ララメダイユドールは、中央3勝クラスから転入して2連勝だが、その勝ち方が圧倒的。初戦1400メートルのA-2戦は2着に3秒7の大差。2戦目1600メートルのA-1特別もハナをとって勝負どころからほとんど追われることなく2着に5馬身差をつける楽勝。今回はさらなる距離延長だが、中央時代の3勝2着2回は1700〜1900メートルということなら不安はない。あとは3カ月ぶりの実戦がどうか。
相手の順位付けが難しいが、ファンキーゴールドは中央から再転入後A-2まで3連勝のあと、重賞初挑戦となった御厨人窟賞が3着。中央1勝クラスで1700メートル戦を勝っているだけに距離も問題なさそう。
1月23日のA-1特別でララメダイユドールの2着だったのがクラウンシャイン。昨年1900メートルの珊瑚冠賞がスペルマロンの2着で、高知県知事賞でも3着なら距離適性は十分。ただ、ララメダイユドールにはほとんど追われずに5馬身差をつけられただけに、その差以上に能力差はありそう。
エイシンピストンは昨年秋に兵庫から転入し、最下級条件から徐々にクラスを上げてきた。C1からA級まで8戦連続連対中で、前走中央2勝クラスとの交流・はりまや盃で2着。今回◎以外混戦というメンバーだけに上位食い込みもありそう。
本来ならここでも中心となるスペルマロンだが、前走御厨人窟賞が中団を追走してまったく見せ場なくブービー11着。本来の能力とはいわないまでも、八分程度まで戻していれば勝負になるはずだが、さて。
昨年門別2000メートルのA1特別勝ちがあるグランシュマンも距離延長はプラスになりそう。
◎2ララメダイユドール
○5ファンキーゴールド
▲6クラウンシャイン
△12エイシンピストン
△3スペルマロン
△7グランシュマン
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ボサノヴァは2歳時金沢の重賞で3戦して1勝2着2回。笠松に遠征したライデンリーダー記念でも3着に好走した。そして岩手転入初戦は3カ月ぶりの3歳初戦にもかかわらず、後続を引き付けての逃げから直線ほとんど追うところなく突き放した。牝馬同士のここでは力が抜けていると見る。
2歳時門別から転入後、ビギナーズカップ、若駒賞を連勝して、牡馬も含めて世代ナンバーワンの評価だったのがカクテルライト。ところが南部駒賞で北海道勢相手に大差の4着に負けて以降の成績がいまひとつ。3歳初戦として臨むここで復活なるかどうか。
ボサノヴァの転入初戦で4馬身差の2着だったのがマルルットゥ。その後スプリングカップは5着だが牝馬では最先着。2歳時の重賞では4着が最高という成績だったが、冬休みが明けて力をつけた。牝馬同士なら上位が狙える。
アテナは、門別で未勝利戦を勝ち、南関東でも川崎で1勝。転入初戦となった3歳B2戦を勝った。今回は相手強化であらためて真価が問われる一戦。
グラフィアスレディは、冬休み明け後の2戦がマルルットゥとの対戦で1勝1敗。能力的に差はなさそう。
ライラックベルンは冬休み明け後の3歳B1で3戦すべて3着以内だが、今回は一気の相手強化でどうか。
◎9ボサノヴァ
○3カクテルライト
▲2マルルットゥ
△6アテナ
△10グラフィアスレディ
△12ライラックベルン
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花吹雪賞を制した高知のアンティキティラは登録があったものの回避は残念。グランダム・ジャパンのタイトルを狙って遠征馬は浦和、川崎、兵庫から各1頭。
川崎のケウはデビューから3戦目での初勝利が、向正面からムチを入れてのロングスパートで、直線突き放して6馬身差の圧勝。今回は2カ月ぶりの実戦に、初遠征で距離延長と、克服すべき課題は少なくないが、ズブい面があるのか、この距離でこそ能力を発揮すると見る。母ミヤサンキューティは大井で優駿スプリント、東京シンデレラマイルを制したという血統的にも注目。
地元の期待はザビッグレディー。花吹雪賞、飛燕賞はともに2着だったが、その勝ち馬はともに今回不在。今回と同距離の花吹雪賞は高知のアンティキティラに2馬身半差をつけられたが、4コーナーで内を突いたアンティキティラに対して、ザビッグレディーは外を回したぶんの差があった。マーミンラブ、ブルーデイジーが前で競り合えば展開面も向いてきそう。
ブルーデイジーは、飛燕賞の7着は激しい先行争いとなって失速したが、前走1750メートルの佐賀皐月賞トライアルはマイペースの逃げとなってムーンオブザクインを完封。隣のマーミンラブの出方次第だが、マイペースの逃げに持ち込めれば連勝もありそう。
