそろ忘れてると思いますが、私が平成最後の平成チャンピオンカップのウィナーです!(笑)思い出してもらうためにも優勝してアピールします!山陽での流れは良いはずなので!!
AKI:オッズパーク会員の皆様へ
佐藤:オッズパークの会員でしたら一通り公営競技のことは知っていると思うんですが、オートレースを知ってる人も知らない人も、自分は走ってるところ走っていないところでも色々活動をしています。オートレースもですが、「佐藤貴也」を見てください。僕に興味を持ってください。目立ちたがり屋なので(笑)SNSも是非見てください!よろしくお願いします。
『Instagram』
@takayabetonme
『facebook』
@Takaya.sato.754
『twitter』
@S_takaya_auto
福岡県宗像市出身のタレント。福岡でテレビ番組やイベントMCなどで活躍中。飯塚オート3代目「勝利の女神」。飯塚オートでは、AKIのAKIらめない予想やバスツアーなどを開催。川口オート、伊勢崎オート、浜松オート、山陽オートでもイベント出演中。
2期連続山陽ナンバー1『漢・丹村 飛竜』がインタビューに登場!
自分をストイックに追い込み勝つ為に執念を燃やし続けるトップレーサーの一人!
昨年のスーパースター出場を機にますます貪欲に勝負に挑む姿にご注目下さい
インタビュー / 内野久照
内野:今、午前7時過ぎです。朝早いのですがいつも何時にロッカー(個人の整備室)に入りますか?
丹村:ロッカーには6時過ぎには降りてきています。
11時の消灯には必ず就寝し6時前に起きています。目覚めは良い方ですね。
朝の時間を上手く活用したいので早くから行動を開始しています。
基本は前日に翌日の準備をします。朝は時間があるのでやりたい事があれば出来るしやる事がなければゆっくりと過ごします。
内野:オート以外の事も色々と聞いていきますが宜しくお願いします。ご出身は?
丹村:福岡県田川郡大任町です。
内野:どんな町ですか?故郷はいかかですか?
丹村:大任町は田舎ですが有名な道の駅があります。有名なのはトイレなのですが1億円かけていますし温泉もあり結構利用していますよ(笑)
内野:身長・体重を教えて下さい。
丹村:170cmちょいあります。体重は53kgとか54kgとかです。
デビュー当初は60kg超えでした。何も考えず養成所で食べまくっていました。
内野:オートレーサーになったきっかけは?
丹村:オートレースの事は兄の司が受験していたのでそこで初めて知った程度です。それまで興味はありませんでした。12年間野球ばかりしていてオートレースと出会う事がなかった。しかも進学校で勉強も頑張らないといけなかったのでオートレースを知る事がなかった。試験の資料を提出してから初めて飯塚オートにオートレースを観戦に行きました。
『なんだこりゃ! 音うるさい!格好いいな!すげーな!』と衝撃的でした。
モータースポーツは好きだったので1度見ただけでオートレースが好きになりました。
改めて選手になろうと決心しました。オートの試験前は大学に入学したばかりかその前でした。行きたい大学ではなく何かをやりたいという目標がなかった事もあって兄と一緒に受けました。
兄は3回目、自分は一発合格でした。(笑)
内野:養成所はどんな所でしたか?
丹村:養成所は体力的には問題なかったです。ただあらゆる事を制限されていたので色んなストレスがありました。入所前まで大概遊んでいたので苦しかったです。
内野:養成所を卒業してからデビューまではいかがでしたか?
丹村:デビューするまでの期間もデビューしてからも先輩のプレッシャーが凄かった。半端なかった。レース場に行けばまた怒られる。行くのが嫌で辛くて苦しいと思った時期もありましたがこれを仕事にしたのだから頑張るしかないなと思って勝つ為に速くなる為に「やってやる!」という気持ちでレース場に向かいました。
今は凄く楽しいです。この世界に入れて今はもちろん選手になれて良かったです。
内野:最近痩せた印象がありますが?
丹村:ここ1・2年ですか減量して体力作りをしています。今までが何もしなさ過ぎました。勝つ為に必要な事、勝ちたいのでやっています。勝つ為に色々考え一つ一つ出して行った結果これも一つの要素だと思い減量を始めました。ただきついですよ。食べたい物が食べられないので...。
内野:3食食べるのですか?運動等は?
