8歳だがダノンカモンに重賞初制覇のチャンスと見る。休養明けに東京競馬場のダートグレードを2戦。根岸ステークスGIIIは着順こそ9着だがゴール前は大接戦で、勝ち馬からわずかコンマ4秒差。GI/JpnI馬がひしめくフェブラリーステークスGIでコンマ7秒差の7着も好走といっていい。距離は違うがかきつばた記念JpnIII(2着)で名古屋コースの経験もあり、別定54キロもかなり有利。あとは1900メートルの距離がこなせるかどうか。
地元名古屋のサイモンロードは、どこかでダートグレードのタイトルが獲れる器と見ている。昨年の梅見月杯(1900メートル)では2分0秒3というタイムがあり、過去の名古屋大賞典JpnIIIの勝ちタイムを見ると2分1秒台や2秒台の決着もめずらしくないだけに、十分に通用するレベル。エーシンモアオバーとの兼ね合いもあるが、内枠からマイペースでレースを進められればチャンスはある。
ソリタリーキングは、1番人気に支持された前走佐賀記念JpnIIIではランフォルセに半馬身差の2着だったが、佐賀特有の馬場の重いラチ沿いを突いたからということはあったかもしれない。JpnIIIクラスのメンバーならあっさり勝てる実力はあるが、ここ1年での勝ち星がマーキュリーカップJpnIIIのみという勝ちきれない面もある。
オオエライジンは力の使いどころが難しい。3歳時から早めに先頭に立つと遊んでしまうところがあり、前走佐賀記念JpnIIIでも仕掛けがちょっと早かったかもしれない。一方で、報知オールスターカップのようにライバルとの叩き合いになればしぶといところを見せる。
エーシンモアオバーは、ここ2戦で負け過ぎているのが気になるところ。ランフォルセは前走佐賀記念JpnIIIは戸崎騎手の好騎乗が光ったが、名古屋コースは2度とも勝ち馬から差をつけられて負けているのがどうか。
◎9ダノンカモン
◯2サイモンロード
▲7ソリタリーキング
△1オオエライジン
△4エーシンモアオバー
△3ランフォルセ
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