北海道新冠町にある、『日高軽種馬育成公社』に行って来ました!
ここは、「強い競走馬を作り上げたい」という信念のもと、新冠町・新冠町農協・生産者が一体となって作った育成公社です。
日本において競走馬の生産の多くを占める日高地方。
しかし、それらの生産者の多くが個人経営や小規模経営で行われているため、育成段階での調教が満足に行えませんでした。
そこで、それらの個人牧場で生まれた競走馬たちが、十分な育成を行うために生まれた場所なのです。
近年の活躍馬は、『大井記念』『東京記念』を制した船橋の【セレン】や、今年の『ジャパンダートダービー』を制した【ハタノヴァンクール】などがいます。
用地面積は115ヘクタール。
馬房数は、20馬房の厩舎が10厩舎あります。
こちらは1周1200mの馬場。
追い切りもかけられる、ゆったりと広いコースです。
さらに、この1200mの馬場に直結しているのが、新しくできた坂路。
長さ800mあり、そのままコースに入ることができるので、とても使い勝手がいいそうです。
こちらは屋根付き坂路。
全長は650mです。
北海道の冬は雪もありますし、なんといっても気温が下がって馬場が凍結してしまうので、屋根付き馬場は必須アイテム。
さらに、屋根付きの700mのコースもあります。
新冠の広大な自然を利用して作られた坂路やコースは、とても迫力がありました。
山の上にあるので、道路や建物に遮られることもなく、のびのびと調教をする姿が印象的でした。
年を追うごとにその役割が重要視され、競争が激化している育成牧場。
それぞれの育成牧場の特徴がありますが、ここは何と言ってもコースの広さと2本の坂路が魅力的でした。