中央から転入して2連勝のクロクモがまだ底を見せていない。初戦の1400メートル戦は早め先頭から大差圧勝。福山に遠征した2戦目の1600メートル戦でも3コーナーから後続をみるみる離すと、直線はほとんど流すような感じでのゴール。2着とは7馬身差だが、力差がそれ以上であることは間違いない。どちらも条件戦だが、まだまだタイムを詰めてくることはことは確実で、黒潮皐月賞の上位組とも十分に勝負になりそう。
ドンスキマーは、黒潮皐月賞では4コーナーで1番人気のヒロカミヒメをとらえると、直線で後続を突き放した。そのレースぶりから、距離が伸びればさらに力を発揮しそう。
ヒロカミヒメは黒潮皐月賞は3着だったが、直後でドンスキマーにつつかれる厳しい展開。1900メートルは全馬にとって初めての距離だが、ヒロカミヒメは古馬相手のマイル戦で3連勝。距離延長でその経験が生きる。
黒潮皐月賞2着のマンボフィーリングは、高知では12戦していずれも3着以内という安定勢力。門別では1700メートルも経験しているだけに、距離延長も心配ない。
ハナニナレは、道営未勝利から転入して3月と4月に勝利。それを含めここ5戦は、いずれも3着以内で、負けても勝ち馬からコンマ5秒差と安定した成績。1300メートルまでしか距離経験がないのは不安だが、穴を狙うならこの馬か。
◎クロクモ
◯ドンスキマー
▲ヒロカミヒメ
△マンボフィーリング
△ハナニナレ
西日本の各地区から楽しみなメンバーが遠征してきた。そのぶん、地元福山勢にとっては厳しい戦いになりそうだが。
兵庫のパーフェクトランの実績が断然だ。JRA準オープンから兵庫に転厩し、3連勝で六甲盃を制覇。前走、兵庫大賞典は2着だったが、勝ったのがオオエライジンでは相手が悪すぎた。
笠松のエーシングレーソロは、こちらはJRA1000万下から転厩してA2特別とA1特別を連勝。特に前走は、シルバーウインド、スウィングダンス、マルカハンニバルら、重賞常連組をあっという間に置き去りにするという強い内容。重賞初挑戦でのタイトルを狙う。
グランシュヴァリエは積極的に遠征を続け、さすがにダートグレード級では苦戦を強いられるようになってきたが、地方同士の重賞ならまだまだやれる。3月には福山・ファイナルグランプリを圧勝しているだけに、上記2頭をまとめて負かす可能性も十分。
リワードレブロンは、黒潮菊花賞を制して高知県知事賞3着、二十四万石賞3着など重賞実績がありながら、前走福山のB1B2特別で1番人気に支持されながら3着。実力的には重賞でも十分やれるはずで、再度福山コースで巻き返しを狙う。
レイズミーアップは、道営から昨年暮れに佐賀に転厩してオープン特別を3勝。このメンバーに入ってどこまでやれるか。
地元の期待は、前走福山記念2着のグラスヴィクターだが、ファイナルグランプリでグランシュヴァリエに7馬身ちぎられているだけに、ほかに有力馬が多数遠征してきているこのメンバーで、馬券圏内を確保できるかどうか。
◎パーフェクトラン
◯エーシングレーソロ
▲グランシュヴァリエ
△リワードレブロン
△レイズミーアップ
△グラスヴィクター