転入初戦の馬も含めて全馬が少なくとも3カ月以上の休み明けとなる一戦。
中央のオープンから転入したグランプリブラッドは、昨年夏にエルムステークスGIIIで4着があり、今年1月にもダートのオープン特別で勝ち馬からコンマ5秒差の4着と好走していた。その実力なら、たとえ八分程度のデキでも勝ち負けになりそう。
対するは道営記念まで5連勝で昨シーズンを終えたウルトラカイザー。今回、道営記念以来4カ月半ぶりの実戦で仕上がりが気になるところだが、ホッカイドウ競馬の古馬戦線をけん引する存在として恥ずかしいレースはできない。
キタノイットウセイは、条件クラスを3連勝して重賞初挑戦となった道営記念が、ウルトラカイザーに半馬身まで迫っての2着。今シーズン、さらなる飛躍が期待される1頭。
道営記念4着のニシノファイター、同3着のコスモスイングらも上位争いにからんできそう。
◎11グランプリブラッド
○9ウルトラカイザー
▲3キタノイットウセイ
△4ニシノファイター
△6コスモスイング
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中央から転入後、断然の成績を残しているのがサクラシャイニー。地元同士のレースでは4戦全勝。兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでも3着に好走し、黒船賞JpnIIIこそ9着だったが、これは地元の期待を背負って果敢に逃げてのもの。引き続き地元馬同士なら負けられないところ。赤岡修次騎手は2010年の第1回でこのレースを制しており、それ以来5年ぶりの表彰台を狙う。
今回初めて中央の騎手も騎乗することになり、福永祐一騎手のバーチャルトラックが相手筆頭。年明け後は重賞のみを5戦し、名古屋大賞典JpnIII(9着)を別とすれば、地元重賞で4戦1勝2着3回。地元で先着されたのはサクラシャイニーとマウンテンダイヤだけ。ただそのマウンテンダイヤ相手には今回と同じ1600メートルのだるま夕日賞では勝っているだけに、ここでもチャンスは十分。表彰式で福永祐一騎手が父から表彰されるシーンもあるかもしれない。
マウンテンダイヤは今年になって重賞2勝。地元のトップクラスでも安定して上位に食い込んでおり、黒船賞JpnIIIでは地元馬最先着の7着。サクラシャイニーとの先行争いにも注目だ。
横山典弘騎手が鞍上となるワールドブルー、休み明けをひと叩きされたグランシュヴァリエらもデキ次第では勝負になりそう。
◎1サクラシャイニー
○2バーチャルトラック
▲3マウンテンダイヤ
△9ワールドブルー
△6グランシュヴァリエ
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