浦和のクレウーサは近走結果が出ていないが、ここ2戦が中央との条件交流だけに見直しは可能。
マーミンラブは距離延長がどうかだが、飛燕賞では先行3頭が競り合ったなかでよく3着に粘った。
兵庫のニフティスマイルはここまでキャリア4戦。兵庫クイーンセレクションでは、先日の菊水賞で逃げて6着だったニネンビーグミと直線競り合ってハナ差2着という見せ場があった。
◎7ケウ
○5ザビッグレディー
▲3ブルーデイジー
△1クレウーサ
△2マーミンラブ
△9ニフティスマイル
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マツリダスティールの前走北上川大賞典は、エンパイアペガサスにぴたりとマークされる厳しい展開で距離も長かった。ダービーグランプリも13着と惨敗したが、ハイペースを早めに動いてのもの。近走の大敗2戦は敗因がはっきりしている。不来方賞の大差圧勝、10月の金華特別での逃げ切り7馬身差というレース内容からここでは能力上位。水沢コースは昨年4月に一度経験しただけだが、1600メートルという距離もよさそう。
リュウノセンターは、南関東のA2B1特別で勝利があり、高知のA-1特別でも好走。冬季間休養していた馬が多いなかで、12月から順調に使われてきているのはアドバンテージになりそう。
中央3勝クラスから転入初戦となるマイネルアストリアは、2勝クラスを勝ったのが、盛岡1800メートルの東京カップけやき賞で逃げ切り6馬身差の圧勝。その後、中央の3勝クラスはさすがに敷居が高かったようだが、東京カップけやき賞に出走していた地元勢との着差を考えれば、ここでも勝負になる。
高知の重賞戦線で活躍したツクバクロオーは転入初戦となったトウケイニセイ記念でヒガシウィルウィンの3着と好走。冬休み明け初戦の特別戦は差のある3着だったが、叩き2戦目での上積みに期待。
2019年の2歳ダートチャンピオン、ヴァケーションは川崎からの転入初戦。昨年5月の川崎マイラーズ5着の能力が発揮できればここでも上位争いだが、その後3戦の成績がよくない。7カ月ぶりの実戦でどこまで戻しているか。
昨年の青藍賞でヒガシウィルウィンの2着があるユノートルベルも冬休み明け2戦目の状態次第では上位食い込みも。
◎4マツリダスティール
○3リュウノセンター
▲9マイネルアストリア
△8ツクバクロオー
△5ヴァケーション
△2ユノートルベル
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新競馬場の開幕を祝うかのように、他地区からも強力なメンバーが参戦。
それでも地元のトミケンシャイリに期待する。3歳終盤は笠松グランプリ、東海ゴールドカップと惨敗したため古馬の壁と思われたが、年が明けるとマイル争覇、梅見月杯と、ともに圧勝といっていい内容で逃げ切り連勝。特に梅見月杯では兵庫や南関東からの遠征馬を寄せ付けなかった。名古屋大賞典JpnIIIはさすがに相手が強かったが、適距離はマイル前後と思われ、今回は大外枠に入ったが、新競馬場の1500mは4コーナーからのスタートで直線も十分に長く、メンバー的にすんなりとハナをとれそう。新競馬場の開幕重賞で地元の期待馬が能力の高さを見せつける。
高知のダノングッドは遠征を重ねて昨年秋以降だけで重賞4勝。黒船賞JpnIIIでも中団から勝負どころで位置取りを上げ、4コーナーでは内を突く見事な騎乗で3着に食い込んだ。10歳でも好調持続ならここでも能力上位は間違いない。
インペリシャブルは前走兵庫ウインターカップが3歳時以来1年半ぶりの勝利。スタート後3頭がハナを争い、そこからやや離れた4番手追走がうまくハマった感じもあったが、4コーナー4番手から直線の伸びは際立っていた。その勝利がきっかけで覚醒するかどうか。
兵庫ウインターカップでは1番人気に支持されたものの、インペリシャブルに2馬身ほどの差で3着だったサンロアノークは押し出される形で△まで。
黒潮スプリンターズカップでダノングッドに先着しての2着だったイダペガサスも地方馬同士なら崩れることがなく、能力的にも差はない。
エイシンビッグボスは、園田・姫路では11戦して3着以内を一度も外しておらず、古馬重賞初挑戦で見せ場をつくれるかどうか。
◎12トミケンシャイリ
○6ダノングッド
▲9インペリシャブル
△7サンロアノーク
△2イダペガサス
△5エイシンビッグボス
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