B級馬による1800メートルのS2重賞。
前走すみれ賞に出走した馬が8頭いて再戦というメンバーだが、中央から転入後5連勝中のジャズコンボの能力が高そう。佐賀初戦の1750メートル戦での1分54秒3、その後の1400メートル戦で1分30秒を切っているタイムは、そのままA級のS2重賞でも通用するレベル。中央時代はダートの短距離を中心に使われていただけに距離がどうかだが、スピードで押し切るタイプではなく、好位や中団から直線先頭に立ってというレースぶりで安定した能力を発揮しているので、距離も問題ないと見る。
すみれ賞組では当然のことながらそこを勝ったテイエムマケンゲナが有力。B級の上位クラスで3着が4回続き、さらに2着が3回続いたあと、佐賀転入後15戦目での待望の初勝利。すみれ賞での2番手から3コーナーで先頭に立って快勝というレースぶりを見ると、なぜこれまで勝てなかったのかが不思議なほど。ジャズコンボとの一騎打ちになりそう。
ここ2戦、S2重賞ではいいところがないテイエムボンドンだが、それまでのレースぶりからはここで上位に食い込んでくる可能性はある。
ディプロイディ、アユメライトアップは近走いまいちだが、少し前まではB級の上位クラスで好走していた実績があり、巻き返しに期待がかかる。
◎6ジャズコンボ
○10テイエムマケンゲナ
▲8テイエムボンドン
△3ディプロイディ
△9アユメライトアップ
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2歳チャンピオンのフリビオンが金の鞍賞以来の復帰戦となるのが気になるところ。新設の黒潮ジュニアチャンピオンも制していて格付け的には最上位だが、古馬との対戦は2歳時にC3級という最下級条件を経験しただけ。しかも3カ月の休み明けということでは不安は拭えない。
そこで中心は、メイソ。C3級から3連勝でクラスを上げ、前走C1戦は勝ち馬からやや離されたものの2着に健闘した。今回は1300メートル戦だが、前走1400メートルの走破タイム1分32秒7は、そのまま黒潮皐月賞でも勝負になりそう。
パッパカは、金の鞍賞こそフリビオンの3着だったが、C1級に格付けされて2連勝と、ここにきて力をつけてきた。前走古馬B級戦6着はさすがに相手が強かった。C1特別の勝ちタイム1分23秒6は、過去4回のこのレースの勝ちタイムが1分24〜25秒台だったということでは確実に勝負になる。
そして3番手にフリビオンだが、休養明けでも成長があれば当然あっさりという場面もあるだろう。いずれにしてもここまで3頭の勝負で、3頭とも西森鶴さんの所有馬となっている。
黒潮ジュニアチャンピオンシップではフリビオンにハナ差の2着だったバーントシェンナも今回が3歳初戦。
C3級で善戦のコパノイワザール、前走3歳-1組戦を逃げ切ったカケジヤソデノらが3着に食い込む余地があるかどうか。
◎8メイソ
◯10パッパカ
▲6フリビオン
△1バーントシェンナ
△5コパノイワザール
△7カケジヤソデノ
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以前にも書いたことがあるような気がするが、ばんえい記念の予想では、ばんえい記念より200キロ近くも負担重量が軽いチャンピオンカップはあまり参考にはせず、帯広記念が終わった時点で、ばんえい記念の予想はほぼ決めている。そのとき出した結論は、帯広記念で1、2着のオレノココロ、キタノタイショウ、その時点で岩見沢記念と北見記念を制していたフジダイビクトリーと、3頭の勝負ということ。
そして中心はフジダイビクトリーとした。高重量での障害には安定感があり、坂を降りてからしっかり歩ける脚もあり、1着固定とまではいかないまでも、2着を外すことはないだろう。
2番手には、満を持してばんえい記念初挑戦となるオレノココロ。課題は障害。初めての1トンで障害でヒザを折るようなことがあればどこにもない可能性はあるが、障害さえ越えられれば圧勝という場面もあるだろう。障害での弱点はあるものの、トップハンデで帯広記念を制したように高重量での現役最強はこの馬。
一昨年の勝ち馬キタノタイショウはこれがラストラン。今シーズンは重賞勝ちがないものの、帯広記念2着から調子を上げてきた。1トンに苦戦する馬が多ければこの馬に出番も。
昨年3着のコウシュハウンカイ、過去2年連続2着のニュータカラコマは、ともに末の甘さがあり、今回のメンバーでは勝ち負けまでは難しいように思う。
◎1フジダイビクトリー
◯8オレノココロ
▲6キタノタイショウ
△2コウシュハウンカイ
△3ニュータカラコマ
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A級馬による1400メートルのS2重賞。登録馬の中で唯一のA1級だったコウユーサムライが回避してA2級馬のみによる少頭数7頭立て。はがくれ大賞典ステップの嘉瀬川賞、鏡山賞出走組がやはり有力となりそう。
ダイワアズールは南関東B級から再転入後、勝ち星こそないもののA級1400メートルのS2重賞や特別でたびたび2、3着があり、メンバーや頭数にも恵まれた今回はチャンスと見る。
九州大賞典2着という実績があるのがコスモガラサ。昨年は1400メートルで連戦連勝があったが、昨年終盤からは1800メートル以上を中心に使われている。1400メートルの連対は昨年9月以来ということで距離に対応できるかどうか。
2走前の雷山賞で直線一気を決め、ダイワアズールを差し切ったヒショウ、兵庫から転入2戦目の上昇があるかどうかというニホンカイセーラあたりが連下候補。
◎1ダイワアズール
○2コスモガラサ
▲7ヒショウ
△4ニホンカイセーラ
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ついこの前、トウケイニセイ記念があって冬休みに入ったと思っていた岩手競馬が早くも開幕。そして3月の特別開催に新設された3歳馬による奥州弥生賞。
南部駒賞を圧勝し年明けの金杯をパスしたベンテンコゾウと、その金杯を制したオールザベストが、ここでいきなり直接対決となった。
ベンテンコゾウはデビュー3戦目の若駒賞で2着に敗れたが、これはゲート内で暴れてレースに集中できなかったため。その後の南部駒賞、寒菊賞は盤石の競馬だった。
一方のオールザベストは門別から移籍して3戦。岩手では2戦目の寒菊賞でベンテンコゾウに負けただけ。金杯では、若駒賞でベンテンコゾウを負かしたサンエイリシャールに4馬身差をつけて圧勝している。
これまでのレースぶりからは、若駒賞に目をつぶってベンテンコゾウを上にとるべきだろう。とはいえともに冬休み明け。どこまで仕上がっているか、また成長があるか、馬体重やパドックの状態に注目だ。
2頭の一騎討ちが濃厚で、3着候補に、金杯で3着だったニードアフレンド、金杯は6着も冬の間も名古屋で走っていたヤコウレッシャあたりだろうか。
◎1ベンテンコゾウ
◯6オールザベスト
△4ニードアフレンド
△2ヤコウレッシャ
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