
園田の一般戦ではもっとも多く組まれているのが1400メートル戦だが、JpnIIIの兵庫ゴールドトロフィー以外で古馬の重賞は園田チャレンジカップしかない。それゆえ1400メートル戦を得意としている古馬は名古屋や笠松へ遠征することが多く、そういう意味で、この園田ウインターカップは待望の新設重賞といえるのではないだろうか。
本命は安定感抜群のドリームコンサート。一昨年秋に中央準オープンから転入以降、ダートグレードを除けば名古屋や金沢への遠征も含めてすべて3着以内。しかも1400メートルを中心に使われていることを考えれば、この馬にとっては願ってもない舞台だ。
トウケイタイガーは中央1000万条件から転入して、一方的なレースばかりで3連勝。前走では2走前に3馬身半差をつけて負かしていたエルウェーオージャにハナ差で2着に敗れたものの、それは1230メートル戦だった。今回が重賞初挑戦だが、3連勝の1400メートル戦の勝ちタイムがいずれも1分28〜29秒台なら重賞でも十分通用する。
アクロマティックは1400メートル戦が1年以上ぶりで距離に不安はあるものの、重賞実績は十分。
兵庫クイーンカップを勝って1400メートルの経験も豊富なタガノトリオンフ、中央オープンの実績があるアドマイヤロイヤルまで実力的にはそれほど差はなく、どこからでも狙えそうな一戦。
◎8ドリームコンサート
◯3トウケイタイガー
▲7アクロマティック
△5タガノトリオンフ
△1アドマイヤロイヤル
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中央勢の繰り上がり期限経過後にトウショウフリークが回避して中央馬は4頭。そのうちJpnIII勝ち馬が2頭だけというメンバーなら、充実一途のカツゲキキトキトで勝負になりそうだ。ハンデ戦なら、なおチャンスはあったのにとも思うが、グレード勝ち馬2頭とは2キロ差という別定重量なら十分期待はできそう。
中央勢ではタムロミラクルに期待。みやこSはさすがにメンバーが揃って9着だったが、それでも勝ち馬からはコンマ9秒差。それを除けば、昨年3月の1000万条件(鹿島特別)を勝って以降は、準オープン、オープンではすべて3着以内の好走で、しかもほとんどのレースでコンマ3秒差という僅差。あとは佐賀のコースや馬場が合うかどうかということだけ。
ロンドンタウンは昨年秋に1000万特別から準オープン特別を連勝と力をつけ、年明け初戦の東海Sでも着順こそ7着だが、勝ったグレンツェントとはコンマ4秒差。佐賀記念、サマーチャンピオンで計4勝を挙げている川田将雅騎手もプラスになりそう。
連覇を狙うストロングサウザーは、その後に制したマーキュリーCも含めて、展開に恵まれた面はあった。展開に恵まれたというより、田辺裕信騎手の好騎乗・好判断と言ったほうがいいかもしれない。能力面でも◯▲に対して抜けているという印象はなく、実績的に人気になるならむしろ軽視したい。
エルムステークスGIIIを制しているリッカルドは近走不審だが復活があるかどうか。
地元のキョウワカイザーも連下争いなら。
◎7カツゲキキトキト
◯2タムロミラクル
▲6ロンドンタウン
△9ストロングサウザー
△3リッカルド
△5キョウワカイザー
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12頭立てで、中央・佐賀合わせて"テイエム"がちょうど半数の6頭。そのテイエムは枠順で1番から5番まで並んだが、予想の印でも上位から4番目までテイエムが並んだ。
中でも筆頭はテイエムヒッタマゲ。デビューから九州産限定の芝で結果を残し、小倉2歳ステークスGIIIこそ14着だったが、続く前走はこべら賞は、九州産限定ではないなかで、初ダートながら3着と好走。むしろ芝よりダートでこそ力を発揮するかもしれない。
ノカイドウ特別を制したのがテイエムチューハイ。ミヤマキリシマ特別より1秒3も勝ちタイムが速く、3/4馬身差で2着だったコウユーヌレエフは出走してこなかったが、3着には大差をつけており、トライアル組では力が抜けている。
