エスワンプリンスがこのレース連覇を狙って、満を持しての遠征だ。前走JBCスプリントは9着。着順はともかく、かなり時計の出やすい馬場だったとはいえ、1200メートルを1分10秒8というタイムで走った経験は生きるはず。地元にはなかなか都合よく使える1400メートル戦が少なく、それゆえのJBCスプリント遠征だった。輸送や激戦の反動が心配といえば心配だが、現状では年間の目標としてきたのがこのレース。大外枠に入ってしまったが、必ずしも逃げなくても競馬はできる。今年も南関東から実績馬が遠征してきたが、去年もナターレを負かしている実力だ。
6歳になったゴーディーが好調だ。6月の武蔵のオープンを圧勝して以降、重賞では勝ち切れないとはいえ、常に惜しいレース。前走マイルグランプリでは、セイントメモリー、グランディオーソというダートグレードでも好勝負という2頭に続いての3着。課題は初の遠征と笠松の小回りコースか。母はアラブのイケノエメラルド。デビューは名古屋で、笠松コースでもアラブダービー、アラブギフ大賞典という重賞を制した。母仔による笠松での重賞制覇の期待がかかる。
ジョーメテオは、前々走のマイルグランプリは7着だったが、続く前走、韓国と交流のインタラクションカップで2着と好走。この馬も南関東の重賞でたびたび上位争いをしているだけに、ゴーディーとも実力差はない。
クリスタルボーイは、今年2月のオッズパークグランプリでレコード決着の3着。そのときの走破タイムが重馬場で1分25秒0。対してエスワンプリンスの昨年の勝ちタイムが良馬場で1分24秒5。その差を詰められるかどうか。
地元笠松勢では、夏のくろゆり賞を制しているタッチデュールが上位争いに加われるかどうか。
◎10エスワンプリンス
◯3ゴーディー
▲5ジョーメテオ
△6クリスタルボーイ
△4タッチデュール
笠松グランプリの出走表はこちら