一昨年から真夏のナイター開催で行われている摂津盃。5連勝中のエーシンサルサに注目だが、牝馬ながらトップハンデの57キロを背負わされ、次に重いニシノイーグルが55.5キロで、他馬とは1.5キロ以上の差を克服できるのかどうか。
ここはそのハンデを考慮して、54キロのブルースイショウを狙ってみたい。前走は名古屋の名港盃に遠征し、57キロを背負ってピッチシフターに1馬身半差の2着で、3着馬には4馬身の差をつけた。ピッチシフターといえば、かきつばた記念JpnIIIで4着があり、読売レディス杯では1番人気に支持されエーシンサルサに2馬身差の2着という実力馬。川原正一騎手がニシノイーグルではなくブルースイショウに乗ってきたというのも気になるところ。3キロ差があれば、エーシンサルサと互角以上の勝負ができると見る。
そのエーシンサルサは、グランダム・ジャパン古馬シーズンで、目下のところ表彰対象の地方馬では単独トップ。次走出走予定の名古屋・秋桜賞(9月15日)まで間隔があくためにここを使ったということのよう。牡馬の一線級を相手でも6連勝なるかだが、3走前の同じ園田1700メートル戦で、今回も出走しているニシノイーグルやエリモアラルマらに勝っているとはいえ、今回はその時とは斤量が逆転。差し引きで3.5~4キロ余分に背負うことになる。前走の兵庫サマークイーン賞も圧勝とはいえ、もともと1400メートルを中心に使われていたサウスヴィグラス産駒。57キロを背負ってということになると、不安がないわけではない。
近走の成績はいまひとつも、重賞実績のある、ニシノイーグル、エリモアラルマ、ハイパーフォルテらは、斤量差を考えればあっさりという場面があっても驚けない。
中央から再転入後、A2特別で2、1着のアランロドがどこまでやれるか。
◎12ブルースイショウ
◯9エーシンサルサ
▲11ニシノイーグル
△3エリモアラルマ
△7ハイパーフォルテ
△6アランロド
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クリスタルボーイは中央オープンの実績があり、大井を経由して名古屋に転入。重賞は前走サマーカップが初勝利だが、その前には黒船賞、かきつばた記念とJpnIIIで連続5着と好走。かきつばた記念でクビ差先着(4着)された同厩舎のピッチシフターは翌週の佐賀・サマーチャンピオンJpnIIIに遠征予定で、地元東海地区の重賞を任されたここは負けられないところ。
エーシンユリシーズは兵庫に再転入後、3戦目から前走まで7戦連続して3着以内。特にここ3戦は、勝ち切れないとはいえ兵庫の最上級クラスの馬たちと互角の勝負。笠松は初めてだが、3歳時には名古屋で重賞(スプリングカップ)勝ちという実績もあり、遠征競馬でも力を発揮する。
昨年秋ごろから復活の手ごたえなのがタッチデュール。昨年のこのレースは7着だったが、秋には兵庫クイーンカップを7番人気で制した。その後は大きな数字の着順も目立つが、その多くはダートグレードやレベルの高いメンバーが集った地方交流重賞。3走前の金沢スプリントカップでは2着、続く兵庫サマークイーン賞では、もはや全国区のエーシンサルサに離されたとはいえ3着と好走。ただ今回は7頭立てとはいえ、上記2頭が手強い。どこまで迫れるか。
3歳牝馬限定のクイーンカップを制し、サマーカップでもクリスタルボーイの2着というリックタラキチ、このレース連覇を狙うドリームカトラスらにも可能性はある。7頭立てだが狙いを絞るのが難しい。
◎3クリスタルボーイ
◯4エーシンユリシーズ
▲6タッチデュール
△7リックタラキチ
△1ドリームカトラス
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