今シーズンはかなりスピードの出る馬場が続いていましたが、ラスト開催は真逆で超絶タフな馬場状態。
イレネー記念の日は前半のレースから、最後の最後で詰まる馬が多く、馬券の行方も相当読みずらい展開でした。
今年のイレネー記念は重賞2勝でこの世代をけん引して来たキョウエイプラスが1番人気。
第2障害を最初に超えたマルホンリョウユウを追って、キョウエイプラスもすぐに2番手で下ったので、この2頭で勝負ありかと思ったのですが...勝負はそこからでしたね。
少し間を置いてタカラキングダムとアシュラダイマオーが下ると、勢いよく前の2頭を追いかけます。
ゴール手前は詰まり合戦になり、どの馬が抜けて来るかと思ったら、まさかのアシュラダイマオー。
力強い歩きで先頭でゴール。2着争いは3頭大接戦の末、マルホンリョウユウが入りました。
アシュラダイマオー
西謙一騎手
「勝ったこと自体びっくりしています。
強い馬4頭が先に行くだろうと思っていたので、それを見ながら騎乗できればと考えていました。
前に行った馬たちが障害で止まっていたので障害の下で息をためられた分しっかり歩いてくれました。
ゴール前はこの馬もいつ止まるかわからなかったので最後まで頑張ってくれという思いでした。
すごく真面目な馬で一生懸命走ってくれる馬です。
明日に向け、この勝利が良い弾みになれば良いと思います。
明日の大一番も勝てるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」
松井浩文調教師
「勝つことができて驚いています。
春から馬体に恵まれていて、体格が良いのと真面目なところが取り柄で秋からぐんぐん力をつけてきました。
厩務員が良く、これだけ仕上げてくれたと思います。
馬場は想像以上に重かったですが、最後は止まるなとしか言い様がなかったです。
今日は応援ありがとうございました。明日も頑張りますので応援よろしくお願いします」
体が大きくて真面目な馬なんですね!
特にタフな馬場でのスタミナ勝負になったら強いですから、来シーズンも注目していきます。
ただ、人気上位3頭は負けたとはいえこれまでの馬場とはガラッと変わった中でも接戦まで持ち込みましたから、やはり強いと再認識。
この3歳世代、まだまだ勝負付けは済んでいませんから、来シーズンの戦いが楽しみです。
イレネー記念を見ていて、相当乾いた重い馬場でゴール前は詰まる馬続出でしたから、次の日のばんえい記念はいったいどうなってしまうのだろう...と、ドキドキと緊張が入り混じった気持ちになりました。