ラブミーチャンが出走するからなのかどうか、7頭立ての少頭数となった。そのラブミーチャンは、前走1200メートルの東京スプリントJpnIIIではセイクリムズン、セレスハント、ティアップワイルドら、この路線の常連を寄せつけずの完勝。大井の1200メートルではほんとうに強いレースをする。その後は、かきつばた記念JpnIIIやさきたま杯JpnIIなどに進む選択もあったが、中央相手ではやや劣勢な1400メートル路線には向かわず、このスーパースプリントシリーズ3連覇を目指してきた。一昨年のこのレースで出した46秒4がコースレコードで、昨年は47秒7。このメンバーではまさに格が違う。ちなみに今年ここまでダートグレードを勝った地方馬はラブミーチャンのみ。気の早い話だが、今年もNARグランプリの最優秀短距離馬のみならず、2年連続3度目の年度代表馬の可能性もある。
マコトカリバーンは、トライアルのエメラルドオープンを勝利。3番手追走から追い通しで、ゴール前、1番人気のデジタルゴールドをとらえた。そのときの勝ちタイムが良馬場で48秒2。ラブミーチャンなら、おそらく持ったままでこのタイムは出るだろう。どこまで迫れるか。
シンゼンユメノスケは、中央未勝利から転入して2戦目から5連勝中。前走、C級のトライアルしらゆり特別では、スタートからハナを奪うと後続を寄せつけず楽勝。軽く気合を入れただけでの勝ちタイムが48秒4なだけに、オープンクラスでも十分勝負になりそう。
イワクラギンガは、B級のトライアルの勝ち馬。その時の勝ちタイムが48秒0で、ラブミーチャン以外の馬ではこの距離の持ちタイム最速。とはいえ、そのときは重馬場。陸上的な言い方をすれば追い風参考といったところだろうか。
連下争いは、エメラルドオープンで3着だったバトルマグマまで。
◎7ラブミーチャン
○2マコトカリバーン
▲5シンゼンユメノスケ
△1イワクラギンガ
△6バトルマグマ
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高知から遠征の2頭が強力だ。エプソムアーロンは中央オープンから大井に移籍し、大井では勝ち星こそ挙げられなかったものの、オープンや重賞で走った。そして高知に移籍すると4連勝。福永洋一記念では人気のマチカネニホンバレを3馬身ちぎる圧勝だった。820メートルのペースについていけるかだが、大井の1200メートル戦を経験しているので、対応可能と見る。
高知のもう1頭ファイアーフロートは、中央芝のオープンで昨年10月に勝利。今年春に高知に転入して、1600メートル戦を勝って1400メートル戦で2着。スピードがあることはわかっているが、あとは地方のダートでそれが発揮できるかどうか。
地元勢ではキューティガビーが最有力。A1特別ではなかなか勝ちきれないものの、今年の2勝はいずれも1230メートル戦。とはいえ兵庫では3~4コーナーしか回らないレースは今回が初めてで、その舞台でもスピード能力が生かせるかどうか。
佐賀から遠征のエーシンパナギアは、中央では500万勝ちまでだが、使われていたのはダートの短距離ばかり。佐賀での近走は中長距離戦を中心に使われているが、超短距離戦でこそ能力を発揮する可能性はある。
マイネマグノリアは昨年8月以来勝ち星から遠ざかっているが、4走前に中央との条件交流で3着と好走。その経験を生かせれば。
◎9エプソムアーロン
○1ファイアーフロート
▲3キューティガビー
△12エーシンパナギア
△10マイネマグノリア
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