金の鞍賞で3着以下を6馬身突き放し、クビ差で勝利を争った2頭、マインダンサーは兵庫チャンピオンシップJpnIIに挑戦して6着とはいえ地方最先着、アラマサシャープは東海クイーンカップで3着と、ともに存在感を示している。土佐春花賞でその2頭をまとめて負かしたのがニシノファスリエフだ。金の鞍賞は最下位だったが、古馬に編入されて力をつけた。古馬C1格付けは出走馬中最上位でもあり、ここは負けられない一戦。
エルステイは中央未勝利から転入し、12戦して9連対とまだ底を見せていない。土佐春花賞は離されての5着だが、その後に古馬C3、C2を勝利と力をつけている。
道営未勝利から転入したピエールフィンガーは、転入後もしばらく勝ち星が挙げられなかったが、3月以降は3歳条件戦と古馬C3の下級条件とはいえ6戦オール連対と身が入ってきた。引き続き赤岡騎手の鞍上は期待の表れだろう。
サンデーライセンスは福山から転入初戦の土佐春花賞で4着。今回は西川騎手を起用。同じく福山から転入のスペシャルファイトは前走が高知2戦目で勝利。エーシンリューモンは土佐春花賞は9着だったが、それまでは3連勝していて、ここは巻き返しのかかる一戦。
◎11ニシノファスリエフ
◯9エルステイ
▲1ピエールフィンガー
△2サンデーライセンス
△12スペシャルファイト
△8エーシンリューモン
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笠松から4頭が遠征。中でもマルヨフェニクスは、2010年にシアンモア記念2着、みちのく大賞典1着と、キングスゾーンと1、2着を分け合って以来の岩手遠征だ。その年は両レースとも水沢競馬場での開催だったため、盛岡競馬場は今回が初めて。とはいえ、さまざまな競馬場を経験しているだけに心配はないだろう。昨年秋の東海菊花賞でジャングルスマイルを負かし、5カ月ぶりとなった東海クラウンを勝っての遠征。さすがに若いころの勢いはないとはいえ、休み休みながらも重賞で堅実に成績を残しているのは立派だ。
ドリームカトラスは、芝だが中央オープンの実績。笠松転入後、東海クラウン2着に、船橋に遠征した柏の葉オープン7着だが、相手関係が楽になるここならチャンスは十分だ。
地元勢は、前哨戦ともいえる赤松杯が波乱の結果だっただけに悩ましい。であれば、中央でダートオープンの実績があり、転入初戦のA級一組戦を快勝したバトルドンジョンに期待する。転厩前、年明けの2戦があまりにも差をつけられての大敗だっただけにその点は心配だが。
兵庫から笠松に転厩したエーシンブランだが、なかなか結果が出ない。それでも上位争いにはからんでいて、前走の大敗に目をつぶれば、ここでも上位にからんでもおかしくはない。
7歳になったトウホクビジンは、これが119戦目。ダートグレードでは厳しいが、地方同士ならまだまだ侮れない存在。昨年11月には、同じ盛岡1600メートルの絆カップで直線一気の差し切りを決めている。
赤松杯2着のスーパーワシントンは、トウケイニセイ記念なども含め年明けから4戦いずれも2着以内と、10歳でも安定して成績を残している。
◎3マルヨフェニックス
◯9ドリームカトラス
▲11バトルドンジョン
△5エーシンブラン
△10トウホクビジン
△2スーパーワシントン
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曲者の佐賀B級重賞。B級の上位クラスで近走勝ち馬から1秒以内の勝負をしていた馬から、コスモガラサが中心。中央未勝利から年明けに転入し、B級特別で5戦して2着1回、3着4回。勝ち切れないレースが続いているものの、安定して上位を確保。他のメンバーにはB級の一般戦を使われている馬が多く、ここは相手が楽になった。まだ4歳で今後の上積みも期待できそう。
バルチクリッジは、高知のA級から転入して8戦してすべて4着以内。デビューした中央では1700~1800メートルを使われていたが、高知では何度か1600メートル戦に出走したことがあるのみで、佐賀では初めての1750メートル戦。距離をこなせれば勝負になる。
近走の成績はいまひとつだが、この距離で巻き返しが期待されるのがカズノミラクル。昨年春から夏にかけて、B2級の特別ではあるものの、常に上位争いをしていた。
ウルトラキングもこの距離はプラス。前走初めての古馬B級特別は、コスモガラサ(3着)に1馬身差で4着。人気的にも妙味がありそう。
中央時を含めても勝ち星がないカシノペンダントだが、佐賀移籍後は前走が初めての3着。末脚を生かす脚質だけに、展開にも左右される面があるのかもしれない。
◎8コスモガラサ
◯6バルチクリッジ
▲7カズノミラクル
△4ウルトラキング
△10カシノペンダント
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