一昨年の中島記念で重賞初制覇を果たしたアンバラージュに期待する。その後は勝ちきれないレースが続いているが、昨年前半は相手に関わらず2着続きで、後半は休養。年が明けての復帰後も勝ちきれないレースが続いたが、3月の準重賞・九重連山賞で1年以上ぶりの勝利を挙げると、はがくれ大賞典では4着ながら地元最先着で、グレイトパールに先着。今回、1番枠に入ってマイペースの逃げが叶いそうなメンバーで、調子を上げて臨む一戦だけに、久々の重賞制覇に期待だ。
2500メートルの九州大賞典では3連覇を果たしながら、中距離ではなかなか結果に結びつかなかったグレイトパールだが、昨年末の中島記念では3度目の挑戦んでようやく期待にこたえた。ただ脚元の状態なのか、精神的なことなのか、続けて結果を残すことが難しく、期待の大きさから過剰に人気になることを考えると、むしろ中心としては狙いにくい。
年をまたいで4連勝があったスーパースナッズだが、3歳時から好不調の波が大きく、前走の9着で調子を落としていないかどうか。
昨秋高知から転入して以降、8戦4勝、2着2回で佐賀では重賞初挑戦となるマイコート、下級条件からこの1年で勝ち星を重ねて重賞初挑戦となるラインエミネントらも上位食い込みを狙う。
◎1アンバラージュ
○6グレイトパール
▲9スーパースナッズ
△3マイコート
△11ラインエミネント
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ハクサンアマゾネスの実績が断然。昨シーズン地元金沢では重賞のみ8戦して6勝。負けたのは、徽軫賞での2着とJBCレディスクラシックJpnI(11着)だけ。中日杯連覇を達成し、金沢伝統の古馬四大重賞であと勝ってないのはJpnIIIの白山大賞典だけ。中日杯以来の今年初戦だが、八分程度の仕上がりでも能力の違いを見せつける。
相手筆頭は、このレース連覇のかかるファストフラッシュ。昨シーズン地元ではそのほか重賞で2着が3回あったが、先着されたのはいずれもハクサンアマゾネス。金沢スプリントカップは3着だったが、先着を許したのは他地区からの遠征馬。距離もオールマイティにこなし、金沢ではナンバー2といえる実績。今季初戦を快勝して臨む一戦でハクサンアマゾネスにどこまで迫れるか。
転厩しながら全国をさすらうベニスビーチは、昨年3歳時、サラブレッド大賞典、加賀友禅賞を制し、笠松に移籍した年末には重賞では古馬初対戦ながら東海ゴールドカップで2着に好走。金沢に戻って現役最強馬の胸を借りる一戦。
昨年5月の徽軫賞でハクサンアマゾネスに土をつけたのが、高知C級から転入して2戦目だったネオアマゾネス。マイペースでの逃げに持ち込み、4コーナーではハクサンアマゾネスに迫られたものの、直線で二の脚を使って振り切った。ただその後は秋に準重賞で1勝したのみ。冬季に移籍した高知から戻って2戦目となった前走A1特別を制し、あらためての挑戦だ。
転入初戦のA2特別を圧勝して重賞初挑戦となるクアロア、昨年春に大井から転入して条件戦からA級戦まで8戦7勝と底を見せていないサクラルコールらは未知の魅力で通用するかどうか。
◎10ハクサンアマゾネス
○7ファストフラッシュ
▲1ベニスビーチ
△9ネオアマゾネス
△4クアロア
△2サクラルコール
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重賞4連勝で、11月の絆カップでも圧倒的なスピードで圧勝したキラットダイヤが人気になりそうだが、今回は5カ月ぶりの実戦に加え、転入初戦に3着に敗れた水沢1400mという舞台。盛岡の軽いダートならそのスピードが生かせるが、時計のかかる水沢コースということでは不安も拭えないゆえ、ここは対抗評価まで。
軸は、このレース連覇がかかるタイセイブラスト。昨年の栗駒賞は盛岡1400メートルで行われたが、今年は時期を繰り上げたうえで水沢1400メートルに戻っての実施。一昨年水沢の栗駒賞で2着があり、昨年末のトウケイニセイ記念でもヒガシウィルウィンの2着など水沢コースにも実績があり、1400メートルも問題ない。冬休み明け3戦目の上積みにも期待だ。
明けて10歳になったスティンライクビーだが、冬休み明け水沢1400メートルのスプリント特別で2戦連続2着。その2戦とも勝っていたサーティグランドが今回は登録のみで回避とあれば期待は広がる。
ここまで3頭の勝負とみるが、どれかが崩れたときの連下候補として、昨年の栗駒賞3着だったツルオカボルト、高知A級から転入3戦目のロックスピリット。
◎3タイセイブラスト
○4キラットダイヤ
▲7スティンライクビー
△2ツルオカボルト
△10ロックスピリット
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