
オープン馬は収得賞金でも別定重量の加増があり、オイドン780キロに、ニュータカラコマ770キロで、最軽量は牝馬のニシキウンカイ、マリンチャンスが710キロで、最大70キロもの重量差となった。
2週前のチャンピオンカップでは、若い5歳のブラックパール、フジダイビクトリーが2、3着と見せ場をつくった。今回も負担重量に恵まれたこの2頭から。
チャンピオンカップではフジダイビクトリーが障害を先頭で越え、いつ後続に交わされるかと思って見ていたが、混戦の3着に粘った。柏林賞では30キロ差でオイドンに勝利。定量の天馬賞では10秒ちょっと離されたものの2着と好走しているだけに、今回の負担重量なら勝機は十分だ。
チャンピオンカップでは最軽量を生かして2着に好走したブラックパールも、今回730キロなら引き続きチャンスはある。
オイドンもチャンピオンカップに出走予定だったが、鈴木恵介騎手が病気のため騎乗できなくなったことで回避。トップハンデでも世代最強の実力を見せたいところ。
ワールドピサは目下7連勝中と確実に力をつけている。4歳でもあなどれない存在だ。
最大70キロの差があれば、最軽量のニシキウンカイ、マリンチャンスにも好走の目はありそう。
◎フジダイビクトリー
◯ブラックパール
▲オイドン
△ワールドピサ
△ニシキウンカイ
△マリンチャンス
これまで5月に行われていた福山ダービーだが、3月24日が福山競馬の最終日ということで、この時期に繰り上げて行われることになった。
この福山ダービーの1着賞金が150万円で、翌日の若草賞が350万円。牝馬で最有力のメイライトなどは、本来であれば地元代表として若草賞のほうに出るべきであろうが、こちらのダービーのほうを狙ってきた。
地元で負けたのはヤングチャンピオンのみで、ここまで12勝を挙げているカイロスが断然という感じだが、父サウスヴィグラスということもあり、距離への不安が捨てきれない。対してイワミノキズナ、メイライトには距離の不安はなさそう。メイライトのほうは実際に、牝馬同士とはいえ同じ距離の福山プリンセスカップを勝っている。カイロスにとっては、メイライトがひとつ内の枠に入って競り合いとなり、3コーナーあたりからイワミノキズナがまくってきて差すというパターンはないだろうか。というわけで、実際にヤングチャンピオンでカイロスを負かしているイワミノキズナを中心にしてみたい。
おそらく3頭に人気が集中するだろうから、馬券の買い方は難しい。それでもイワミノキズナが頭の連単ならそこそこつくはず。今年ここまでは福山リーディングを佐原騎手にゆずっているが、大井への移籍が発表された昨年までの福山リーディング三村騎手が、ヤングチャンピオンに続いてあっと言わせる場面があるかどうか。
3頭以外は実績に劣るが、逃げて2連勝中のマサタケローズが力をつけている。
◎イワミノキズナ
◯カイロス
▲メイライト
△マサタケローズ
レイズミーアップの勢いが止まらない。夏場に移籍した門別では結果を残せなかったが、佐賀に再転入してから6戦5勝、2着1回。その勝利の中にはエスワンプリンスをクビ差でしりぞけた中島記念も含まれ、3着のデュナメスには大差をつけた。
その復帰後のレイズミーアップに唯一土をつけたのがデュナメスだった。一昨年から昨年にかけてのデュナメスは、実力を認められながらも重賞はもう少しのところで勝てず、ようやくタイトル奪取となったが、昨年11月の九州大賞典。レイズミーアップを負かした雷山特別は逃げの手に出て、並びかけられても最後まで抜かせなかった。再び負かすには、そうした展開的な助けが必要かもしれない。
唐津湾賞、嘉瀬川賞と連勝してきたアティロンが、いよいよオープンのこのメンバーに入って勝ち負けまであるかどうか。
昨年7月以来勝ち星がないメイホウホップだが、それでも掲示板は確保する堅実な成績で、しかしレイズミーアップやデュナメスとの対戦では分が悪い。
中央準オープンから転入して3、2着のキャプテンマジンは上積みがあれば一角崩しも。
前々走、A1の1400メートル戦を内田利雄騎手で勝ったネガイヲコメテは、この距離ではちょっと厳しいか。
◎レイズミーアップ
◯デュナメス
▲アティロン
△メイホウホップ
△キャプテンマジン
△ネガイヲコメテ