昨年まで1800メートルだったのが、今年から1400メートルに距離短縮された。スーパージンガ、ニュールックが、ともに門別未勝利から転入して連勝中。いよいよ直接対決となった。
ここは年明け2戦、順調に使われているスーパージンガに期待する。前走花吹雪賞は、あえて馬を前に置いてレースを教えているようなレース運び。ほとんど持ったまま3コーナー過ぎで先頭に立つと、後続をまったく寄せ付けずというレースだった。2歳時に1400メートルで1分30秒を切るタイムを出しているというのも優秀だ。
一方のニュールックは、11月のカペラ賞以来となるのがどうだろう。そして1400メートル戦ということでは、古馬B-4組に格付けされての好走があったムーンパスノキセキが間に割って入る可能性ありと見る。たしかにカペラ賞ではニュールックに7馬身ちぎられてはいるが、今回と同じ1400メートル戦で古馬B級と対戦したという経験は大きい。
ほかの馬たちが馬券圏内に割って入れるかどうかだが、北海道から転入して4戦すべて3着以内のベルナルド、前走1400メートルの背振山特選を勝ったエムティミホ、川崎から転入したスウォードクイーンあたりに可能性がありそう。
◎4スーパージンガ
○1ムーンパスノキセキ
▲9ニュールック
△7ベルナルド
△5エムティミホ
△12スウォードクイーン
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カツゲキキトキトが回避となって、兵庫からの遠征馬が強力だ。12月の園田金盃ではマイタイザンが逃げ切り、1番人気に支持されたタガノゴールドは4着。マイタイザンは1周目のスタンド前でペースを落として息を入れたのに対して、タガノゴールドは中団よりうしろからの追走で厳しい競馬になった。JBCクラシックJpnIや川崎の報知オールスターカップで全国レベルの馬たちと対戦経験があり、能力的にはタガノゴールドが上と見る。
地元勢で注目はナインオクロック。中央入りしての1戦こそ結果が出なかったが、名古屋では13戦全勝。しかも前走ガーネットオープンでは、直後を追走してきたサンデンバロンを直線で突き放すという強い勝ち方だった。ただそのとき54キロだったのが、今回は他の牡馬と同じ57キロを背負うのがどうか。
重賞でも堅実に上位に食い込むポルタディソーニだが、今回は兵庫からの遠征馬がいかにも強い。
エイシンミコノスは、ここ2戦の重賞がイマイチ。前走ムーンストーンオープンを勝って3連勝としたミラクルシップだが、今回は一気の相手強化。ともに連下の一角に食い込めるかどうか。
◎2タガノゴールド
○1マイタイザン
▲10ナインオクロック
△11ポルタディソーニ
△9エイシンミコノス
△6ミラクルシップ
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昨年ダートグレードを制したエイシンヴァラー、エイシンバランサーが揃って不在となっても、兵庫の1400m路線はかなり層が厚い。出走メンバーの半分ほどは勝ってもおかしくないようなメンバーで、印の順番は迷うところ。
とはいえやはり兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで地方最先着の3着だったキクノステラに期待だろう。上リ3ハロン37秒8はメンバー中最速で、4コーナー6番手から顔を泥だらけにしながら追い込み、アタマ+3/4馬身まで迫るというまことに惜しいレースだった。兵庫再転入後、負けらしい負けは名古屋に遠征したマイル争覇(6着)だけ。まだ底を見せていない。
アールプロセスは中央オープンから転入し、初戦の1230メートル戦を勝って臨んだ兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIが7着。中央のオープンでは1200メートルを中心に使われていただけに、コーナーを4つ回る1400メートル戦はちょっと距離が長いかもしれない。
リッパーザウィンは中央準オープンから転入。中央での4勝はすべて芝で、ダートでは4着が最高という成績だった。しかし移籍後は、すでに1400メートルのA1特別で3勝を挙げている。この馬も能力は未知数だ。
ナチュラリーは兵庫ゴールドカップを7番人気で制し、その後の3戦も3着以内に好走。今回は昨年5月以来となる久々の1400メートル戦がどうか。
