グレイトパールは転入後、地方馬同士のレースで負けたのは馬群に包まれてレースをさせてもらえなかったオグリキャップ記念だけ。九州大賞典はスーパージンガに8馬身差をつける圧勝。名古屋に遠征した東海菊花賞も、前をとらえるまでは手こずったが、直線最後の100mだけで突き放して最後は余裕があった。地元馬同士なら負けるわけにいかない一戦だ。
相手筆頭は、目下7連勝のウノピアットブリオ。初めてA級馬との対戦となった準重賞の雲仙岳賞でも、ハッピーハッピー、スーパージンガら重賞実績馬を相手に完勝。そこを勝ってもまだB級格付で、その前走と同じ54キロで出走できるのは有利。
雲仙岳賞で2着だったハッピーハッピー、3着だったスーパージンガらも今回は斤量は変わらず、勝ったウノピアットブリオも含めて、この3頭の序列は今回も変わらないと見る。ただグレイトパールを本気で負かしにいく馬がいれば、2番手以下は実力通りには決まらない可能性は十分考えられる。
雲仙岳賞で4着だったキングプライドは、今回も1頭だけ57キロを背負うのは厳しい。○以下のいずれかが崩れたときに馬券圏内の可能性。
◎9グレイトパール
○2ウノピアットブリオ
▲8ハッピーハッピー
△7スーパージンガ
△12キングプライド
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フルゲートにはなったが、地方勢はダートグレードではかなりハードルが高いと思われる馬ばかり。とはいえ中央勢もグレード勝ちがあるのは、アンタレスステークスGIIIのアナザートゥルースと、2歳時に兵庫ジュニアグランプリJpnIIを制したデルマルーヴルの2頭だけ。
その2頭が出走していた前走浦和記念は、ケイティブレイブは格が違ったという強い勝ち方で、アナザートゥルースはスタートで後手を踏みながらも徐々に位置取りを上げて2着を確保。ゆったり流れるこの距離ならさらに力を発揮しそうで、サウンドトゥルーの下という血統的な魅力もある。
昨年ダートに転向したアングライフェンは、重賞タイトルこそないものの、ダート初勝利となった今年2月のアルデバランステークス以降は、すべて4着以内でいずれも差のない安定したレースぶり。今回はメンバーにも恵まれ7歳にして重賞初制覇の可能性は十分。
白山大賞典JpnIIIでグリムにクビ差2着だったデルマルーヴルだが、斤量に恵まれた面は否めない。その結果が1番人気に支持された浦和記念JpnIIでの4着。今回も古馬より2kg軽いが、アナザートゥルース相手に逆転まではどうだろう。
シリウスステークスGIIIでアングライフェンに迫る2着だったメイショウワザシ、条件戦連勝で重賞初挑戦となるアポロテネシーらは連下争いまで。
◎8アナザートゥルース
○12アングライフェン
▲2デルマルーヴル
△5メイショウワザシ
△9アポロテネシー
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北上川大賞典に出走予定だったらしいエンパイアペガサスだが、残念ながら中止となってこちらに回ってきた。2000メートル以上で強い印象だが、マイル戦でも7戦5勝。負けたのは2度とも盛岡で、水沢では3戦3勝。この舞台でも能力を発揮する。
今期絶好調はロジストーム。冬季移籍していた船橋から戻っての岩手では6戦4勝。南部杯は度外視として、負けたのは青藍賞でエンパイアペガサスに半馬身差。得意のマイル戦だけに雪辱のかかる一戦。この2頭の一騎打ちとなりそう。
ヤマショウブラックの安定した走りがいよいよ素晴らしい。前走イーハトーブマイルは逃げたパンプキンズと直線追い比べとなって、半馬身差で競り落とした。岩手では今回初めての古馬挑戦で、一線級相手に斤量差を生かしてどこまでやれるか。現状、上記2頭を負かすのは容易ではないと思うが。
パンプキンズは、イーハトーブマイルから中1週で絆カップに挑戦し、ロジストームにコンマ9秒差の8着。得意のマイル戦だが、古馬の壁はまだ厚いようで、今回もどこまで食い下がれるか。
重賞となるとあと一息のミスティカル、マーブルフラッシュらは連下争いに食い込めるかどうか。
◎8エンパイアペガサス
○9ロジストーム
▲10ヤマショウブラック
△5パンプキンズ
△12ミスティカル
△1マーブルフラッシュ
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シンボは今回が北海道からの転入初戦となるが、すでに盛岡で3戦。前走南部駒賞は7着だったが、先着されたのは3着のホンコンノワール以外はすべて北海道勢。門別のウィナーズチャレンジで差のない4着という経験もあり、ここなら能力上位。あとは初めての水沢コースがどうか。
グランコージーはデビューから盛岡で4連勝。期待された南部駒賞では先行争いに絡んでいったが3コーナー過ぎから追い通しとなって8着。北海道勢に力の違いを見せつけられた。今回、地元同士とはいえ北海道からの移籍馬が多数いるだけに、巻き返しのかかる一戦。
バイクミレーは、北海道所属として出走した知床賞で、2着シンボに2馬身差の3着。早めに逃げ馬をとらえに行って脚を使い、さらにコーナーではかなり外を回る距離損もあった。着差ほど能力に差はない。
そのほか、エイシンハルニレ、ウォールフラワー、チャルメーラなどいずれも門別からの転入組が期待となりそう。
◎5シンボ
○4グランコージー
▲6バイクミレー
△8エイシンハルニレ
△3ウォールフラワー
△11チャルメーラ
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同世代同士の定量戦なら、やはり狙いは格付上位馬か好調馬ということになる。
黒ユリ賞を制したジェイカトレアは、今シーズン5月に2連勝したあとクラスの壁にあたったかしばらく勝ち星から遠ざかった。しかしこのタイミングでようやく前走B2の一般戦を勝利。ばんえい大賞典(5着)、ばんえい菊花賞(7着)に出走したのも牝馬では唯一。ばんえい菊花賞で今回より10kg重い680kgを経験しているのも有利。
目下3連勝中と好調なのはアアモンドノース。2走前の勝ちタイムが2分3秒1で、前走が1分21秒5と、重馬場でも軽馬場でも対応できるということでは、馬券の軸としても信頼できる。
ヤマサンブラックは夏以降に力をつけ、近走B4で好走続きということでは確実に上位争いに絡んできそう。
ヒメトラクイーンはナナカマド賞4着、サクラユウシュンは黒ユリ賞4着、ハイトップフーガは黒ユリ賞2着。同世代同士の重賞では、近走結果が出ていなくても重賞実績馬は好走することがよくある。
◎6ジェイカトレア
○9アアモンドノース
▲7ヤマサンブラック
△3ヒメトラクイーン
△1サクラユウシュン
△2ハイトップフーガ
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