グレイトパールが佐賀に移籍し、俄然注目となっている。川田将雅騎手が騎乗していたこともあって、父である佐賀の川田孝好調教師へ、ということだが、理由はそれだけではない。中央で管理していた中内田調教師のおじいさんが、もともと馬主として川田調教師とのつながりあり、そういうわけで、そもそも中内田厩舎と川田騎手とのつながりは深い。という話を川田調教師からうかがった。
佐賀記念JpnIIIを狙っての移籍というわけではなく、移籍のタイミングがたまたまその時期になったとのこと。しかし移籍後2戦しないと佐賀記念JpnIIIには出走できないため、逆算して1戦目と2戦目は詰まった間隔で使われた。当然のように2戦とも楽勝だったが、特に今回と同じ2000mの雷山賞は、軽く気合をつけられただけで2着のスーパージェットを9馬身ちぎった。勝ちタイムは2分8秒2。佐賀記念の過去5年の勝ちタイムが2分6秒台から9秒台であることを考えると、十分に通用しそう。ただ最近、佐賀コースは良馬場でもタイムが出る傾向にあるので、もう少しタイムを詰める必要がありそう。とはいえ前走のレースぶりから、それも可能と思われる。もしグレイトパールが勝てば、地方馬としては2008年のチャンストウライ(兵庫)以来11年ぶり、地元佐賀所属馬としては1996年のリンデンニシキ以来、じつに23年ぶり。それだけにグレイトパールにかかる期待は大きい。
しかしながら中央の4歳馬2頭には勢いがある。しかもグレード別定のため、重賞を勝っていないヒラボクラターシュは55キロでの出走。昨年、3歳ながら古馬相手のオープン特別で2勝を挙げ、しかもシリウスステークスGIII、チャンピオンズカップGIで一線級と対戦したということでは、この馬が最有力と見る。
オープン特別2連勝のテーオーエナジーは、兵庫チャンピオンシップでJpnII勝ちがあって2キロ増の57キロがどうか。
近走結果が出ていない8歳のアスカノロマン、メイショウスミトモだが、アスカノロマンは前走東海ステークスGII・5着なら十分勝負になりそう。ただ、ともに58キロを背負うのがどうか。
兵庫のエイシンニシパは昨年3月にはがくれ大賞典を勝ったときのタイムが2分7秒9。近年の佐賀記念JpnIIIの勝ちタイムとの比較でも遜色はない。
◎7ヒラボクラターシュ
○1テーオーエナジー
▲10グレイトパール
△4アスカノロマン
△8エイシンニシパ
△9メイショウスミトモ
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