丹村:朝は食べますが昼は食べません。夜は食べています。
あと1日の業務が全て終わるとランニングをします。内線(1周500m)を10周走ります。
内野:デビューからこれまでのレースを振り返って頂きます。
丹村:デビュー戦は1着でした。熱い走路でした。
初優勝は地元で確かギリギリ優勝できたそんなレースでした。
グレードレースの初優勝は地元のGII小林啓二杯でした。タマタマ勝てた感じでした。地元開催のグレードレースだったので優勝出来て嬉しかったです。
GI初タイトルは川口の開設記念でした。事故レースでしたがあの時のエンジンは仕上がっていました。勝てる時は勝てるのだなと思いました。
SG初優出は昨年の11月浜松の日本選手権でした。準決勝戦を走る前に競走成績山陽第一位でスーパースター出場が決まりましたが正直聞きたくなかった。
自分で勝ち取ってトライアル出場ベスト16を決めたかった。結果準決勝戦2着で優勝戦は5着になりスーパースターの切符を自力で掴み取る形となりました。凄く嬉しかったです。
内野:スーパースターの舞台はどんなところでしたか?
丹村:毎レース楽しかったです。辛い事は何にもなかったしプレッシャーなんて感じていなかった。期待もされていないと思っていたしレースに打ち込むことが出来た楽しいシリーズでした。ただ王座決定戦大晦日は楽しくなかった。ドドド・タイヤの跳ねが出て上手く走れず楽しくなかったです。タイヤの制限も有り難しいシリーズですが1年の終わりその年の最後なので納得できるレースをして着を取りたい。楽しく終わりたいと思っています。場内の雰囲気はいつもと違いますね。声援が直に届きます。
選手紹介セレモニーはファンの気持ちが伝わって来ました。声援は力になります。
内野:もちろんまた出場したい。今度は大晦日で結果を出したいという事ですね?
丹村:3年ほど前からスーパースターに出場したいという目標を立てています。
一つ一つ何をしたら良いか考えました。ちょっとずつですが体作りもそうですしエンジン作りもですがグレードレースで勝つ為に作らないといけないのでデータを取る様にしました。メモを取り始めてから1個1個やって行った事が良い方向に向かう様になりました。
今までがやらなさ過ぎました。
今年もその目標スーパースターに出たいという思いでここまでやってきています。
1年間の結果がスーパースターの舞台なのでトライアル出場の16人。更には決定戦の8人に残る為に毎日取り組んでいます。毎日の積み重ねです。それが全てに繋がっています。
内野:レース以外の事も沢山聞いちゃいますね?好きな言葉は?
丹村:好きな言葉は『志』です。吉田松陰の言葉に影響されました。
この言葉が全てです。志なくして何も始まらない。
内野:モットーはいかがでしょう?
丹村:モットーは『考える事』です。何をすればこうなるという様に考えないと前に進まない。考えないと行動出来ないし結果に繋がらない。だからです。
内野:こだわっている事はありますか?
丹村:ヘルメットを2個使っています。安室ちゃんのロゴとワイルドスピードがベースになっています。サイドの柄というかイラストがそれぞれ違います。
1個は地元をアピールしたいので大任町の『しじみの大ちゃん』です。
もう1個は愛犬ポメラニアンの『ハリー君』と『ハニーちゃん』です。もちろんホークスファンですし家族と愛犬と一緒に駆け抜けるということですかね...。
練習着は昨年の安室ちゃんの引退前に作りました。
はずかしいけど安室ちゃん安室ちゃんになっていますね
内野:ご自身はどんな性格ですか?
丹村:昔はただただ負けず嫌いでした。今は多少大人になったのかなと思います。
内野:好きな女性のタイプは?
丹村:しっかりしている人です。
内野:芸能人では?
丹村:もちろん安室ちゃん
内野:安室ちゃんはどんな人ですか?どの曲がおすすめですか?
丹村:一言では言えないですよね...。しかも良い曲ばかりなので選べないです。
内野:女優さんでは?
丹村:TVをあまり見ないのでわからないです。
内野:女性のどこを一番に見ますか?
丹村:顔ですけど顔では決められないです。性格が1番です。
ただあまり女性に興味がなくなってきたのかな(笑)
内野:休みの日の過ごし方は
丹村:大任町の温泉に行きます。体を休める事は勿論ですが町への貢献にも繋がるので。
内野:ご家族の存在は?
丹村:家族の存在は大きいですね。小学校3年生の娘が一人いますが中々時間が合わないので家族には迷惑をかけています。自分のわがままを聞いてもらっているし勝つ為に協力してもらっている。凄く感謝しています。
内野:格好いい車に乗っていますね。
丹村:ありがとうございます。トヨタの86(ハチロク)に乗っています。
スポーツカーが欲しかった。トヨタ86は新しい所もあり昔っぽい一面もある車です。乗り心地良いし気に入っています。
バイクはハーレーです。選手同士でツーリングにも行きます。
ガレージが欲しくてスポーツカーを入れるガレージを作る為に家を建てたのも事実です(笑)
内野:色々とお聞きしましたがレースのお話に戻ります。思い出のレースは?