テイエムソッキュウは芝1200メートルの未勝利戦を制し、阪神のヤマボウシ賞で6着とまずまずの好走。前走はこべら賞こそ大敗だったが、先のヤマボウシ賞、さらになでしこ賞(11着)のレースぶりなら上位を狙えそう。
テイエムミナンカゼは、ここまで芝のみ3戦。ひまわり賞では、2着のテイエムヒッタマゲ、3着のテイエムソッキュウからはやや差があっての5着。初めてのダートでどこまでやれるか。
ノカイドウ特別3着のタリホーは未勝利、ミヤマキリシマ特別が初勝利だったキリシマキャプテンらがテイエム軍団に食い込めるかどうか。5頭出走の地元佐賀勢はいかにもきびしい。
◎2テイエムヒッタマゲ
◯3テイエムチューハイ
▲7テイエムソッキュウ
△4テイエムミナンカゼ
△6タリホー
△8キリシマキャプテン
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さすがに花吹雪賞と飛燕賞の谷間というメンバーの3歳馬によるS2重賞。
ここまで佐賀では5戦して3勝、2歳時のアルデバラン特別(8着)を除けば成績が安定しているダダッコから。前走筑紫野賞で逃げ切っているように、今回も内枠からハナを奪ってマイペースの逃げに持ち込めそう。
アイディアルレディは近走やや苦戦が続いているが、佐賀若駒賞での3着は評価できる。世代最強クラスのハクユウロゼに離されたのはともかく、その後花吹雪賞を制したオヒナサマには3/4馬身差に迫った。母は牝馬ながら九州大賞典を制したアイディアルクインで、2歳上の半兄にはキングプライドがいるという、佐賀の活躍血統。さらに父はヴァーミリアンとなれば期待は大きい。
バスデイプレゼントは、2走前の初夢特選がダダッコに先着しての2着。佐賀での好走はそれだけだが、そのほかは世代トップクラスの馬との対戦ばかりゆえ、このメンバーならチャンスはある。
トークーブケパロスは、筑紫野賞ではダダッコに1馬身差の2着だが、それ以外の成績を見ると、上位クラスとはやや差がありそう。ギルダーは、花吹雪賞で4着とまずまずの好走を見せた。まだ3歳のこの時期ゆえ、両馬とも上積みがあればアッと言わせる場面はあるかもしれない。
◎3ダダッコ
◯6アイディアルレディ
▲4バスデイプレゼント
△7トークーブケパロス
△1ギルダー
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高知競馬では昨年末に賞金が全体的に引き上げられたが、このレースも昨年から一気に倍増の1着200万円。2013年までとの比較では4倍だ。賞金がその水準になると他地区からそれなりのレベルの馬が遠征してきて、兵庫から4頭、川崎からはいずれもC級とはいえ3頭が遠征してきた。
兵庫で重賞3勝というランドクイーンが、この距離なら能力が高そう。前走笠松に遠征した白銀争覇も2番手追走から直線抜け出して後続を寄せ付けずという横綱相撲。そのとき初めて手綱をとった笠松の佐藤友則騎手が今回も引き続いての鞍上となる。
相手も兵庫勢でインディウム。一昨年3歳時には兵庫ダービーを制すなど期待されたが、その後は長期の戦線離脱。しかし昨年12月に復帰すると、B1特別からA2特別と連勝して能力の高さを見せた。いきなりこのメンバーでもやれるのではないか。復帰しての2戦は1400メートル戦だが、適距離がどのあたりなのかも興味深いところ。
地元高知の期待はカッサイ。昨年の園田FCスプリントでは1番人気に支持されるもランドクイーンに3/4馬身及ばずの2着。その後高知の重賞でも2着が3回。重賞初制覇を狙う。
一昨年のこのレースの覇者マウンテンダイヤは押し出される形での4番手評価。
園田のA1特別で3戦連続連対というエルウェーオージャも9歳ながら好調だ。
◎9ランドクイーン
◯11インディウム
▲10カッサイ
△7マウンテンダイヤ
△12エルウェーオージャ
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