たまに帰ってくる娘というのは可愛いらしく、乗馬クラブへ行く時に、母がお弁当を作ってくれた。
しかも2段の重箱!「運動会ですか?!」と突っ込みながらも、素直に嬉しかった♪
乗馬クラブの方々、誰一人として「自分で作ったの?」と聞かないところが私をわかっている・・さすが、高校時代からの付き合い。
今回は私の特訓も兼ねて、走る気がない馬を走る気にさせる調教をしました。走る気がない訳ですから、走らせるためには当然叱らなければなりません。その叱り方が甘い!と、先生に注意を受けました。
「競走馬なら引退しても、乗馬にしようか、という選択肢がある。でも、乗馬には後がない。乗馬になれなければ、死ぬんだぞ。」と諭されました。
こんなに怒ったら、可哀想・・なんていうのは、本当の愛情ではないのかもしれない。乗用馬になれれば、馬は幸せなのか?と聞かれると、答えは解らないけれど、問答無用で殺されるのは、やはり切ない。
命を賭けて走っているのは、競走馬だけじゃない、という事を学びました。
私に散々怒られ、最終的には真面目に走ってくれた「クロスケ」君。手入れをしている時に、思いっきり足を踏まれてしまいました・・「クロスケ」の大逆襲。私がノロマだっただけなんですけどね。やっぱり、馬って重いなぁ・・。
さてさて、明日の金沢10レースは、「兼六園ジュニアカップ」。たまには予想といきましょう。
◎9、ブラックムーン
○2、エバータイム
▲6、ローランウェイク
△5、マツノメガミ
△1、ミスエリエール
金沢には行った事ないので、コース形態がイマイチわからないけど・・と、一応言い訳。
「エバータイム」に騎乗する粂川騎手は、北関東からの移籍組。ここまで来るのに、相当の努力をして来たと思う。金沢で活躍している姿を生で見たいなぁ。
金沢には、高崎から移籍した調教師の先生もいるし、私の大好きな海の幸が美味しい・・ときている。
今、私の中で「行ってみたい競馬場ランキング」N0、1ですね☆
最近、ボクササイズなるものを始めました。
簡単に言うと、ボクシングとエアロビクスを足した感じなのですが、コレがかなりハードであります。
音楽に合わせて、左ジャブ・右ストレート・左アッパー・右ボディなどと繰り返すのですが、途中で息が上がってしまうほど疲れる。隣では、40代後半と思しきマダムが、張り切ってパンチを繰り出している。
枯れても20代のワタクシ、これは負けられぬ!と気合いを入れなおした訳ですが、どうしてもついていけない・・無念なり・・
終わった後、隣のマダムに、「元気ですねぇ〜」と声をかけると、「旦那の顔を思い出してパンチしてるからね。」と爽やかに笑っていた。なるほど、かなわない訳である。マダム、とっても楽しそう。
「専業主婦って楽でいいよね。」という人がたまにいるけれど、私はそうは思わない。掃除とか洗濯とか料理って、大変だし、終わりがない。生産性もないし、常に感謝される訳でもない。もちろん、向いている人もいるけれど、私みたいのにはとうてい出来ない職業である。
夜のお仕事も、「楽」の代名詞のように思っている人がいるけれど、とんでもない事だ!興味のない人や嫌いな人を楽しくもてなすなんて・・我慢と忍耐ですよ。
昼間のジムには、「専業主婦」と「夜のお仕事」の女性が多い。溜まったウップンを晴らしているのか、爽やかな汗を流している。そういう人たちと話すと、世の中、色んな人がいるなぁ、とつくづく思う。
ちょっと接しただけでは、薄っぺらく見える人でも、本当はみんな深い。それがわかっただけでも、ジムに行って良かったと感じている。
さて、競馬の話。
明日、水沢10レース、フェアリーカップに私のラストパートナーである『ファーストルーチェ』が出走予定。彼女、暑さに弱かったのに、前々走の「エレガンスカップ」では、12番人気ながら2着と大健闘!相変わらず、頑張ってますね。というか、進化してますね。
ルーチェさんは、本当にいい女だと思う。なんてったって、媚を売らない。ニンジン食べたくても、私があげたのでは、見向きもしない。それでいて、レースになれば、どの馬よりも私の意志を理解してくれた。
最高のパートナーである。明日のレース、「ラストパートナー」という馬が一緒に出走するとこも興味深い。現在7歳になったルーチェさん。3歳で出会った時は、トモが弱く、性格も臆病だった。みんなに、「そんな馬、走らないよ。」と小ばかにされた事もある。
よく、ここまで成長したもんだと感心する。ルーチェさんに認めてもらえるように、私もいい女にならなくっちゃ♪
名古屋に、「ウン」という名の競走馬がいる。私にとって、「運」という言葉は、とても深い意味を持っている。
その名前に興味を持ち、注目していたけれど、現在3連勝中!通算でも12勝を挙げ、連帯率5割以上という優秀な成績。 8日の名古屋10レースに、1枠1番で出走する。
私は今まで、「運がいいね。」と言われ続けて来た。私自身も、そう思う。常に、思い立ったら即行動。失敗する事ももちろんあるけど、だいたい結果オーライというパターンが多い。
でも、「運がいい」というのは、諸刃の剣だと思う。実力がなくても、運はやって来る。
デビュー当時、私は優秀な騎乗馬に恵まれた。でも、実力がなかったために、そのチャンスを生かせなかった。そして、チャンスを潰してしまった反動は、想像以上に大きかった。
何年か経ち、「今、あの時のようなチャンスが来たなら・・」と思っても、時すでに遅し・・実力がない時に、「運」が来てしまうと、取り返しのつかない事になる、という事を身を持って体験した。
「運」というものは、来ればいいというものじゃない。分不相応な「運」がやって来ると、時には潰される事だってある。
何が言いたいかというと・・私は運がいい。だから、その「運」に自分が追いつけないと、運のない人よりも、悲しい人生になってしまうと思っている。なんだか暗くなっちゃったけど、だからこそ、常に頑張らないといけない!とハッパをかけている訳なのです。
「運」という言葉は、とても素敵だし、同時に怖いとも思う。こんな風に考える私って、ちょっとひねくれてるのかな?
