*22日(日)佐賀 第12R『中島記念』 1800m 18:10発走*
佐賀のグランプリレースに相応しい好メンバーが揃いましたが、ここでも圧倒的な存在なのがグレイトパール。
佐賀移籍後地元メンバー相手には負けなしで、それどころか大差で突き放して勝っています。
前走は名古屋に遠征し、強敵が揃った中で東海菊花賞を制覇。
初コンビを組んだ倉富騎手は、「ずっと追い通しで、ゴール後は久しぶりに足がガクガクしました...」と仰っていましたが、
改めて強い姿を見せてくれましたね。
前走は輸送で絞れましたが、今回は地元戦のため馬体重がどのくらいで出走してくるか。
超大型馬の上に蹄が弱いため、乾燥する冬馬の調整は相当大変だと思います。
それでも、佐賀で2度目の冬。
装蹄師さん含め、関係者が一丸となって調整しているということで、強いグレイトパールが見られると信じています。
問題は2着争いになってくるでしょう。
雲仙岳賞は重賞ではないですが、グレイトパール以外の好メンバーが集まって、注目の一戦でした。
わたしは53キロで出走出来るハッピーハッピーからいったのですが、格上挑戦だったウノピアットブリオにねじ伏せられました。
ウノピアットブリオはこれで7連勝。
現状B級格付けということで、今回も54キロで出走。
グレイトパールは相当強いですが、その他の馬とは力比較で上位と考えます。
ハッピーハッピーも引き続き53キロでの出走。
先行力があって、大きな波がなく常に好走してくれる馬。
グレイトパールがどの辺りで仕掛けて来るかにもよりますが、今回も渋太く粘ってくれるのではないでしょうか。
佐賀三冠を達成した3歳牝馬スーパージンガは、ハッピーハッピーよりも重い54キロでの出走。
前走はスタートのタイミングが合わずに、前半リズムに乗れませんでしたが、それでも3着を確保しました。
スタートがスムーズならば、ウノピアットブリオとハッピーハッピーにあそこまで離されることはないと思います。
安定感バツグンのキングプライドまで。
◎9、グレイトパール
○2、ウノピアットブリオ
▲8、ハッピーハッピー
△7、スーパージンガ
△12、キングプライド
*19日(木)名古屋 第11R『名古屋グランプリ』 2500m 15:45発走*
日本一直線が短い名古屋の小回りで、コーナーを8回も回るコース。
2500mという距離にはスタミナが必要ですし、同時にコーナーでしっかり加速出来る機動力も必要になると思います。
今年のメンバーはデルマルーヴルとアナザートゥルースが力上位なのではないかと。
デルマルーヴルはあと一歩のところで勝てない印象ですが、必ず脚を使ってくれる馬。
今回の舞台がベストか?と聞かれれば違うとは思いますが、岡部誠騎手がどんなポジションにつけていくか、とても楽しみです。
アナザートゥルースは浦和記念で中団から早めに上がって行く競馬で2着。
勝ったケイティブレイブは圧倒的でしたが、小回りでもきっちりと脚を使ってくれました。
サウンドトゥルーの下で、実力は折り紙付き。
お兄ちゃんよりも、現時点で自在性は上だと考えます。
怖いのがメイショウワザシの逃げ粘り。
7日の中山では、ハナを取り切ったところにヨシオが来て、かなり厳しい展開になりました。
それでも最後まで粘って3着に残ったことはさすがです。
今回は武豊騎手が鞍上。
間隔は詰まっていますが、休み明けを一度使ってさらに上積みを期待します。
アングライフェンは芝のオープンでちょっと勝ち切れない印象でしたが、ダートに舞台を移して輝きが増しました。
シリウスステークスでは直線何度か狭くなる場面もありながら、僅差の2着。
重賞でも戦える力を見せてくれました。
今回は小回り対応がカギになりそうです。
勢いのあるアポロテネシー、道営記念2着に頑張ったステージインパクトまで。
◎2、デルマルーヴル
○8、アナザートゥルース
▲5、メイショウワザシ
△12、アングライフェン
△9、アポロテネシー
△1、ステージインパクト
今年4月にデビューした高知の多田羅誠也騎手。
昨日まで(2019年12月15日)で44勝を挙げる大活躍を見せています!
赤見:デビューから順調に勝ち星を重ねて、ここまで44勝。順調に来ていますね。
多田羅:ありがとうございます。自分の力ではなくて、たくさんいい馬に乗せていただいているお陰です。
周りの方々によくしていただいていますし、期待もしていただいていると思うので、その期待に応えたいです。
赤見:1番人気馬に乗っても冷静に見えますし、逃げたり差したりと多彩な勝ち方をしている印象です。
多田羅:いえいえ、緊張して焦っちゃう時もあるんですけど。最近は落ち着いて乗れているかなと。
なかなか勝てないレースが続いてしまうと、道中で焦ってしまって。そうなると余計緊張して、どんどんよくない流れになってしまいます。
30勝させてもらうまで、けっこういいリズムで来れたんですけど、31勝になるまでがすごく長くて。あの時は気持ちが焦っていました。
赤見:そこを乗り越えて現在は44勝なわけですが、減量が3キロから2キロになった影響は感じますか?
多田羅:今のところはまだあんまり差は感じていないです。1キロ減になったらまた感じ方が違うかもしれません。
赤見:4月のデビューから半年以上が経ちました。ジョッキー生活には慣れましたか?
多田羅:だいぶ慣れました。毎日けっこう忙しいんですけど、楽しいことで忙しいという感じです。
赤見:初出場だったヤングジョッキーズシリーズでは、笠松と名古屋に遠征しましたね。
高知以外の競馬場での騎乗はいかがでしたか?
