昨年の笠松グランプリを制して、ここにも意欲を見せていた佐賀のエスワンプリンスが挫石のため直前回避、さらに梅見月杯圧勝のサイモンロードも回避となったのは残念だが、それでもフルゲート10頭に楽しみなメンバーが集まった。
8歳になったが、昨年のオッズパークグランプリ2013でラブミーチャンの2着だったナイキマドリードに期待する。その昨年の走破タイム1分24秒7(良馬場)は、コースレコードにコンマ4秒と迫るもの。しばらく勝ち星から遠ざかっていたものの、年明けの船橋記念のゴール前で見せた一瞬の切れはまったく衰えを感じさせないものだった。2日前に同じ1400メートルで争われる大井のフジノウェーブ記念ではなく、こちらにわざわざ遠征してきたのは、それなりに勝算あっての期待と見る。
衰えがないといえば、エプソムアーロンは明けて10歳。昨年末の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIは、ハンデ51キロの軽量だったとはいえ中央勢相手に2着と好走。前走大高坂賞も当然のように楽勝。昨年の笠松グランプリで4着に負けているのが気になるところだが、着差はわずかで、何より先に挙げたここ2戦のレースぶりがすばらしい。
名古屋への転入初戦を快勝したマルカベンチャーは、中央オープンの実績馬。2010年10月以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、休養から復帰した昨年秋の2戦は、着順こそよくないものの、いずれもダート1400メートル戦で勝ち馬からは1秒以内の差。後方からどれだけ差を詰められるかという脚質は、同じ1400メートルでもコーナーを4つ回る地方のゆったりした流れは合うのではないか。
キモンレッドは、JBCレディスクラシックJpnIでは3着と好走したが、その後移籍した大井での2戦は結果が出ず。とはいえ、当日ラブミーチャンの引退セレモニーも行われる馬主のドクター・コパさんは、御存知のとおり、先日のフェブラリーステークスでは最低人気のコパノリッキーで勝利というサプライズな結果。その勢いはちょっと怖い。
クリスタルボーイも中央オープンの経験馬で、名古屋転入後は3戦3連対だが、上記4頭のように現時点で中央オープンと互角というまでの力はどうか。
兵庫のバトルアステアは目下7戦連続連対で、前走A1特別を勝利。ただ対戦している相手関係から、このメンバーに入るとちょっと荷が重そう。連下争いにからめるかどうか。
◎7ナイキマドリード
◯5エプソムアーロン
▲4マルカベンチャー
△6キモンレッド
△1クリスタルボーイ
△3バトルアステア
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