世の中、親王様誕生で、お祝いムードだというのに、なんか今日暗いなぁ。
そうそう、親王様誕生といえば、その経済効果の数字を見て、かなりビックリした!日韓ワールドカップが5000億円、冬ソナブームが3000億円だったというのに、今回は300兆円の見込みだそうで。桁、違うじゃん!て感じ。やっぱり、皇室って凄いんですねぇ。これだけ影響があるなんて知らなかった!
少しでも景気回復したら・・関係ないと思ってたけど、地方競馬にもいい事なんですよね。そう思ったら、なんか元気になって来た!こんな私まで、明るくしてくれる。ロイヤルベイビーの力、恐るべし!!
佐賀のヤングテンジョッキズーカップ、青柳騎手が勝利しましたが、1着から4着までが、クビ・アタマ・ハナ差の大激戦!!さっすが、レベル高いな、と改めて思いましたね。
今月16日からは、ミスターピンクこと内田利雄騎手が佐賀に短期免許で参戦!何年も君臨し続けるベテラン勢、ハイレベルなヤング勢に、地方競馬界きってのエンターティナーが加わる訳ですから、面白くないわけがない!!
ジョッキーには、自分でレースを作るタイプと、流れにそって動くタイプがいる。もちろん、その時の騎乗馬にもよる訳ですが、自分で動くタイプのジョッキーが1人でも入ると、同じ競馬場でも、レースが変る。
以前、高崎と栃木の交流が盛んになった年、高崎では栃木の騎手が、栃木では高崎の騎手が、それぞれの競馬場のセオリーをぶち壊した。
内田騎手の参戦で、佐賀のレースがどう変るか、それとも全くビクともしないのか・・今から、興味津々です♪
さて。昨日、船橋競馬場で悲しい出来事が起こりました。競馬場やトレセンで、最も恐れられる、火事です。
火事が発生した場合、関係者は必ず、馬たちを逃がそうとする。でも、馬房の扉を開けただけでは、馬たちは逃げないんです。外に連れ出しても、自分の馬房に帰ろうとしてしまう。
火事が何なのか、馬にはわからない。外に行けば安全なのかも、判断出来ない。自分の部屋が、1番安心なんでしょう。それに、馬の布団である「ワラ」などがたくさん置いてあり、火のまわりはかなり早い。1人の人間が、助けられる数は限られてしまう。
だから、競馬場やトレセンでは、火事に敏感だし、細心の注意を払っている。今回、9頭もの競走馬が犠牲になってしまった。馬を亡くした関係者たちは、家族を亡くしたのと同じ気持ちでいると思う。
取り返しのつかない大惨事になってしまったけれど、今回の火事を教訓に、2度とこんな事が起こらない事を祈りたい。
いやぁ〜今日から9月ですよ!夏もそろそろ終わりですね。
みなさんは、時の流れを早いと感じていますか?それとも、遅いと感じますか?
私は小学校と、騎手の学校にいる時、メチャメチャ遅く感じました。永遠に終わらないのでは??と思うほど・・。
騎手デビューして、20代になってから、やたらと早く感じるようになりましたが、騎手を引退し、上京してからは、また遅く感じるようになりました。何故だろう??
普通、年と共に、どんどん早くなるって言いますけどね。北海道から帰って来て、まだ5日しか経ってないの?このブログを始めて、まだ5ヶ月しか経ってないの?てな感じで。
28歳という年齢は、ちょっと微妙なお年頃。10代の頃、28歳はかなり大人に見えたけど、実際なってみるとそうでもない。でも周りは、大人として扱ってくれるし、やれ30目前だ!とか、やれ結婚だ!と騒ぎ立てる。若いという事で許された事も、そろそろ限界。腹をくくって、大人の階段を上らなければ・・と感じている。
そんな事を考えていたら、3日に行われる、佐賀の「ヤングテンジョッキーズカップ」。若い順から10人のジョッキーが出場する訳ですが、私と同い年の下條騎手・新原騎手も出場する。
なぁ〜んだ、まだヤングな年頃なのね!とちょっと安心したのでした。
昔、高知の新人王に出場した時、例年のごとくペースが速くなると思いきや、私1人でひっかかってしまい、とても怖い思いをした・・ヤングだけのレースだからといって、イケイケになるとは限らない。
このレースに出場するうちの、6人のジョッキーとは学校時代の先輩・後輩にあたり、間近で技術を見て来たけれど、マジでレベル高い!!
佐賀は、ベテランジョッキーが強いという印象があるけれど、その後ろに控えているヤングジョッキーたち、どの競馬場にも負けないくらいの実力を持っている。馬の実力はもちろんあるけれど、誰がキングオブヤングジョッキーになるのか、楽しみですね♪若者たちが戦う姿は美しい・・なんて、おばさん目線な私です・・