多田羅:高知は内ラチからかなり開けて競馬するんですけど、笠松と名古屋は開けないので、いつもと違う感覚で難しかったです。
もっとしっかり結果を出したかったですね。
悔しい気持ちもありますが、普段は一緒に乗らない先輩たちとのレースは楽しかったですし、とても勉強になりました。
赤見:地元高知では、兄弟子である赤岡修次騎手と同じ馬に騎乗することもありますが、赤岡騎手はどんな存在ですか?
多田羅:騎手になって、改めてすごい方だなと思います。
同じ馬に乗っても、道中の持って行き方が上手いし、内容も結果も全然違うんです。
見たり聞いたりしているけれど、なかなか同じようには乗れないですね。
赤見:初勝利は赤岡騎手との追い比べになって競り負かしましたよね?あの勝ち方はインパクトがありました。
多田羅:僕もまさか勝てるとは思わなくて、なんというか、あれ?という感じで(笑)。
すごく嬉しかったです。赤岡さんにも「おめでとう」って言ってもらって。
でも技術では全然追いつかないですね。いつか近づきたいなと思っています。
赤見:好きな戦法はありますか?
多田羅:どちらかと言うと差しが好きです。
赤見:では、今後の目標を教えてください。
多田羅:今後の目標は、目の前のレースを一つ一つ丁寧に乗って、勝ち星積み重ねて行って、将来的には高知で1番を獲れるように頑張ります!
*8日金沢 第10R『中日杯』 2000m 16:05発走*
本命にしたのはグルームアイランド。
2015年のこのレースの覇者で、今年は8歳にして復活しました!
全盛期とまではいかないものの、金沢に再び戻ってから6戦4勝。
負けた2戦はどちらも全国交流戦で、オグリキャップ記念はグレイトパールとエンパイアペガサスにクビ差の6着、
北國王冠は金沢勢最上位の5着で、地元重賞になれば実績的にも現在の能力的にも上位の存在でしょう。
管理する高橋俊之調教師は、
「8歳とは思えない若さだし、今は状態がすごくいいんです」と仰っていました。
2017年の北國王冠以来、約2年ぶりの重賞制覇に期待します!
対抗はティモシーブルー。
金沢移籍後は破竹の勢いで百万石賞を制覇。
イヌワシ賞は負けたとはいえタガノゴールドの2着で、カツゲキキトキトに先着したのは立派。
さらに白山大賞典5着というのも実力の証でしょう。
前走の北國王冠は8着に敗れましたが、畑中騎手が「早々に手ごたえがなくなってしまった」と仰っていて、
2600mという距離の壁が大きかったのではないかと推察しています。
距離が2000mになれば、この馬本来の決め手を発揮してくれるでしょう。
5歳になったヤマミダンスも、今年の勢いは素晴らしい!
前走は兵庫クイーンカップで早め先頭から押し切りました。
地元金沢でもA1クラスを連勝しているように、牡馬のトップクラスに入ってもヒケは取りません。
移籍初戦を快勝したトウショウデュエル、今年の金沢ダービー馬ロンギングルックまで。
◎5、グルームアイランド
○6、ティモシーブルー
▲8、ヤマミダンス
△10、トウショウデュエル
△4、ロンギングルック
佐賀競馬では5戦5勝と負けなしのミスカゴシマ。
前走は金沢へ遠征し、全国の強豪と戦って2着に惜敗しました。
負けたとはいえ全国レベルの実力を見せてくれて、今後がとても期待されます!
【10/6 九州ジュニアチャンピオンで大差勝ち】
管理する平山宏秀調教師にお話を伺いました。
赤見:ここまで本当に強いレースを見せてくれていますね。性格はどんな馬なんですか?
平山:普段は超素直です。調教でもまったく掛かるところがないですし、とても扱いやすい馬ですね。
赤見:デビューから短い期間で体が約30キロ増えましたね。
平山:この馬は僕が荒尾で厩務員をしている頃からお世話になっているオーナーと一緒に、オータムセールに行った時に買ったんです。
セリで見た時に「大きくなったら走るだろうな」と感じたんですけど、期待通り体も成長してくれています。
今まで遠征では小倉と金沢に行ったんですけど、輸送も大人しくて体が減るということがないですし、牝馬ですがとにかくしっかりご飯を食べてくれるんです。
なので、これからまだまだ成長するんじゃないかなと思っています。
赤見:九州ジュニアチャンピオンは大差で重賞初制覇、続く金沢シンデレラカップでは2番手から踏ん張って2着でした。
平山:地元のレースだとスピードが違って揉まれる競馬をしていなかったんですけど、金沢ではマークが厳しかったし、ああいう展開も初めてでした。
でも怯まずに最後まで頑張ってくれましたし、負けたのは悔しいですけどとてもいい経験になりました。
赤見:今後の予定は決まっていますか?
平山:金沢から帰って来た後もケロっとしていてとても元気なので、大井の東京2歳優駿牝馬も考えたんですけど。
ただそうすると年明けの地元重賞の間隔がかなり詰まってしまうので、現状は地元に専念しようと考えています。
1月19日の花吹雪賞、春の九州ダービー栄城賞を目標にしています。
赤見:では、全国のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
平山:生え抜きで強い馬というのはなかなか出てこないので、九州の代表馬になれるよう頑張ります。
お陰様でデビューからここまで順調に来ることが出来ました。
肉体的にも精神面にも不安のない馬です。来年3歳の重賞路線を全部勝ちたいです。
今後も応援よろしくお願いします。