いまだ同世代には1頭も先着されたことがないセンゴクエースが断然だ。今回はハンデ差が最大50キロだが、ポプラ賞では60キロ差を、すずらん賞ではなんと70キロ差を克服している。50キロ以上のハンデ差がつくと、トップハンデの馬にとっては単に1頭1頭との比較ではなく、軽量馬がいることでレースの流れが速くなり、普段はこの重量差なら負けないという相手にも負けてしまうということがしばしばある。しかしセンゴクエースに関しては、同世代同士ならまだまだ重量差以上に能力差があるようだ。
相手には、3頭いる最軽量670キロの牝馬から、アスリートとタキニシサンデー。ライラック賞を制したアスリートは、そのとき2着のコウリキ、3着のタキニシサンデーとの重量比較では今回は不利になるわけだが、常に前に行ける脚質と、ここ2戦の勢いから優位と見る。
タキニシサンデーは、ばんえいオークス2着があり、すずらん賞、ライラック賞でともに3着だったように、同世代同士ならハンデ差を生かして上位争いできる。
コウリキは昨年8月のはまなす賞以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、3歳三冠すべて3着で、ポプラ賞でセンゴクエースの2着と、重賞で常に上位争いの実績。
バウンティハンターは、ここ4戦で3勝という勢いを買う。
◎5センゴクエース
◯6アスリート
▲7タキニシサンデー
△3コウリキ
△9バウンティハンター
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ラブバレットは本格化した昨シーズン以降、地元岩手で先着されたのは、ナムラタイタン、コミュニティという重賞で常に上位を争うクラスの馬だけ。今回、重賞実績があるのは、昨年11月に実施された栗駒賞を10番人気で制したスフィンクス、早池峰スーパースプリントを制したサカジロヴィグラスだけというメンバーで、しかも得意の1400メートル戦なら敗けるわけにはいかない一戦だ。
ラブバレットを除いたメンバーでは、昨年秋以降、芝も含めて重賞で2着3回、3着2回があるエーシンシャラクが実績上位。しかも岩手でのダート1400メートル戦は4戦して1勝、2着2回、3着1回だから距離適性的にも申し分ない。
早池峰スーパースプリントでは、人気のエゴイストを見事に競り落としたのがサカジロヴィグラス。距離は短いほうがよさそうだが、名古屋の1400メートル戦で2勝しているだけに、ここでも力を発揮できそう。
アルベルティは中央準オープンで2着という実績。船橋から転入2戦目での変わり身に期待してみる手も。
スフィンクスは岩手での勝ち星が昨年11月の栗駒賞だけだが、岩手で1400メートル戦の経験はまだその一戦だけ。中央時にはダート1400メートルで2勝の実績もあるだけに要警戒だ。
◎3ラブバレット
◯1エーシンシャラク
▲10サカジロヴィグラス
△4アルベルティ
△7スフィンクス
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