昨日大井競馬場で行われた、全国交流戦の長距離重賞『東京記念』。
愛知から遠征したカツゲキキトキトは、珍しく逃げる形になりましたが、最後まで踏ん張って2着。
見せ場十分の内容で、このレースでは初の他地区勢による連対を果たしました。
錦見勇夫調教師
「前走休み明けを使ってだいぶ良くなっていたんですけど、もう一度使えていればもっと良くなっていたと思います。
力があることは間違いないですし、次は白山大賞典を目指します。
これを使ってさらに良くなってくれると思うので、去年負けた悔しさを晴らしたいです」
大畑雅章騎手
「スタートで出負けしてしまったんですけど、すんなりハナに行くことができました。
道中もいい感じだったし、最後は惜しかったですけど、まだ最高の状態というわけではない中で、よくここまでがんばってくれましたね。
次は白山と聞いているので、休み明け3戦目でもっと良くなると思います。次またがんばります」
昨年の白山大賞典は初の古馬相手に自分の競馬ができず悔しい思いをしましたが、その後強豪に揉まれて一段と成長しましたから、今年どんなレースを見せてくれるか楽しみです!
そして、東京記念を勝ったのは12番人気のサブノクロヒョウでした。
好位につけると終始いい手ごたえで追走し、勝負所でも一頭抜けた手ごたえで、直線堂々の先頭。
強い内容で押し切りました。
阪本一栄調教師
「正直びっくりしました。
最近はスタートが悪くて思ったようなレース運びができないでいたんですけど、和田くんが上手く出してくれて最高の位置取りでレースをしてくれました。
道中もいいレースができるんじゃないかと見てましたけど、まさか勝ち切ってくれるとは。
本当に上手く乗ってくれましたね。
次はまだ考えていないですけど、JBCには行きたいと思っています」
阪本調教師から絶賛された和田譲二騎手は、これが意外にも重賞初制覇。
大きなケガにより長らく休養していた時期もありましたが、昨年復帰するとじわじわと結果を出し、再び存在感を示していました。
そしてここで待望の初重賞制覇!
単勝万馬券というおまけつきで、大きなインパクトを残しましたね。
昨年の復帰時
和田譲二騎手
「これまで重賞では2着3着が多かったので、勝つことができてとても嬉しいです。
サブノクロヒョウも自分自身もまだこれからなので、また応援よろしくお願いします!」
3着は新興勢力のキングニミッツ。
石崎駿騎手
「途中までは完璧に運べて、勝てるかなと思ったんですけど、最後もうひとつ伸びなかったですね。
もしかしたら、使ってきた疲れがあったのかもしれません。
でも成長を見せてくれたし、重賞でこの内容というのはとても収穫のあったレースだったと思います」
4着は1番人気ユーロビート。
吉原寛人騎手
「スタートで躓いてしまいました。
すぐコーナーに入るのでゴチャゴチャしたレースになってしまいました...。
最後は外に出してよく伸びてくれたんですけど」
大井2400mは向正面スタートからすぐに最初の1コーナーに入る上に、長距離戦でスローで流れるため、今回もポジション争いは難しい戦いが繰り広げられました。
力を出し切れなかった馬も多かったので、また次の戦いに期待したいです。