丹村:デビュー戦の事は今でも覚えています。
思い出しますね!無事ゴール出来た。やっとデビュー出来た。俺でも走る事が出来たんだと思いました。
内野:夏のグランプリが終わってからオイルフォークに交換されましたか?
丹村:オイルフォークは雨が乗り易いという事を聞き、雨が乗れない時期があったので交換して乗ってみました。晴れで結果がまだ出ていないので結果を出せる様に一つ一つ乗りながらやっています。
一番の理由はオイルフォークにした事でオートレースの幅が広がると思っています。
オイルフォークをマスター出来る様に勝つ為に取り組んでいます。
内野:今年の4月のオールスター優勝戦3着で年末のトライアル戦出場がほぼ決まった状況ですが?
丹村:ただ出るだけでは意味がない。ポイントを稼いで上位で出場したい。
トライアル戦初日はポイント順で枠番選択出来るのでポイントをもっと加算して良い枠を獲りたいです。
ただ前回のSGグランプリでの準決勝戦3着は凄く悔しかった。2番手を走っていてまだリードはあったのに捌かれてしまった。あんな悔しいレースはなかった。
上手い同期なら乗りこなしていただろうし2着は守っていたと思う。
とにかくSGに出場する為に毎レース勝ちにこだわってやる。
グレードレースで勝つ為に一つ一つやって行く。
そしてSGのファイナリスト8名に残る事です。
SG優勝戦で戦い続ければ戦うフィールドに出場し続ければ必ず獲れると思っています。
その場にいれば1/8でチャンスがある
その最高のステージに乗る為に勝つ為にやり続ける。
それだけです。
内野:0mオープン1番に選ぶとしたらどの枠を選びますか?
丹村:迷わず1枠です。もちろんトップスタートを狙って押し切りたい逃げ切りたいですがトップスタートでなくても2・3番手に切れる可能性もあるしそこからだと捌き返すことも出来るので1枠です。2番目以降に選ぶとして1枠が空いていたらもちろん1枠を取ります。
センター枠より外側だとS級の上位よりスタートで先行するのは厳しいので枠は重要になってきます。
内野:山陽ナンバー1に3回になっていますが?
丹村:最初のナンバー1はまぐれでなった感じでした。
2度3度と続けて行かないと意味がないと思いました。
今回連続してナンバー1になりましたが次のランクは大きく下がります。
今年はここまで浮き沈みが激しかった。良かったり悪かったりと安定させる事が出来ていません。
上位で安定出来る様に意識して走って行きます。
常に上位で戦い続けなければこの位置は維持できない。厳しいですね。
内野:飛竜選手はどんなタイプの選手でしょうか?
丹村:う~ん。試走タイムは出るタイプです。試走から出したいと思っています。
試走が出ていない時であってもドドドが来てタイム悪くしたとしても
スタート集中して3着以内に入る事を目標にしています。
内野:そのスタートに近況磨きがかかっていますが?
丹村:スタートも最近は切れる様になりましたが以前までは事故なく真っ直ぐ切る様にと何とか切れたらといった感じで切っていました。今はそんな気持ちを改めてスタートを切らないと勝てないと思って切っています。クラッチ関係もそうですが勝つ為にデータをとりました。整備も解ってきました。
自分が乗れる様に考えてデータを取って気持ちもそうですが全てが勝つ為にやっている事です。
内野:ライバルは?
丹村:昔は同期の活躍を意識していたけどこのところ誰がライバルというのはありません。
同期の上位勢に多少追い付いてきたかなとは思うけどまだまだです。速いし上手いので追い越せる様にしたいです。
内野:2019年残りの目標は?
丹村:もう少し上位で安定出来る様に良い時と悪い時の波が激しいのでその波を無くしてエンジンを毎回仕上げられる様にしたい。ダメだった時の原因を見つけるのが遅すぎるので早目に原因を見つけて立て直したい。
勝つ為にまた一つ一つやって行きます。そのスタイルは変えず上を目指します。
SGで勝つ為に1番になる為に...。
内野:オッズパークの会員の皆様へメッセージをお願いします。
丹村:オートレースをこれからも楽しんで下さい。たまにはレース場で生のオートレースを楽しんで下さい。これからも応援宜しくお願いします。
MCうっちぃ!こと内野久照 オートレース歴16年。好きな選手は浦田信輔選手。現在飯塚オートでMC、山陽オートで実況を行っています。年間約180日間選手ロッカーに潜入し取材もこなすMCです。オートレースを盛り上げたくFBでは飯塚オート盛り上げ隊、Twitterではオートレース盛り上げ隊にてロッカーフォトや選手情報配信しております。 最近では場外車券売り場にてオートレースの解説予想を披露し自腹車券勝負に挑んでいます。オートレース大好き九州男児が展開する魂の大胆予想にご期待下さい。