モズアスコットはダートでまだ底を見せていないといっていい。前走かしわ記念は、スタートで躓いてレースにならず。ペースが上がった3コーナーあたりからは追っても反応していなかったので、まったく走っていない。圧巻のレースぶりだったフェブラリーステークスと同じようなコース形態で、時計も速い盛岡のダートコースなら能力を存分に発揮する。
リピーターの活躍が目立つのがこの南部杯。昨年のこのレースでGI/JpnI初制覇となったサンライズノヴァは、その後フェブラリーステークスでも3着と好走した。前走プロキオンステークスを59キロで制したことでも充実ぶりがうかがえる。
モジアナフレイバーは、中止となったドバイ帰りの帝王賞は仕上がり途上で惨敗だったが、前走千葉ダートマイルは相手が楽だったこともあり、ほとんど持ったままの楽勝。昨年の南部杯では4コーナーを回ってくるあたりでは勝ったかという勢いで4着。東京大賞典でも3着に好走した。その頃の調子が戻っていれば勝負になる。
実績最上位はGI/JpnI・5勝のゴールドドリームだが、昨年のかしわ記念以来勝ち星がなく、押し出される形で△まで。
かしわ記念のようにマイペースでの逃げに持ち込めればワイドファラオだが、インティとの兼ね合いが難しい。そのインティはフェブラリーステークス(14着)以来の実戦で万全の状態まではどうか。昨年2着だったアルクトスも見限れない。
◎5モズアスコット
○11サンライズノヴァ
▲2モジアナフレイバー
△16ゴールドドリーム
△15ワイドファラオ
△3インティ
△14アルクトス
マイルチャンピオンシップ南部杯の出走表はこちら
今年から1400メートルに距離短縮となり、園田・楠賞の指定競走となった秋の鞍。ダービーグランプリを目指す2000メートル前後の路線に対して、楠賞を目指す3歳秋の短距離路線が形成されつつある。
園田オータムトロフィーを圧倒的なスピードで快勝したステラモナークはその短距離路線を選択。楠賞を目標としてここに遠征してきた。名古屋1400メートルは3月に若草賞を6馬身差で圧勝しており不安材料はない。南関東の重賞勝ち馬も遠征してきているが、そのスピードは一枚上手と見る。
浦和のエストラードは、中央未勝利から移籍して3戦2勝。前走川崎1400メートルの古馬B2・B3戦では、4コーナー5番手あたりからうまく馬群をさばいて差し切った。3歳馬がこの時期に古馬のそのクラスで勝ちきったという能力は評価できる。前走馬体重プラス16キロと、減っていた馬体重を戻しての成長もうかがえる。
岐阜金賞ではダルマワンサとの一騎打ちに敗れて惜しくも東海三冠を逃したニュータウンガール。2歳10月のジュニアクラウン以来となる1400メートルでどうか。
全日本2歳優駿JpnIを制して2歳チャンピオンとなったヴァケーションだが、その後は勝ち星から遠ざかってしまった。前走2100メートルの戸塚記念でも見せ場をつくれず初めて二桁着順に沈んだ。距離短縮で、久々の吉原寛人騎手が鞍上となって復活はあるか。
中央1勝クラスから名古屋に移籍し、古馬A4特別を逃げ切ったコパノライダーも3歳同士ならヒケをとらない。
岩手で重賞2連勝のあと再び名古屋に戻ってきたエイシンハルニレは、このメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎10ステラモナーク
○3エストラード
▲4ニュータウンガール
△11ヴァケーション
△8コパノライダー
△12エイシンハルニレ
秋の鞍の出走表はこちら