
6頭立てとやや寂しくなったトレノ賞だが、期待馬は揃った。
羽田盃を制すなど、09年の南関東三冠戦線の中心馬の1頭だったナイキハイグレードがいるというのが、今の高知のすごいところ。かねてから川島正行調教師の馬のつくり方に近づきたいと言っている雑賀正光調教師が、その川島厩舎から引き継いだのがナイキハイグレード。5月のかきつばた記念のときだったか、「川島調教師の馬のつくり方は盗めましたか?」と聞いてみたら、「まだまだこの馬の本来の姿はこんなものではない」と話されていた。しかし高知なら実績は断然。1300メートルは決して適距離ではないが、地元同士のメンバーでコーナーを4つ回るコースならそれほどハイペースにはならないだろうことからも、ここは勝たなければいけないレース。
重賞初挑戦となった福永洋一記念を制したコスモワッチミーは、続くA1特別こそ4着に敗れたものの、その後は3連勝中。ナイキハイグレードとの初対戦に注目だ。
シークロノスは、JRA1勝から転入してC3級で4連勝中。今回は、重賞レベルで通用するかどうか試される一戦。
パイパールヴァティは、4着以内を外さない堅実な成績でクラスを徐々に上げ、まだB級格付けだが、前走は牝馬限定のオープン、ヴェガ特別を勝利。タイム的にはまだまだだが、このメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎ナイキハイグレード
○コスモワッチミー
▲シークロノス
△パイパールヴァティ
ここ3年、他地区勢に勝利をさらわれているせきれい賞だが、今年も南関東から遠征の2頭が手強そうだ。
芝実績、距離実績、ともに十分なピサノエミレーツに期待。07年2歳時にJRAでデビューし、休養を挟みながら芝の中長距離で3勝。その後はダートに転じたがオープンまで出世。大井に移籍して5戦目となった前走は2600メートルの大井記念でトーセンルーチェの2着と好走した。相手関係的にも、ここは重賞初勝利のチャンス。
地元の期待はマイネルアトレ。この馬もJRAの芝で4勝と実績を残した。今シーズン開幕と共に転入してから4連勝中。圧巻だったのはやはり前走のかきつばた賞で、2番手追走から抑えきれないような手ごたえで向正面で先頭に立ち、直線を向いて追い出されると後続を寄せつけずという強い勝ち方だった。岩手に新たな芝の王者が誕生するかもしれない。
09年、10年にこのレースを連覇したのがコスモヴァシュラン。所属する南関東では2010年3月以来勝ち星がなく、まさに盛岡の芝で勝つために地方で現役を続けているといってもいいかもしれない。しかし昨年は、せきれい賞、OROカップともに3着。その後は南関東のB級でも惨敗続きで、衰えは否めない。とはいえ、得意の舞台だけに上位に食い込む可能性はある。
インテグラルヘッドは、JRAでは2勝のみだが、今シーズン岩手に転入してかきつばた賞でマイネルアトレの2着。この馬も芝で適性を発揮しそう。
08年にこのレースを制し、昨年も2着と好走したボスアミーゴだが、今季3戦は惨敗続き。かきつばた賞も最下位12着だった。昨年までの力が戻るかどうか。
ナリタキングパワーもJRAで芝を中心に走り、今季岩手に転入してかきつばた賞で4着しているように芝向きのタイプ。
◎ピサノエミレーツ
○マイネルアトレ
▲コスモヴァシュラン
△インテグラルヘッド
△ボスアミーゴ
△ナリタキングパワー