昨シーズン、岩手の古馬中長距離戦線で中心的存在だった3頭がそろって出走してきた。地元同士では断然の存在だったナムラタイタンだが、桐花賞では向正面で早めに先頭に立ったものの、中団からまくってきたコミュニティに直線でとらえられ、岩手所属馬には初めて先着を許すこととなった。とはいえ展開的にコミュニティに味方したようなところもあり、今回はあらためて岩手ナンバーワンをアピールしたいところ。
年末の桐花賞でナムラタイタンを負かしたコミュニティは、昨シーズンの古馬戦線を盛り上げた1頭。ダートグレードでも、マーキュリーカップJpnIIIでは果敢に逃げて、結果12着に沈んだもののレコード決着を演出した。引き続き、目標は打倒ナムラタイタンということになるのだろう。
モズは、北上川大賞典では単騎の逃げで、直線までナムラタイタン相手に食い下がっての2着があった。休み明けのA級一組戦を叩かれ、今回も逃げて見せ場をつくれるかどうか。
南関東から昨夏に転入後、A級特別で4勝を挙げているブラゾーハリー、昨年の3歳二冠馬で、年明けのトウケイニセイ記念でも2着があったライズラインらは、この一線級のメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎9ナムラタイタン
◯1コミュニティ
▲8モズ
△4ブラゾーハリー
△3ライズライン
赤松杯の出走今日はこち
B級馬による1750メートルのS2重賞。
目下5連勝中のキョウワカイザーは、前走佐賀弥生賞でも2番手追走から3〜4コーナーで先頭に立つと、直線ではまるで他馬を子供扱いのような感じで楽勝。B級同士では器が違う。
キョウワカイザーにとって既存勢力は勝負付けの済んだ相手がほとんど。であれば、相手は中央から転入初戦となる2頭。リフトザウイングスは、ダート経験は1戦のみでしかも惨敗。とはいえ1000万条件で3走前に好走の4着があり、このクラスに入れば能力は高い。距離的なことで問題はなく、あとは佐賀のダートがこなせれば勝ち負けになりそう。
オウケンイチゲキはデビューからダートを使われてきて、2012年の3歳時に未勝利から500万下を連勝。休養があっての4歳以降は2桁着順が続いて精細を欠き、前走も9着で勝ち馬から1秒6も離されていた。ただクラス的には通用して不思議はない。
B級のS2重賞では上位入線も、いずれもキョウワカイザーには差をつけられているダイワボルドー、同じくB級のS2重賞では堅実に上位には来るものの、なかなか勝ち切れないエイシンガリレイらが連下候補。
◎6キョウワカイザー
◯5リフトザウイングス
▲2オウケンイチゲキ
△9ダイワボルドー
△4エイシンガリレイ
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