1月23日、高知競馬場で行われた新人王争覇戦で、愛知の加藤聡一騎手が見事総合優勝を果たしました。
これで、2016年の日本プロスポーツ大賞新人賞、NARGP2016優秀新人騎手賞と合わせて、新人タイトル三冠を達成!!!
初騎乗初勝利から始まったデビューから今年で3年目になりますが、まだまだ快進撃は止まりません。
早速ご本人に喜びの声をお聞きしました。
赤見:新人王優勝、おめでとうございます!
加藤:ありがとうございます。馬が強かったのと、展開がハマりました。本当にラッキーでしたね。
第1戦は思い切って先行したんですけど最後止まってしまって。それでもよく粘ってくれて5着に頑張ってくれました。
第2戦の馬は1番人気でしたし、このメンバーでは力が違うかなと。
あんまり気負うとプレッシャーを感じてしまうので、新人王ということよりも「この馬にとっての1勝が大切なんだ」ということを意識して乗りました。
少し出遅れてしまって後ろからになってしまったんですけど、逃げていた馬が前に名古屋にいた馬で、高知の深い馬場だし終い止まるイメージがあって。
みんながけっこうついて行っていたので、腹を括ってました。
赤見:豪快なマクリを決めての勝利でしたね。
加藤:少し気が難しいところがあるとは聞いていたんですけど、直線でステッキを入れたらソラを使って一気に止まってしまって...。
「残ってくれ!」と思いながら必死に追いました。
最後は自分の追い方もバタバタになってしまって、レースに関しては反省点も多かったですが、勝てたことは嬉しかったです。
赤見:これで新人タイトル三冠王ですよ。すごいですね。
加藤:ありがたいです。考えるとすごいですよね。
ただ、たくさんいい馬に乗せていただいているので、本当はもっと勝っていなきゃいけないなと。
去年は勝ち星が増えたとはいえ、2着の数も増えましたから。
もっと自分が上手く乗っていれば、という場面が何度もありました。
赤見:相変わらず謙虚ですね。外から見ていると去年は重賞も勝ったし、YJSでもファイナルに進んで、すごく順調に見えます。
加藤:確かにものすごく順調です。
こんなにいいことがあっていいのかなっていうくらい、デビューからものすごく恵まれていますし、いい環境で楽しく仕事させていただいています。
本当にありがたいですし、感謝しかないですね。だからこそもっともっと上手くなって、結果を出したいんです。
赤見:ファイナルの大井、中山はいかがでしたか?
加藤:ずっと乗ってみたかったですし、すごくいい経験になりました。
芝も乗れましたし、たくさんのお客さんの中で返し馬をした時には「俺、騎手やってるんだな」って改めて実感して。
いつもこういう舞台で乗っている騎手が羨ましいとも思いましたけど、自分は名古屋だからこそ、今の環境だからこそこういう成績をあげられていると思っています。
なので、いろいろな経験をさせてもらって、もっと上手くなって、応援してくれるファンの皆さんや関係者の皆さんの期待に応えられるようになりたいです。
赤見:今年の目標は?
加藤:毎年勝ち星は前の年を越えたいですし、あとは内容ですよね。
2着の回数を減らすこと、本当に上手くなることが目標です。
赤見:具体的に今の課題は何ですか?
加藤:あげたらキリがないですけど(笑)。明確なのは2つで、ペース感覚と精神的な部分をどっしりしたいということです。
焦るがゆえに道中余分なところでハミの手ごたえを求めてしまったり。
今まで減量でカバーされていた部分が大きかったので、それがなくなったら、そういうところが命取りじゃないですか。
いろいろ考えて、もっと上手くなるように努力します。