昨年新設された、高知デビュー馬限定の2歳重賞。
高知デビュー馬では、高額の新馬戦が設定された一昨年はディアマルコ、そして昨年はこのレースも制したフリビオンが、ともに全国レベルで活躍している。賞金や手当が上がったことによって、高知には高素質馬がどんどん入厩してくるようになった。さて、今年の2歳馬からも、ディアマルコやフリビオンのような活躍馬が出てくるかどうか。
デビューから4連勝のネオプリンセスに、5戦3勝2着2回のヴァリヤンツリがいて、あとは1勝か未勝利というメンバー。2頭の実力が抜けているのは明らかだが、直接対決ではネオプリンセスが3馬身差をつけての楽勝。さらにネオプリンセスが古馬C3に格付けされての前走1300メートルの勝ちタイム1分23秒1は、ヴァリヤンツリの同距離の持ちタイムより3秒ほども速い。この2頭の◎○という評価は動かしがたい。
3着争いは、ヴァリヤンツリに2秒以内の差で2着、3着に好走しているネイティブゴールド、レマンコということになる。
競馬だから何があるかわからないが、2頭の能力が抜けていて馬券的な妙味は薄いレース。ネオプリンセス、ヴァリヤンツリが将来的に全国区で活躍することを期待しながら見るレースといえそうだ。
◎1ネオプリンセス
○2ヴァリヤンツリ
▲6ネイティブゴールド
△3レマンコ
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2歳馬によるJRA認定のS2重賞。
カペラ賞上位組に、門別のウィナーズチャレンジ勝ちという実績で転入初戦のヨシノファルコンが挑むという構図。
ここはやはり北海道で重賞を戦ってきたヨシノファルコンの能力が抜けていると見る。デビュー3戦目にはウィナーズチャレンジを制し、牝馬限定戦とはいえフルールカップでは勝ち馬から1秒2差。中央の芝にも挑戦し、門別最終戦となったサッポロクラシックカップでは6着。あとは1200メートルまでしか経験がない上に、血統的にも短距離のタイプだけに、距離がもつかどうか。
そしてカペラ賞組の比較だが、1番人気で2着に敗れたスターオブソレイユにあらためて期待する。カペラ賞では逃げたエスワンノホシを早めにとらえに行き、直線先頭に立っていたが、うしろでマークしていたエリザベスセーラにとらえられてというもの。逃げ馬に鈴をつけにいくという損な役回りだった。
ただ今回はヨシノファルコンという強敵がいることで、スターオブソレイユがそれを負かしに行くということになれば、再びエリザベスセーラの直線での差し脚が生きる展開になる可能性も十分考えられる。
ニッポンタイショウは門別でアタックチャレンジ2着があって転入し、カペラ賞では3着。九州ジュニアチャンピオンで3着だったエコーズスリー。カペラ賞では逃げて4着だったエスワンノホシ。これらは連下争いに食い込めるかどうか。
◎11ヨシノファルコン
○3スターオブソレイユ
▲12エリザベスセーラ
△2ニッポンタイショウ
△1エコーズスリー
△7エスワンノホシ
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