門別でデビューし、ちょっと勝利とは遠かったウルトラピースが佐賀に移籍して2連勝。父ウルトラカイザーは、佐賀では中島記念、門別では道営記念と、両グランプリレースを制するなど重賞14勝。しかも中島記念は、3歳時と10歳時、6年ものブランクを経て2勝している。その初年度産駒の現3歳はウルトラクロス1頭のみで、佐賀で3勝を挙げている。そして2年目の産駒も、このウルトラピースのみ。転入初戦は2着に半馬身差だが、着差以上に余裕があっての勝利。2戦目は中団から徐々に位置取りを上げ、直線先頭の馬をとらえて4馬身差。3着には9馬身差がついた。タイム的には平凡だが、2戦ともゴールでの手応えには余裕があり、もっと上を目指してほしいという応援の意味も込めての本命。
ここまでのパフォーマンスでいえばポリスヴィークルが最上位か。デビューから2連勝のあと、前走1番人気に支持された九州ジュニアチャンピオンはミトノドリームに5馬身差をつけられて2着だったが、1400メートル良馬場での走破タイム1分30秒9は優秀。前走2着の借りを返したいところ。
シスアールは門別1勝2着3回という成績から転入初戦を勝利。4コーナーでもまだ差のある6番手から直線大外を豪快に追い込んだ。浦和から期間限定騎乗の及川烈騎手には重賞初制覇のチャンス。
ルチルはデビュー戦を7馬身差で圧勝。経験馬相手に勝ちきるにはさらなる上積みがほしいところ。
ダイメイヒロインは九州ジュニアチャンピオンは4着だったが、続く前走アンタレス特別では2番手から3コーナーで先頭に立って後続を突き放した。1400メートルの勝ちタイム1分30秒6はメンバー中最速だが、不良馬場でのもの。ポリスヴィークルとの再戦であらためて能力が問われる。
◎2ウルトラピース
◯1ポリスヴィークル
▲7シスアール
△3ルチル
△11ダイメイヒロイン
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昨年第1回の勝ち馬フジユージーンは、東北優駿まで無傷の8連勝。不来方賞JpnII、ジャパンダートクラシックJpnIはさすがに相手が強く結果を残せなかったものの、それでもまさに"ネクストスター"という活躍を見せている。
一転、今年はここまで無敗という馬がなく混戦といえるメンバー。
若鮎賞を制したサウザンドマイルは、ジュニアグランプリは3着だったが、ほか掲示板4頭は北海道からの遠征馬。地元馬として唯一意地を見せた。9月の水沢開催は休んで、再び盛岡コースで地元馬同士なら重賞2勝目のチャンスといえそう。
そのサウザンドマイルに岩手所属馬として唯一先着しているのがラポジート。6月、水沢の新馬戦でサウザンドマイルを8馬身ちぎって見せた。続く盛岡1400メートル戦も7馬身差で逃げ切り、3戦目は雨で水の浮く不良馬場もあって7着に沈んだが、ビギナーズカップでは2番手から早め先頭でポマイカイに2馬身半差をつけて勝利。極悪馬場だった3戦目を別とすればまだ底を見せていない。
北海道からの転入馬が2頭。9月22日の水沢1400メートル戦では3コーナーで先頭に立ったサンカリプソに、ラヴェイがぴたりと直後につけたが、直線ではサンカリプソが振り切り3馬身差をつけて勝利。ただ水の浮く不良馬場で逃げ有利だったこともあり、門別では2歳オープンで戦ってきた経験からラヴェイを上にとる。
ポマイカイは、若鮎賞は6着に敗れたが、ビギナーズカップではラポジートに2馬身半差で2着と好走。サンカリプソ(4着)には先着した。
ステイクラッシーは前走水沢のビギナーズカップは10着惨敗だったが、若鮎賞3着に、フューチャーステップを制した盛岡の舞台に戻れば上位を狙える。
◎12サウザンドマイル
◯1ラポジート
▲11ラヴェイ
△4サンカリプソ
△10ポマイカイ
△5ステイクラッシー
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