ハタノキセキは昨年の2着馬。その後兵庫ゴールドカップで7着だった以外は、3着以内に好走。ただ今回のメンバーは楽ではない。
タガノカピートは下級条件から連戦連勝で勝ち上がり、前走A1A2特別で4着に敗れ連勝がストップ。重賞初挑戦となる今回が正念場。
◎5キクノステラ
○2アールプロセス
▲10リッパーザウィン
△4ナチュラリー
△6ハタノキセキ
△9タガノカピート
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グレイトパールが佐賀に移籍し、俄然注目となっている。川田将雅騎手が騎乗していたこともあって、父である佐賀の川田孝好調教師へ、ということだが、理由はそれだけではない。中央で管理していた中内田調教師のおじいさんが、もともと馬主として川田調教師とのつながりあり、そういうわけで、そもそも中内田厩舎と川田騎手とのつながりは深い。という話を川田調教師からうかがった。
佐賀記念JpnIIIを狙っての移籍というわけではなく、移籍のタイミングがたまたまその時期になったとのこと。しかし移籍後2戦しないと佐賀記念JpnIIIには出走できないため、逆算して1戦目と2戦目は詰まった間隔で使われた。当然のように2戦とも楽勝だったが、特に今回と同じ2000mの雷山賞は、軽く気合をつけられただけで2着のスーパージェットを9馬身ちぎった。勝ちタイムは2分8秒2。佐賀記念の過去5年の勝ちタイムが2分6秒台から9秒台であることを考えると、十分に通用しそう。ただ最近、佐賀コースは良馬場でもタイムが出る傾向にあるので、もう少しタイムを詰める必要がありそう。とはいえ前走のレースぶりから、それも可能と思われる。もしグレイトパールが勝てば、地方馬としては2008年のチャンストウライ(兵庫)以来11年ぶり、地元佐賀所属馬としては1996年のリンデンニシキ以来、じつに23年ぶり。それだけにグレイトパールにかかる期待は大きい。
しかしながら中央の4歳馬2頭には勢いがある。しかもグレード別定のため、重賞を勝っていないヒラボクラターシュは55キロでの出走。昨年、3歳ながら古馬相手のオープン特別で2勝を挙げ、しかもシリウスステークスGIII、チャンピオンズカップGIで一線級と対戦したということでは、この馬が最有力と見る。
オープン特別2連勝のテーオーエナジーは、兵庫チャンピオンシップでJpnII勝ちがあって2キロ増の57キロがどうか。
近走結果が出ていない8歳のアスカノロマン、メイショウスミトモだが、アスカノロマンは前走東海ステークスGII・5着なら十分勝負になりそう。ただ、ともに58キロを背負うのがどうか。
兵庫のエイシンニシパは昨年3月にはがくれ大賞典を勝ったときのタイムが2分7秒9。近年の佐賀記念JpnIIIの勝ちタイムとの比較でも遜色はない。
◎7ヒラボクラターシュ
○1テーオーエナジー
▲10グレイトパール
△4アスカノロマン
△8エイシンニシパ
△9メイショウスミトモ
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この世代は、ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップともに牝馬は上位に入れず、牝馬限定の特別戦、白菊賞、いちい賞で1、2着を分け合ったサクラユウシュン、ヒメトラクイーンが、明けて3歳のA-1戦で牡馬相手に苦戦。しかしながら牝馬では下のクラスから力をつけてきているような馬もいないという状況では、やはりこの2頭が中心となりそう。中でも牡馬で上位のメムロボブサップやジェイエースとそれほど差のないレースをしているサクラユウシュンが中心。
ナナカマド賞で4着と先着したのはヒメトラクイーンだが、近走差のある敗戦が続いているだけに、A-3で好走を続けているキタノヒバリは一気に台頭する可能性がありそう。
前走でキタノヒバリを差し切ったジェイカトレアには障害次第で一発があるかどうか。
A-2で好走のヤマサンブラック、2分を切るタイムで安定した走りを見せているハイトップフーガらも上位食い込みのチャンスはありそう。
◎10サクラユウシュン
○5キタノヒバリ
▲9ヒメトラクイーン
△6ジェイカトレア
△1ヤマサンブラック
△4ハイトップフーガ
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