
2022年にこのレースを制したイグナイターは、その後黒船賞JpnIII、かきつばた記念JpnIIIと連勝。イグナイターは23年に連覇を果たし、その年の黒船賞JpnIIIは3着だったものの、JBCスプリントJpnIを制した。そして昨年の覇者ヘルシャフトは、黒船賞JpnIIIでは6番人気ながら2着と波乱を演出。近年はダートグレードに直結する注目の重賞だ。
重賞の予想で断然人気になりそうな馬がいるときは、まず人気の盲点になっている馬がいないかどうか考えるのだが、残念ながら(?)ここはアラジンバローズを差し置いて本命にできるような馬はなさそう。距離初経験のサマーチャンピオンJpnIIIを制し、JBCスプリントJpnIではあらためてその能力を証明するように3着。僚馬イグナイターにも先着した。前走兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIではラチ沿い中団を追走したところ、4コーナー手前では馬群がぎっしり凝縮してそのまま内ラチぴったりのところを進むしかなく、直線では伸びを欠いてしまった。昨年夏以降、戦ってきた相手を考えれば、ここは能力面で頭一つ抜けている。
相手探しの筆頭は、明けて12歳になった川崎のベストマッチョ。1年半ほど勝ち星が遠ざかっているものの、南関東のオープンや重賞で勝ち馬と1秒前後の差でそれほど負けていない。年齢を重ねても意欲的に遠征をこなしており、あとは高知の力のいるダートをこなせるかどうか。
昨年船橋から転入したトゥルーバローズは順調にクラスを上げ、重賞初挑戦となった前走大高坂賞では3/4馬身差2着。南関東ではB2特別を勝ったまでという成績で、高知に来て力をつけたのであれば勝負になりそう。
ホウオウスクラムは、サマーチャンピオンJpnIIIでアラジンバローズの4着と好走したが、その後は地方重賞も含めて勝ち星がない。どこまで迫れるか。
◎8アラジンバローズ
◯2ベストマッチョ
▲5トゥルーバローズ
△9ホウオウスクラム
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